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簿記3級は簡単に取得できるって本当?

HUPRO 編集部
簿記3級は簡単に取得できるって本当?

簿記の試験は、平成28年において試験範囲が変更となり、これに伴って簿記の難易度が上がったといわれています。ですが、簿記3級に関して言えば、それほど難易度に大きな変化はなかった様子です。今回は、そんな簿記3級は簡単に取得できるのかどうかについて解説していきます。

簿記3級の難易度は高い?簡単?

簿記3級の難易度や合格率についてお話しましょう。簿記3級を合格できるための得点は70点であり、つまり7割以上の得点で簿記3級合格となります。そして気になる合格率ですが、30~40%となっています。

この合格得点70点以上という点に関しては、当日の受験者数や平均点などで変わるものではなく、7割以上の得点を取ることができてさえいれば、必ず合格する仕組みとなっています。一方の合格率は変動が激しくなっており、合格率が20%台ということもあれば、50%を超える場合もあります。とはいっても、簿記3級の問題の多くは初歩的なレベルのものであり、電卓も持ち込むことが可能なので、決まった解き方さえ覚えることができていれば、たとえ計算が苦手であっても不安になるような難しさではないです。

つまり、簿記3級は決して難易度の高い資格ではありません。とはいえ、勉強をきちんとせずに受験をして合格するような資格でもありません。最低限の勉強時間は確保するようにして、70点以上を目指しましょう。ちなみに簿記3級で必要とされる勉強時間は100時間未満といわれています。

簿記3級の合格率が低い理由は?

先ほどもお伝えしたように、簿記3級の合格率は30~40%です。10人のうち6人は不合格になると考えられるので、簡単だとは言われながらも、合格率の低さに驚かれた方も多いでしょう。ただ、この簿記3級の合格率は、あまり当てにならないものと考えられています。

実は、簿記3級を受験してみるとわかるのですが、会場には空席が目立ちます。おおよそ受験者のうち20%は当日に欠席をしているといわれています。当日に欠席をする人は、体調不良や急用もあるのでしょうが、勉強不足のためにそもそも受験しないという人が多いです。簿記3級の場合、試験日も年に数回あり、受験料も高額ではないため、また次の試験でいいと安易に考えてしまいがちなのでしょう。そして、このような欠席者の多さも、簿記3級の合格率を低くしている理由の1つです。

簿記が簡単だと言われている理由について

インターネットで「簿記3級 難易度」などと調べてみると、いかに簿記3級が簡単なものであるかということが書かれています。もちろん、まともに勉強もせずに受験をして合格できるほど簡単ではないことは、冒頭でお話した通りです。ただ、合格率のわりには、そこまで難易度の高い試験でないことは確かだといえるでしょう。

このように言える理由としては、簿記3級の問題傾向がパターン化されているという特徴があるからです。簿記3級に限ったことではありませんが、資格試験では一般的によく似た問題を使い回す傾向があります。そのため、簿記3級の過去問を中心にしっかりと理解を深めておけば、合格できる試験です。

簿記3級の独学での勉強方法

簿記3級は独学での勉強で充分、合格できます。そこで、独学での勉強方法について、詳しくご紹介しましょう。

テキストを数回読み返す

まずは、テキストを数回ほど読み返し、簿記3級ではどのような内容を学習するのか把握しましょう。数回も読めば、大まかに勉強をする内容が頭の中で整理されるはずです。テキストを読むよりも、実際に問題を解くことにより実力がつくため、テキストを読んですべてを理解しようとする必要はありません。

問題を解いていく

独学によって簿記3級に道角するためには、問題演習と復習を何度も繰り返すという勉強方法がおすすめです。試験問題は同じような問題が出題される傾向にあるので、問題に慣れるということが合格への近道だからです。

問題は、まずは自分で考えて、すぐに答えを見ずに解くようにしましょう。そして、簿記3級は丸暗記で合格できるものではありません。きちんと計算方法や、問題を解く際の考え方を理解する必要があります。

間違えてしまった問題を再確認する

簿記3級を解く際、間違えないといったことは、ほぼありません。肝心なのは、ここで間違えた問題をどうするか、です。そのまま間違えた問題を放置すれば、知識が身につきません。間違えた問題は再確認をし、テキストを見ながら、なぜ間違えたのかを理解するようにしましょう。そしてできれば、翌日にでももう1度解いてみることをおすすめします。最低でも3回はその間違えた問題を解いて理解を深めることにより、着実に知識として身についていくでしょう。

過去問を解く

先ほどからお伝えしている通り、簿記3級は過去問より似た問題が出されることが多いです。そのため、過去問は必ず解くようにしましょう。そして、過去問でも同じく、間違えた問題は再確認をし、理解を深めることを忘れないでください。

まとめ

簿記3級が簡単かといえば、決して難易度は高くないものの、勉強は必要な試験だといえるでしょう。しかし、これは、きちんと勉強さえしていれば合格できるということでもあります。まずは簿記3級に合格できれば、簿記2級さらには簿記1級に進みやすくなりますし、転職にも有利になるでしょう。しっかりと勉強をし、当日を迎えましょう。

この記事を書いたライター

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