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経理の年収アップは転職がポイント!大手企業やメーカーで高収入を狙おう

HUPRO 編集部
経理の年収アップは転職がポイント!大手企業やメーカーで高収入を狙おう

一般企業の経理部門で働いている方や会計事務所などで税理士の補助業務などを行っている方など、経理業務に携わることで収入を得ている人の中には、自分の年収が低いことに不満を抱いている人もいるのではないでしょうか?

実は、経理担当者の年収はなかなか上がりにくく、その結果、他の担当部署に比べると低年収になるリスクがあるのです。毎日多くの事務処理をこなして仕事に忙殺されているのに、いつまでも年収が低いままでは不満が溜まって当然です。

そこで、この記事では、経理担当者が今すぐに年収を上げる方法として効果的な大手企業や大手メーカーへの転職をおすすめします。今と同水準の仕事をこなすだけで大幅な年収アップも期待できるので、ぜひご参照ください!

経理が「今すぐ」年収を上げるには転職が最適

経理が今すぐ年収を上げるには、大手企業や大手メーカーなど、給料水準の高い会社に転職するのがおすすめです。なぜなら、経理の給与水準は、所属する会社の平均給料によって左右されやすいものだからです。

経理業界は転職が当たり前

日本では、不思議と転職に対してネガティブなイメージがもたれがちです。特に、20代、30代ならまだしも、40代や50代になってからの転職はそもそも難しいのではないかという懸念もあります。

しかし、この一般論は経理業界では当てはまりません。なぜなら、むしろ経理業界は転職するのが当たり前の業種だからです。

営業職や経営企画部門などは、勤めている会社の商品や経営事情に精通しながら仕事のスキルを高めていくことが求められる仕事です。つまり、このような仕事では、一つの会社に長く勤務することそれ自体がスキルアップに繋がるので、転職はネガティブな事情と捉えられます。

他方、以下で紹介するように、経理の仕事は会社ごとに大きな差はありません。むしろ、いろいろな会社の経理を経験することによって、多ジャンルの経理業務に触れることができ、それらを通して獲得した経理スキルは別の会社で優遇された契約条件や年収という価値を与えられます

したがって、20代、30代という若年層だけではなく、40代、50代になっても経理業界では転職は当たり前、さらに好条件の状況に自分をキャリアアップさせるための有効なツールとして活用されるのです。

経理業界は転職しやすい業種

以上のように、経理業界は転職が当たり前の業種ですが、実は経理という仕事の特殊性から、経理は転職に向いている業種であるとも言えます。

というのも、基本的に経理部門が担当するのは、会社の過去と現在の経済状況を客観的に整理する仕事です。領収書や給料の精算、人件費の処理や決算業務、源泉徴収の計算や社会保険料の算出、消費税や法人税の納税などは、どの会社でも同じような仕事方法で充分に通用します。

つまり、一つの会社で経験した仕事内容が、そのまま他の企業でも通用するのです。転職先の会社のやり方やルールにある程度慣れる必要はありますが、営業職等とは異なり、慣れるまでにほとんど時間はかかりません。

したがって、経理業界では転職によって積極的にキャリアアップを目指すことに弊害はないと考えられます。

経理の転職市場についてはこちらのコラムでも紹介しているのであわせて参考にしてください!

 経理が転職で年収を上げるには大手企業やメーカーがおすすめ

転職以外に経理が年収を上げる方法はないの?

転職以外にも経理担当者が年収をアップさせる方法はあります。長期間会社に勤めて昇進昇給を狙う簿記2級以上や税理士試験にチャレンジして資格手当を受け取る税理士試験や公認会計士試験に挑戦して士業に転身するなど、いろいろな方法があるのは事実です。

ただ、これらの方法の問題は、年収が上がるまでに相当の時間と努力を要することです。

今の会社で勤め上げれば自社の給料水準に従って年功序列式に給料は上がっていくでしょうが、現在の日本の企業の給与システムで飛躍的な給料アップが短期間で得られることは考えにくいでしょう。また、役職に就いたり責任者などに昇進したりするにも、会社の人事の問題があるので、個人の努力だけではどうしようもない側面を否定できません。

また、資格を取得して、資格手当や士業への転身を検討するとしても、今の仕事を続けながら隙間時間で厳しい勉強を継続しなければいけないのは負担が多いでしょう。特に、会計・経理業界で役立つ簿記2級以上の資格や税理士試験・公認会計士試験はかなりの高難易度です。最低でも数年間は継続的な努力が必要である以上、途中で挫折して、結果として年収アップさえ達成できないという状況になりかねません。

経理の仕事は出来高報酬制ではない

ここで一点、押さえておくべきことがあります。それは、営業職などとは異なり、経理の仕事は成果が見られにくいので、人事査定で収入アップが目指しにくいという点です。

例えば、営業職であれば、ノルマ達成率や売上高に応じて人事査定がされるので、それに比例してボーナス額がアップし、結果として年収がアップするということが期待できます。

しかし、経理の仕事は、日々処理しなければいけない仕事を着実にこなすだけ、評価されるべき成果の対象物がないのが実情です。

したがって、経理担当者が年収を上げるには、必然的に業界や企業の平均年収ベースに依存せざるを得なくなるのです。

経理が転職で年収を上げるには大手企業やメーカーがおすすめ

経理担当者が少ない労力で年収を今すぐアップさせる方法は、年収ベースの高い業界に転職することです。

ただ、注意しなければいけないのは、どの企業に転職しても良いということではありません。経理の人が着実に年収を上げるためには、「どこに転職するか」が非常に重要となります。

