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税理士業界で活躍したい人必見!事業継承とは?わかりやすく解説!

ヒュープロ編集部 川辺
税理士業界で活躍したい人必見!事業継承とは?わかりやすく解説!

税理士が担当できる分野として事業継承があります。経営者が高齢になったときなどに、後継者に対して事業の権利などを引き継がせることです。税理士は、事業継承で発生する税金に関する適切なアドバイスを提供することができます。今回は、そんな事業継承について解説していきます。

そもそも事業継承とは?

会社や事業を後継者に引き継ぐことを事業継承といいます。事業継承は簡単にできることではなく、後継者の選定から節税対策など、考慮しなけければならない点がたくさんあります。しっかりと準備をして行わないと、後でさまざまなトラブルが発生することがあるからです。円滑に進めるためには専門家からのサポートが必要となります。

税務の専門家である税理士も、支払わなくてはならない税金を最小限に抑えたり、複雑な税制度に沿って正しく納税するサポートを行えるため、事業継承に必要不可欠な存在といえます。

事業継承の方法

事業継承をする方法には大きく分けると3つのパターンがあります。それぞれ紹介しましょう。

親族が継承する

まずは、経営者の子息などの親族が後継者になるというケースです。経営者の甥や娘婿などが後継者となることも少なくありません。子供が小さい場合は、配偶者を後継者にして、後にあらためて子供に事業継承するというパターンもあります。

従業員が継承する

社内の親族外の従業員を後継者にするケースがあります。たとえば、副社長専務といった経営者の片腕といわれる人が継承することが多いです。ただし、後継者の候補者に経営者を担う意志がなければいけません。断られてしまうと、スムーズに事業継承が進まなくなる可能性があります。

会社を売却する

親族や従業員などに後継者の候補を見つけられない場合には、会社を売却するという選択肢もあります。ただし売却するといっても、株式譲渡会社分割合併(M&A)などさまざまなパターンが考えられます。

事業継承でよくある問題

事業継承を検討している経営者の悩みはたくさんあります。どのような悩みや問題があるのか紹介しましょう。

後継者の減少

多くの企業で問題となっているのは後継者不足です。経営者が高齢になっているならば、早めに事業継承をしないとトラブルになります。しかし、肝心の事業を引き継がせる後継者がいなくて悩んでいるケースは少なくありません。特に中小企業の場合は、慢性的に人手不足に陥っていて、適当な後継者を見つけられないことが多いです。

相続争い

経営者の子供が後継者となるケースはよくあります。しかし、複数の子供がいる場合は、誰に相続させるかで問題となるケースが多いです。たとえば、相続人が複数いるケースでは、特定の後継者を決めると不満が生じることがあります。上手く相続継承できなければ、トラブルの原因となってしまうのです。

相続税や贈与税への対応

事業継承に伴って生じる大きな問題として相続税贈与税があります。しっかりと税金対策をしておかないと、後継者に対して必要以上の多額な税金が課せられることがあるのです。そのため、事前に税務面の対策をしっかりと取る必要があります。

事業継承で税理士が対応できること

税理士が事業継承の相談を受け付けるケースは多くあります。それでは、税理士が事業継承について具体的にどういった対応ができるのか紹介しましょう。

相続税額を試算する

会社というのはとても大きな財産といえます。会社の財産権が相続される場合、一定のルールにしたがって価値が計算されます。そのため、経営者が考えている以上に会社の価値が高いというケースはよくあるのです。数十年前に少ない資本金で会社を立ち上げたとしても、現在では株式の価値がかなり高まっており、その分、想像以上の相続税が発生する可能性があります。そのため事前に相続税額を試算しておくことが大切であり、税理士がその仕事を請け負えます

納税資金手当のアドバイス

基本的に相続税は一括で支払う必要があります。ただし例外が認められていて、延納したり、物納したりするといった選択肢もあるのです。そこで、生前に会社の試算の組み替えをするなどして対策を取ることができます。納税資金を手当する方法はたくさんあり、税理士がそれぞれの状況に応じて適切な方法を提案します。

事業継承対策の立案や支援

非上場企業では、経営者の課税相続財産の大半を占めるのが自社株です。そのままの状態で事業継承してしまえば、多額の相続税が発生してしまい負担が大きくなります。そこで、事前にさまざまな対策をする必要があり、節税のためにできることを税理士が提案します。

税理士が事業継承に対応する流れ

実際に事業継承について悩んでいる経営者が税理士を頼る際の流れを紹介しましょう。

ヒアリング

まずは経営者に対して税理士がヒアリングをして現状を把握します。事業継承においてどのような要望があり、どんな問題点があるのかを追求していきます。

問題点の分析

ヒアリングをして把握した問題点について分析をして、どのような解決策があるのか考えます。それぞれの企業ごとに事業継承に関する問題点と最適な解決策は異なっているものです。経営者と後継者にとって最良の解決策を税理士が導きます。

継承方法や後継者の確定

税理士は最終的に事業継承の具体的な方法や後継者を決定します。その際にはできるだけ経営者の要望を聞いて、望みを叶えられるように努力します。

事業継承の計画書の作成

後継者を決定することができれば、事業継承を進める上で大切なポイントをまとめた計画書を税理士が作成します。スムーズに作業を進めるためのガイドラインとなるものです。

また、実際の事業継承において税理士は随所でサポートをします。継続的なフォローをして、最終的に完了するまでしっかりと見守ります。

事業継承の業務経験を積める税理士法人をご紹介!

事業継承のサポート業務は税理士業務の中でも専門性が高く、全ての税理士事務所や税理士法人などが対応しているわけではありません。
そんな中で事業継承の業務経験を積めるオススメの職場として、日本経営ウィル税理士法人をご紹介します!

日本経営ウィル税理士法人は大阪府豊中市に本社を構え、大阪に2つ、東京都品川区にも支社を展開している税理士法人です。
法人税務事業継承だけでなく、M&A支援相続対策など、幅広い専門領域に対応しています。また、病院担当部門や介護福祉施設担当部門など特定の業種特化の事業部があるのも特徴です。

このように事業継承に関われるのはもちろん、希望やキャリア次第で幅広い業務にチャレンジできるというのが、オススメするポイントの一つです。専門性が高いサービスが多い分、業務の難易度も高い印象があるかもしれませんが、多数の研修制度を導入しているため、充実した教育環境の中で安心して成長することができます

日本経営ウィル税理士法人について、詳しい会社案内を確認されたい方は、以下より事務所様のサイトをご覧ください。
日本経営ウィル税理士法人│HP

まとめ

事業継承はどんな企業にとっても関係のある問題です。さまざまなトラブルや困難が予想され、スムーズに事業継承を進められないケースはよくあります。税理士であれば、事業継承に困っている経営者を助けることができるでしょう。

この記事を書いたライター

HUPRO MAGAZINE編集部の川辺です。転職エージェントとして多くのご登録者様からご相談をいただく際に伺った転職に際しての悩みや不安、疑問を解消する記事をご覧いただけるよう、日々奮闘中です!士業や管理部門、FASなどの業界に就職・転職をご検討されている方は、ぜひ業界特化の転職エージェントである、「ヒュープロ」をご活用ください!
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