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実務未経験者で税理士になりたい人の就職・転職事情!

HUPRO 編集部
実務未経験者で税理士になりたい人の就職・転職事情!

転職するために税理士試験を受け、合格した方は少なくありません。税理士試験は難関の試験であり合格までに時間のかかる試験です。しかも、税理士試験の前後に2年以上の実務経験を積んでいなければ税理士として登録することもできません。この記事では、税理士・会計職の就職・転職を専門に行う転職エージェント『ヒュープロ』が実務未経験で税理士試験を突破した人の就職や転職について解説します。

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税理士法人・会計事務所が未経験者でも採用する場合とは?

人材不足のため、未経験者の採用に積極的

国税庁の統計によると、近年、税理士試験の受験者数は減っており、そのため下記の通り、相対的に合格者数も減っています。
税理士になる人が減っているため、企業は積極的に実務経験を積みたい有資格者の採用を行っています。よって、十分に未経験者でも採用される傾向があります!

税理士試験 年度 合格者数
平成23年度 9,067人
令和3年度 5,139人

関連する業界での経験があり、その経験を活かして税理士業務にスムーズに適応できる人材を採用したい

今まで、税理士事務所や会計事務所の実務経験がなかったとしても、銀行や証券会社、保険会社などの金融機関や法律事務所なども税理士事務所や会計事務所と関連があります。これらの業界と税理士事務所や会計事務所の連携は、クライアントに対して幅広い専門知識とサービスを提供するために重要な役割を果たしているため、前職の業務経験を次の業務に活かせるでしょう。

未経験者を採用し、専門知識やスキルを1から育成し、将来的に事務所の中核となる人材に育てる

未経験者であることの一歩リードとして、業務に取り組むにあたって、自己流がないところです。よって、事務所の方針や考え方をしっかりと、各々の事務所の希望通りに染まることが可能であるため、事務所からするとそういった方々は積極的に採用したいでしょう。

未経験者が担当する業務内容

会計事務所では、月次決算などの会計業務や記帳・給与計算・年末調整の代行、税務申告書の作成、経営コンサルティング、会計システム導入など様々な業務があります。
その中で未経験者が受け持つメイン作業として以下が挙げられます。

顧客対応 クライアントの、税務に関する相談や質問に応じる
申告書作成 法人や個人の税務申告書作成
監査・税務・会計業務のサポート 監査法人・税務調査・会計処理や財務諸表の作成に関わる業務のサポート
税務情報の調査 税制改正や最新の税務情報について調査・研究

また、一般的な税理士補助は、税理士の補助業務として下記の仕事を受け持ちます。
・クライアント企業の領収書などのチェック
・会計ソフトを使用しての会計処理
・書類のファイリング業務
・給与計算や勤怠管理、社会保険の手続き
・クライアント企業のオフィス訪問

税理士補助は、あくまでも税理士の補助であるため税務に関する業務に限定されます。
「M&A」「企業会計」「監査」など、税務以外の業務は担当できないため、注意しましょう。

未経験者でも税理士法人・会計事務所に転職成功するためには?

転職成功するためには以下の3つのポイントを重視しましょう。

年齢は重要?

転職するときの懸念点として、自身の年齢を気にする方ももちろんいるのではないでしょうか?「未経験」といった点で、スキルや知識がどんどん必要になっていく上で育成期間が一定以上はとる必要があります。そのため、20代は未経験でも積極的に採用される可能性がありますが、30代後半以降の採用は難しくなるでしょう。よって未経験であっても転職しようと決めた場合には、すぐに行動に移すことをオススメします。

持ってるだけで有利になる資格

実務経験がないことで、他の転職者よりも劣ってしまうように感じるのは仕方ありません。その一方で、自分の強みを増やせるように、簿記2級など手がつけやすく持ってるだけで転職に有利な資格を取得することもオススメします。逆に、資格取得しなければ、転職できないといったこともないので、資格取得と転職活動のバランスをとることが重要ですね。

税理士試験の科目合格者になること

実務経験が未経験であったとしても、転職に有利に動く条件として先ほども言った通り、簿記などの資格取得もありますが、他にオススメなものとして、税理士試験の科目合格をしていることで、採用される可能性が高まります。

以前は、転職者には会計科目であり、必修科目でもある「簿記論」「財務諸表論」と税法科目のうちの1つを持っていることで評価されていました。しかし、近年では税理士になる方も減り、必修科目である「簿記論」「財務諸表論」に合格しておくとそれだけでも十分評価されるようになっています。
よって、他の方と差をつけたい方は、簿記だけでなく、税理士資格も取りましょう!

未経験者の税理士法人・会計事務所転職への準備

会計業界専門の転職エージェントなどを活用する

実務未経験者でも、最短の道で転職したい際で一番オススメなのは、会計業界専門の転職エージェントなどを活用することでしょう。プロに相談することで、自分で探す手間も省けますし、より広い視野と観点からアドバイスやサポートを受けれるので非常にオススメです。本記事を書いているヒュープロでは、そのようなサービスを提供しています。転職で迷っている方は、まず、相談してみるのも一つの手でしょう。

→未経験で狙える税理士・会計士事務所の求人をご確認したい方はこちら

アルバイト・パートとして経験を積む

税理士に転職する前にまず、税理士法人・会計事務所などで正社員よりも自由に働きやすいアルバイトやパートなどで下積みとして経験しておくことも大切です。そうすることによって、業務のフローを確認することもできますし転職する際にも実務未経験で全く何もしてない人よりかはプラスに評価されるでしょう。またアルバイトで入って、そのままその事務所で正社員として働き始めれる可能性もあります。

常に情報収集を怠らない

税理士法人・会計事務所における求人情報について、自分の求める条件が揃っているか事務所を見つけるために常にアンテナを張っておきましょう。

未経験でBIG4税理士法人に転職可能?

税理士に転職するにあたってBig4のことを知らない方はいないと思います。Big4に転職するにあたって魅力的なのは、年収ではないでしょうか。Big4の平均年収は約800万ほどで高いため、転職したい方も多いでしょう。しかし、勿論Big4への転職は容易ではありません。それでも、未経験者でも、税理士試験を多く合格しておけば、面接時に評価を得られます。またBig4では、国際税務も取り扱っているため、英語力(最低TOEIC700~)も必要となります。

税理士としてキャリアを歩む際に気を付けること

就職・転職する場合には、記帳業務を中心に行うような税理士事務所・会計事務所に勤めたとしても、ずっと同じ業務を続けていては、なかなか将来的な活躍が難しくなってしまうという実情があります。

近年の業界の動向として、記帳業務だけしかできない税理士は求められていません。むしろ、戦略的に税スキームを戦略的に活用して、できるだけ税額を低くできるようにするような能力が求められています

たとえば、上場企業で経理・財務部のマネージャー職を経験していた、中堅の税理士法人などで税務の経験を長く積んできた、外資系出身で国際税務に長けているなどの能力が求められます。

さらに、グローバルに企業が活動するようになると、各国において税制度が異なるので、それぞれの税制度を調整するような能力も求められます。したがって、未経験から転職・就職を考えると、記帳業務以外の業務も経験できるようにしておかないと、その後、税理士として活躍できるフィールドが狭まってしまいます。

税理士の転職相談についてはこちらのページをご覧ください。税理士業界に関する様々な転職相談について、最速転職HUPROが回答しております。

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この記事を書いたライター

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