士業・管理部門のキャリアコラムが集う場所|HUPRO MAGAZINE
士業・管理部門のキャリアコラムが集う場所

カテゴリ

経理からのキャリアチェンジにおすすめの転職先

HUPRO 編集部
経理からキャリアチェンジしたいとお悩みの方へ…7つのルートを解説します

経理職を一生続けようと思って就職・転職してみたけれど、いざその職についてみると「やっぱり自分は違うかも…?」と疑問に思っている方も少なくないようです。その場合、どのようなキャリアチェンジが考えられるでしょうか。今回は経理職からの異動・転職先について見ていきましょう。

最速転職ヒュープロは「経理・財務に強い転職情報サイト」です。優良求人数3,000件以上で、数万件のデータに基づく『最速転職診断』機能も充実です。ご転職や今後のキャリアについてお悩みの方は、是非お気軽にご相談ください。
経理・財務の転職に強い!『最速転職HUPRO(ヒュープロ)』の詳細はこちらから

経理から転職・キャリアチェンジするには

経理業務はどのような仕事に就くにしても、いっそ独立してフリーになるにしても役立つ経験です。経理から違う職種へキャリアをチェンジしたい!と思っているときは気がつかないかもしれませんが、経理経験があるというのは仕事をする上で大変な強みとなります。

これを読んでいる方が、「今の環境を変えたい」と考えるのは最もですが、一度よく考えてみてください。経理とは違う職種になりたい原因は、業務なのか、部門の人間関係なのか…?
人間関係が嫌なだけで、経理業務はそこまで嫌いじゃないという場合は、転職してでも経理業務のキャリアを積む方が良い場合もあります。

経理とは違う職種へキャリアチェンジしたい!という場合は、転職が必須でない場合もあるのです。満足のいく異動・転職をするためには、今後の自分が目指すべきキャリアプランをしっかりと考え、計画を立てましょう!

経理からの転職でおすすめの転職先

今勤めている会社での経理業務を生かし、転職してキャリアチェンジをおこなうルートももちろんあります。経理からの転職でおすすめの転職先は、以下の通りです。

監査法人・税理士法人・会計事務所

経理部門での経験を活かし、公認会計士や税理士の資格を取りたいと思う方におすすめの転職先は、監査法人・税理士法人・会計事務所です。

企業に勤めながらの勉強よりも、先に監査法人・税理士法人・会計事務所へ転職をして実務経験を積みながら、試験勉強を行うというキャリアプランがおすすめです。

一般事業会社と、 監査法人・税理士法人・会計事務所での業務の流れは大きく異なりますし、繁忙期も違います。実際に資格を取得してからの実務の内容などを知っておくことはもちろん、同僚に受験仲間がいるため、受験勉強に切磋琢磨できるという環境も大きいです。

最近では、受験前に休暇をくれるなど、資格試験への協力体制が整っている事務所も多いため、受験を目指す方は検討してみてはいかがでしょうか。

コンサルティング会社

経理からのステップアップ先として人気の転職先は、コンサルティング会社です。

これから少子高齢化による後継者不足で、中小企業のM&Aが進むと言われています。こうしたM&Aをサポートしたり、グローバル化による国際財務報告基準(IFRS)導入などの会計課題を解決するコンサルティング会社では、経理・会計の知識が強く求められるでしょう。

特に、クライアント企業に対して、財務・会計面でのアドバイス業務を行うコンサルタントは、前述のM&A支援をはじめ、クライアントの収益増加につながる成長戦略の提案や、より業務効率化を図ることができる会計システムの再構築といったような、多くの案件を扱います。

経理部での管理会計、財務会計、税務会計における経験が総動員される職種といえるでしょう。いずれはコンサルティング会社に……という方も多く、監査法人・税理士法人・会計事務所からのステップアップ先としても人気の転職先です。

会計・経理システム会社

経理からの転職で最近増えてきたのが、システム会社です。
経理からシステム?と思われるかもしれませんが、近年の経理は、会計・経理のシステムがないと業務を行うことはできません。

使い勝手の良いシステム開発のためには、実際の経理業務に携わっている方の視点が非常に大事です。開発だけではありません。実際の経理業務に携わっていたことから、ソフトウェアの研修講師としても自分の知識や経験を生かすことができます。

業務ソフトウェアの会社は、最近できたベンチャー企業が多く、社員の成長などに理解ある人事制度が整っているところもおすすめするポイントです。

IT系の企業は不況にも強く、特に業務ソフトウェアは伸びている業界のため、人気がうなぎ登りの業種です。バックオフィス業務の効率化に対して、意欲を持っており、具体的なプランなどが立てられるような方は、ぜひ応募してみてはいかがでしょうか。

