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CEOとCFOって何?わかりやすく解説します!

HUPRO 編集部
CEOとCFOって何?わかりやすく解説します!

最近よくニュースなどで耳にするCEOやCFOという言葉。それぞれ企業の役職を示す言葉で、一般にアメリカに本社を持つ企業で使われています。近年、日本でもCEOやCFOという名称に変更する企業も増えてきています。この記事では、CEOやCFOという言葉の意味やその役割、責任についてわかりやすく解説します。

CEOってなに?

A chief executive officer (CEO)は、日本語で最高経営責任者と訳され、企業の最高位に位置する経営者のことです。CEOの権限として、企業の重要な意思決定、企業の全体的な業務と資源の管理、取締役会(取締役会)と企業運営との間のコミュニケーションの中心的な役割、企業の顔としての役割などがあります。最高経営責任者は、取締役会と株主によって選出されるのが普通です。

CEOは、事業体やその他の組織の全体的な成功に責任を持ち、トップレベルの経営上の意思決定を行います。主要な意思決定について意見を求めることもありますが、最終的な意思決定を行う上での最終的な権限はCEOにあります。最高経営責任者(CEO)には、チーフ・エグゼクティブ、プレジデント、マネージング・ディレクターなどの他の称号もあります。

組織や企業の全体的な成功に加えて、CEOは、株主価値を高めることを目標に、長期的な戦略の開発と実行を主導する責任があります。加えて、自社の特徴的な商品やサービスは何かを判断し、市場でその商品やサービスの競争力を確立しなければなりません。ほとんどのCEOは、企業の成功に不可欠な明確に定義されたビジョンを定義できる必要があります。このビジョンが、企業文化を醸成する基礎となるからです。このビジョンは、市場、競合、会社の可能性に関する現実的な評価に基づくものである必要があります。一般に、このビジョンは、会社の全体的な方向性とその中核となる経営理念を確立するものでなければなりません。

また、CEOは企業の公の顔であることが多いです。たとえば、マーク・ザッカーバーグはFacebookの代名詞となっています。その結果、インタビューやメディアの依頼を受けたり、ラジオやテレビに出演したり、プレスリリースを出したり、地元のイベントに参加したりすることもあります。

ビジネスネットワークを構築することは、組織内で様々な目的を果たすためにも、CEOが担うべき重要な責務となっています。これには、ベンダーとのつながり、潜在的な買収の機会の発見、関連する業界イベントへの参加や参加、同業者やメンターとの課題の共有、地域のミートアップグループの立ち上げなどが含まれます。

何よりも、人間関係はビジネスの基本であり、他の人とアイデアを共有したり、交換したりする能力は非常に貴重なものです。そして、企業の次の成長の波は、CEOが人間関係を通じて生み出すブレイクスルーから生まれる可能性が高いのです。

CEOの専門性を高めることは価値がありますが、戦略的な人脈を築くことも極めて重要なCEOの責任です。

CEOの役割と責任

CEOの役割と責任は企業によって異なり、多くの場合、組織構造や企業規模によって異なる役割と責任が付与されます。小規模な企業では、CEOは、より低いレベルのビジネス上の意思決定(例:スタッフの採用)を行うなど、より「実践的な役割」を担うのが普通です。一方で、より大きい会社では、通常、高レベルの企業戦略および会社の主要な決定だけを扱います。他の仕事については、組織構造的に、下位の管理職であるマネジャー、もしくは部門責任者に委任されます。

CEOの役割と責任は企業によって異なるので、そのリストを作成することはできませんが、CEOの典型的な職務、責任、および職務内容には以下のようなものがあります。

・会社を代表して、株主、政府機関、一般市民とコミュニケーションをとる
・会社の短期・長期戦略の展開をリードする
・企業や組織のビジョンやミッションの作成と実行
・取締役、副社長、社長を含む社内の他のエグゼクティブリーダーの仕事の評価
・競争の激しい市場の状況、拡大の機会、業界の発展などについての認識を維持する
・企業が事業を行う場所において、高い社会的責任を維持することを保証する
・会社に対するリスクを評価し、それらを監視し、最小化することを確実にする
・戦略的目標を設定し、それが測定可能で記述可能なものであることを確認します
CFOってなに?

CFOってなに?

Chief Financial Officer(CFO)は、日本語で、最高財務責任者と訳され、企業の財務責任者です。さきに説明した最高経営責任者(CEO)が、業務全般を管理するのに対し、最高財務責任者(CFO)は財務に特化した業務を行います。

CFOは企業の財務上の強みを分析し、財務上の弱みを改善するための提案を行います。また、CFOはキャッシュフローを追跡し、投資や資本構成など企業の財務計画を監督します。

CFOの役割と責任

最高財務責任者(CFO)の主な仕事の責任は、企業の報告、流動性、投資収益率などの財務パフォーマンスを最適化することです。日本では、経理部長がCFOと同様の役割と責任を担っていますが、通常、CFOはCEOの右腕として、会社の財務パフォーマンスを最適化することに注力します。

CFOの仕事のなかでも、財務報告書作成はその中心となるものです。財務報告書の作成は通常企業内のチームや一つの特定の部門によって行われます。この専門家チームは、株主、従業員、金融機関、リサーチアナリスト、政府、規制機関に必要とされる会社の過去の財務報告書をすべて作成する責任がありますが、その最高責任者はCFOとなるのが普通です。この専門家グループには、すべての報告書が正確かつタイムリーに作成されていることを保証する責任があります。

さらに、CFOは、企業が財務上のコミットメントを達成し、最も効率的な方法でキャッシュフローを管理できるようにする必要があります。 これらの責任は通常、財務グループ(日本では経理部門)によって遂行されますが、このグループは報告チームよりも小規模であることが普通です。このグループは、買掛金、売掛金、在庫などの会社のキャッシュバランスと運転資金の管理を担当します。 また、負債の発行、投資の管理、その他の流動性関連の決定の処理も行います。

加えて、CFO が行う 3 つ目としては、資産利益率と資本利益率(または自己資本利益率)を達成できるように支援することです。 ここで、財務計画・分析チーム(FP&Aチーム)が重要な意味を持ちます。CFOは、事業の将来のキャッシュフローを予測し、実際の結果と予算との比較を行います。 FP&Aチームは、事業の分析と意思決定において重要な役割を果たしています。

CFOがやるべきことはかなり多いものの、他にもリーダーシップ、取締役会とのコミュニケーション、サプライヤーやベンダーとの交渉、会社のミッション、ビジョン、価値観、企業文化をサポートすることなど、CFOの職務は多岐にわたります。他にも、サプライチェーン、調達、IT(情報技術)、その他ほぼ全ての部署がCFOに報告する可能性がありますが、組織やCFOのスキルによって変わってきます。

まとめ: CEOとCFOでは役割が違う!

CEOとCFOでは、仕事の内容がまったく異なります。端的に言えば、CEOは企業の最高責任者として会社の顔として活躍しなければなりません。一方で、CFOは企業の財務に係る最高責任者です。CEOに対して会社の財政状態や経営成績を伝え、会社が採用すべき経営戦略や必要な資金調達の提案を行なうのが仕事です。CEOとCFOという仕事が分かれているのは、権限と責任が明確にされているアメリカの企業で顕著です。日本の企業は権限と責任が明確になっていないことも多く、CEOの役割とCFOの役割が重なっていることも少なくありません。

この記事を書いたライター

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