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日商簿記2級が活かせる仕事とは?具体的な求人もご紹介します!

ヒュープロ編集部 川辺
日商簿記2級が活かせる仕事とは?具体的な求人もご紹介します!

簿記検定は就職や転職に活かせる資格として、幅広い年齢層の方に人気です。中でも日商簿記2級に合格していれば「会計知識がある」と、自分のスキルをアピールすることができ、応募できる求人の幅も広がるでしょう。本記事では、そんな日商簿記2級が活かせる仕事や求人をご紹介します。

日商簿記検定2級ってどんな試験?

日商簿記検定2級は商業簿記」と「工業簿記」の2つの問題が出題され、試験時間は120分。商業簿記と工業簿記で合計70%以上の点数が取れていれば合格です。
試験は6月・11月・2月の年3回全国各地で実施され、合格率はその年にもよりますが、平均15〜30%となっています。

簿記初心者が合格するための勉強時間は、独学なら350から500時間と言われており本腰を入れて頑張らないと合格することは難しい試験と言えます。
70%以上の点数が取れれば合格できるので、過度に難しい問題には手を出さず、出題頻度の高い問題を中心に勉強していけば、合格ラインに到達することができるでしょう。

日商簿記2級の社会的な位置づけ

ひとえに「簿記」といっても、日商簿記のほかに全商簿記全経簿記という計3種類が存在しています。さらにその中でも、級が複数に分かれています。その中でも日商簿記2級はどんな位置づけと社会的に認識されているのでしょうか?

日商簿記2級の検定を主催する日本商工会議所のHPは、この資格の位置づけを以下のように紹介しています。

経営管理に役立つ知識として、企業から最も求められる資格の一つ。
高度な商業簿記・工業簿記(原価計算を含む)を修得し、財務諸表の数字から経営内容を把握できるなど、企業活動や会計実務を踏まえ適切な処理や分析を行うために求められるレベル。

つまり、会計実務を適切に行える知識を持っているという証明を多くの企業に与えることができる資格、ということです。日商簿記2級はその認知度も高いため、幅広い企業への就職や転職においてアピール材料とすることができます。

では具体的にどのような仕事に活かせるのか、次の章で見ていきましょう。

簿記2級を活かせる仕事

では、日商簿記2級を取得した場合、どのような仕事に役立つのでしょうか?簿記2級を活用できる転職先として、以下のようなものが代表的です。

・事業会社の経理・財務職
・会計事務所(税理士事務所)

ただ、それ以外にもその知識を活かせる職場もあるので、紹介していきます。ご自身のキャリア設計にお役立てください!

一般事業会社の経理・財務職

まず転職先の候補になるのが、一般事業会社等の経理・財務職です。

一般事業会社の経理職の仕事

経理は、企業の会計に関する専門職です。1年に1回、決算書を作成して税金の計算をすることがメインの仕事になります。

税金を納めることは、日本国内で活動するすべての企業に求められることですから、経理職は活躍できるフィールドが非常に広い職種と言えます。

また、決算書作成と税金計算の他にも、企業会計に関するさまざまな仕事が経理の仕事の範囲に含まれます。
具体的な経理職業務とは、以下のような仕事があります。

・会社の取引先とのお金のやりとりを管理して帳簿に記録する
・会社従業員の給与計算
・銀行などの金融機関とのやりとり(融資交渉)
・会社内のお金の動きに関する内部管理体制の構築

会社にとって、お金は血液のようなものですから、経理の仕事は会社が活動を続けていく上でとても重要な仕事と言えます。

一般事業会社の財務職の仕事

財務職は会社の資金を管理することがメインの仕事になります。

財務職は企業の新規投資のためにお金を調達する役割を担っているため、会計知識に加えて、交渉力やコミュニケーション能力も求められる就職難易度が高い職種となります。

具体的な財務職業務とは、以下のような仕事があります。

・資金調達:銀行からの借入、投資家からの出資、株式の発行
・予算管理:年間の資金計画管理
・資産調整:社員の給与や経費の調整

財務職は外部関係者とコミュニケーションを取り自社の資金がショートしないように、お金を守る役割を担っています。

会計事務所

会計事務所の仕事は、顧客である企業と顧問契約を結び、経理や税務申告を代行することです。そのため、会計事務所の仕事も経理事務と同じく、簿記に関する知識がとても重要です。経理事務で経験する仕事よりも高度な税務申告全般について経験を積むことができます。

簿記2級の資格を持っている人は転職採用でも有利ですし、会計事務所の仕事にスムーズになれていくことができるでしょう。

コンサルティング会社

コンサルティング会社は企業の課題解決に向けた施策や方針を提案する会社ですが、その中でも経営コンサルティングなどでは企業の経営に関するソリューションを提供するために、財務諸表を読んで企業の経営状況を把握する必要があります。簿記の知識があれば、それらの書類を正確に読み取る力があるため、即戦力になることを期待されます。

法人営業

法人営業に簿記の知識がどう活きるのか、気になる方も多いと思いますが、コンサルと同じく、相手企業の財務諸表がある程度読めている、ご応募でき得る可能性があります。なかでもM&A業界の営業職は直近新卒採用や未経験採用を始めていることもあり、簿記2級合格者からの人気が増えています。