例えば、総合商社系、マスコミ系、メガバンク系、コンサル系、保険業界、医薬品業界、自動車業界、IT業界、電気通信系、化学系などの業界が、一般的には年収ベースが高い業界と言われています。

経理が年収アップを目指して転職する際には、大手企業や大手メーカーなどの給料水準の高い会社を狙っていくのがおすすめです。

求人募集条件を参照しても、同じ仕事内容での募集であるにもかかわらず、中小企業と大手メーカーでは年収にかなりの格差があることも少なくはありません。

しかも、中小企業では、経理担当として入社したにもかかわらず、社内で明確に経理部門が区別されていない結果、経理以外の仕事も担当しなければいけないというデメリットもあります。これに対して、大手メーカーであれば経理部門をしっかりと峻別しているので、自分のスキルのある経理業務だけに毎日集中することができるというメリットがあります。

経理で転職する際の年収の決め手

まず、経理で転職する際には、どのようにして年収が決まるのかご紹介します。
大企業と中小企業で年収の決まり方は違いますので、ここからは規模別にわけてお話します。

まず、大企業ではわりと経理の人員が揃っている為、給与テーブルがおおよそ決まっていることが多いです。よって、高い能力があっても他の同年代の人と大きく差をつけることは難しいと言えます。
一方で、大企業であれば求められるスキルもそれなりとなりますので、給与水準も一般的には高くなりがちでしょう。

また、中小企業においては即戦力を求められる一方で、給与テーブルがあって無いような会社も多いです。よって、まず参考にされるのが前職の年収となります。
そう聞くと、前の職場の年収なんてばれないと思って適当に高い金額を言ってしまいたい人もいるかもしれません、年末調整の際に必ず前職の源泉徴収票を提出することになりますし、住民税の関係でわかってしまいます。ここは正直に伝えましょう。
また、株式公開準備をしているような会社であればなかなか良い人が見つからないと当初よりも給与をアップする可能性があります。

大企業や大手メーカーに経理として転職した場合の年収

30代で大企業や大手メーカーに経理で転職する場合は400万円~1000万円と、スキルや企業規模によって様々であると言えます。特化したスキルは必要ありませんが、簿記2級から1級の間くらいの経理知識は必ず求められる層です。

30代というのは最も給与が変動しやすい年代で、30歳なりたてであれば500万円前後の層が多いのに対して、30代後半ともなると、グローバル企業では1000万円近く、そうでない大企業で700万円程度となるでしょう。

大企業で40代となってくると、いわゆる課長から部長の間の職制となります。
この辺りの給与としては、1000万円程度となる会社もあれば、600万円程度となる会社もあります。会社の給与テーブルやスキル、昇進具合によって変わってくることでしょう。

成長スピードの速い大会社であればヘッドハンティングのような形で破格の給与を提示する場合もあります。一方で皆さんがご存知のような超大企業となると、中途採用もそれほど多くしているわけではなく、また年功序列に近い賃金体系になっていることが多いです。

求められるスキルとしては、何か一つ専門性となります。国際会計等の高度な専門性があれば良いですが、例えば固定資産、原価計算、税金計算等ができると転職の際も心強いでしょう。

中小企業に経理として転職した場合の年収

30代前半で経理経験も10年近くあるとかなりの業務量が任せられると考えられるため、400万円程度となるでしょう。

中小企業の場合、即戦力を求める傾向にあるため、どのくらいの業務スキルがあるかによって年収は変わります。ただ、中小企業と言っても成長スピードの速い会社であるかどうかによって異なるので、安定なら昔ながらの会社、年収アップを考えれば成長スピードの速い会社という選択肢もあるでしょう。

30代後半にもなると、ここから100万円~200万円程は変わってるとも考えられますが、昇給のスピードや会社の給与体系によってかなり変わってきます。
求められるスキルとしては、簿記2級程度は最低限ですが、総務、人事、労務等幅広い知識について、浅くとも良いので持っておくべきスキルと言えるでしょう。

40代で中小企業の経理というと、会社の管理系の仕事を全て任されるポジションが多いと思います。
ですので、経理だけではなく給与、人事、総務関連の全ての業務を統括または実際に作業することが多くなります。

よって、40代中小企業の経理ではなかなか代わりが見つかりづらいということもあり、年収は会社によって本当にバラバラと考えられます。
中小企業と言ってもこれから株式公開を目指すような企業であれば年収800万円程の提示もありますし、ある程度の規模はあるものの株式公開する会社とは差がある場合、600万円前後の年収も多いでしょう。

40代では今までの経験によって様々な評価をされるため、同じ年齢でも給与の幅はかなり変わると思います。とはいえ、中小企業では前職の年収を参考にすることが多いので、自分が本当はどのくらいで評価されるべきかについては、何社か実際に見て回らないとわからない、というのも現実です。

40代の中小企業経理への転職としてはオールマイティであることや、株式公開準備のような会社であれば上場会社としての会計スキル、開示スキルなどが求められるでしょう。

まとめ

この記事では、経理の人が今すぐ年収を上げるおすすめの方法として、大手メーカーに転職する方法を紹介しました。年収ベースの高い大手メーカーであれば、今と同じ内容の仕事をこなしながら、高年収を得られる可能性が高まります。

他にも、自分のスキルを活かせそうな会社があるのなら、幅広い選択肢をもって転職活動をするのがおすすめです。例えば、英語力等の語学力に自信があるのなら外資系の大手メーカーも視野に入れるのも賢い方法です。

自分のスキルに対して最大限の報酬で評価してくれる企業はたくさんあるはずなので、転職エージェントなどを積極的に活用して、今後のキャリアアップを目指しましょう!

経理の年収についてはこちらのコラムでも詳しく紹介しています。あわせてご参照ください!

この記事を書いたライター

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