日商簿記2級が転職で有利な理由

上述のように、日商簿記2級は様々な仕事に活かせる資格ですが、ご紹介した知識の証明になることや知名度の高さ以外にも有利に働く理由がありますので、見ていきましょう。

そのうち一つの理由には、活かせる代表的な職種である経理職の転職市場の現実が影響しています。経理職は、求人数から見ると一般事務職や営業職に比べ多いとは言えません。一方で、企業としては経理経験者を採用したいと考えるのですが、転職市場に経理経験者は少ないというのも実情です。
そこで、次に出す条件が「未経験だが簿記の資格を持っている人材」となるのです。特に一程度の実務に関する知識があると認識されている簿記2級の保有者は転職活動において確実に有利になります。

また、資格の難易度から考えても有利に働く度合いが高いといえます。
簿記2級は一般に合格率が30%前後で、簡単とは言えませんが極端に難しい試験ではないです。一方で、簿記2級を必須の条件に据える求人は多く存在します。ですので、他の資格と比較して難易度の割には転職時に有利になる度合いが高いのです。

日商簿記2級が転職に有利な理由について、以下の記事でも詳しく紹介してますので、併せてご参照ください。

日商簿記2級に合格者におすすめの求人は?

先ほども少し触れましたが、会計の仕事を行うにあたり、資格とともに重視されるのが実務経験です。そのためこの章では、日商簿記2級をお持ちの方にオススメの求人を実務経験の「あり」「なし」別で紹介していきます。

①実務経験のある方におすすめの求人

実務経験がある場合、市場価値の高い存在として転職活動を行うことが出来るため、ある程度ご自身の希望条件に合った仕事を選ぶと良いでしょう。

例えば、現在の年収が500万円で600万円以上の求人を探したい、という方は希望職種の年収600万円以上の求人だけに絞って探すべきです。
年収600万円以上の会計に関わる求人はこちら

また毎日オフィスに出社するのではなく、リモートワークも活用できる職場で働きたいという方であれば、リモートワーク可能な求人だけに絞りましょう。リモートワークが出来る職場は人気が高いものの、実務経験があることによって、この条件で絞っても転職活動に苦戦することは少ないです。
リモートワーク可能な会計に関わる求人はこちら

他にも士業・管理部門特化の転職エージェントであるヒュープロに寄せられる、代表的なご希望条件に合致した求人一覧を以下にご案内させていただきます。

離職率の低い求人
女性が活躍している求人
フレックス制や時短勤務がある求人
語学力を活かせる求人
年休120日以上の求人

②実務経験のない方におすすめの求人

実務経験が無い場合は、即戦力として貢献できることのアピールがあまりできない為、希望を狭めてしまうと中々マッチした求人が見つからない可能性が出てきます。
ですので未経験が応募できる求人であれば、なるべく選り好みせずにエントリーするのがおすすめです。

ただし未経験者が注視すべき点は、その企業の教育環境研修制度です。その部分が整っていないと、もし入社できたとしてもその後に実務ができるようになるまでに、苦労を伴う可能性が高いでしょう。
未経験で応募可能/研修充実の求人はこちら

日商簿記2級を活かした就職・転職を成功させるために

就職・転職活動にあたって、自分で応募する求人を探したり面接の日程調整をするのは骨が折れるものです。そこで活用すべきなのが人材エージェントです。希望の条件やご自身の経歴などを伝えることで効率的に求人を提供され、日程調整もエージェントが実施してくれます。内定を複数社もらった際に断りをいれてくれるなど、心理的負担のある対応もする必要がありません。そういったサービスを無料で受けられるエージェントが多いのも特徴です。

士業・管理部門の転職エージェント「ヒュープロ」では、税理士事務所や税理士法人、一般企業の経理職などでの転職をお考えの皆様のキャリアをサポートさせていただいております。選考にあたって書類添削や面接対策の手厚さや、業界特化だからこそ持ち得ている企業情報や市場感の知識の深さには定評があります。

【参考】日商簿記の他の級と活かせる仕事に違いはある?

日商簿記には2級以外にも3級と1級があり、1級が最も難易度が高いです。これらの級の違いによって、活かせる仕事のバリエーションが大きく増減するわけではありません
ただし、ご紹介したように2級以上を必須資格に据える求人が多いため、日商簿記3級だと応募できない求人が多く発生してしまいます。一方で、1級を必須資格とする求人はほとんど無く、実務で使う可能性が低い知識も身に付けないと合格できない資格です。
これらを踏まえると、やはり日商簿記2級が転職活動においては最も有効な資格であるといえるでしょう。

この記事を書いたライター

HUPRO MAGAZINE編集部の川辺です。転職エージェントとして多くのご登録者様からご相談をいただく際に伺った転職に際しての悩みや不安、疑問を解消する記事をご覧いただけるよう、日々奮闘中です!士業や管理部門、FASなどの業界に就職・転職をご検討されている方は、ぜひ業界特化の転職エージェントである、「ヒュープロ」をご活用ください!
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