経理から別部門への異動・転職によるキャリアチェンジ

キャリアチェンジというと、真っ先に転職が思い浮かぶかもしれませんが、経理部門から社内の別部門に異動することで、新たなキャリアを構築するという手段もあります。

経理からの社内異動だけでなく、転職先で経理以外の部門を目指す場合としてもぜひ参考にしてみてください。

IR部門

IRとはInvestor Relations、投資家向け広報のことです。企業が株主や投資家向けに、会社の財務状況を伝える仕事をしています。一般的に経営企画部、広報部や総務部などIRが設けられていることが多いです。中には経理部・財務部門の組織でIRを行っている場合もあります。

IRが関係する部署は多岐にわたるため、企業によってどの部門でIRを担当するかが異なる場合があります。

IRの仕事をする上では、決算業務の知識がある方が断然有利に働きます。
経営に関する財務諸表をわかりやすく説明するとともに、株主や投資家からさまざまな質問・要望に対する回答などを行うためです。

経理・会計に関する知識だけでなく、社外に対して会社の顔となるコミュニケーション能力も求められる、責任の重い仕事です。

上場企業であれば必ずIR部門がありますし、これから上場を狙う企業でも重宝されます。

内部監査部門

経理からのキャリアチェンジには、内部監査部門もおすすめです。

いま、あらゆる企業はガバナンスの強化を求められています。他部署や関係会社など、企業グループ内部の監査を行う内部監査部門の重要性は改めて見直されているといえるでしょう。

監査など、コンプライアンス業務に関わる部門は、表だって脚光を浴びることは少ないですが、業務経験を積むことで転職が容易になるのは経理業務と一緒です。特に経理の数字を見つつ、業務監査が両方できる人材は貴重です。コツコツと地道な作業を行う事ができる人には大変むいています。

内部監査計画に基づく会計監査・業務監査だけでなく、グループ会社などの監査などもあり、いずれも重要な業務です。経験を積むことによって、将来は監査役などを目指すことができます。

経営企画部門

経営からのキャリアチェンジにおすすめなのが、経営企画部門です。経営企画は、経営者に近い業務を行うために、全社視点で物事を俯瞰してみることができる人材が求められています。

予算を作成したり、経営計画を作成したり、財務状況の改善のために、投資案件を審査したりといった業務は、いずれも今後の会社を左右する重要な仕事です。

いずれにしても、経理的な視点が求められる業務ですので、経理経験者は求められる業務経験を積んでいるといえます。経理業務の中でも、特に管理会計分野の経験があり、今後もその方向を伸ばしたいという方にはおすすめのキャリアチェンジといえるでしょう。

営業部門

勤務先の企業でどのようなものが主力商品なのかにもよりますが、経理のキャリアチェンジに向いているのはtoCよりも toBの営業です。

経営者や管理職向けにコストパフォーマンスをアピールしたり、数字で説明するような商材やサービスを扱っている場合は、経理経験を生かして説得力のある営業ができるという強みがあります。

また、営業予算をある程度まかされ、費用対効果を考えた上で、キャンペーンなどの企画を立てるような仕事も、経理経験が生かせるでしょう。

自分の裁量で売上をアップさせることができる営業業務は、いきなり転職で飛び込むと、営業成績至上のブラック企業に入ってしまう危険性があります。
もし、営業部門に興味があるのであれば、いま働いている会社でチャレンジしてみた方が、すでに社風や商品のこともわかっているのでやりやすい業務といえるでしょう。

営業部門へのキャリアチェンジ

経理からの転職・キャリアチェンジ前に自分のスキルの棚卸しを

経理経験を生かしたキャリアチェンジとして、社内外でのそれぞれについて解説しました。見ていただいておわかりかもしれませんが、経理業務からキャリアをチェンジする場合は、自分の経理業務+αが必要となります。

例えば、コミュニケーション能力、プレゼンテーションスキル、営業力、財務知識、資格……などです。

このプラスαの部分を磨くことによって、経理業務からキャリアチェンジを行うときにより有利に動くことができるようになります。

特に経理は専門職のため、そこからのキャリアチェンジについては、どうしてその業種にチェンジしたいのか、そのためにどのような準備をしているかなどが問われます。

もし、自分がつきたい業種に採用されるためには足りないことがあるとすれば、その部分を補えるように今後の業務を組み立てたり、勉強したり、資格を取得したり……といった行動を起こすようにしましょう。

自分は何が得意で、なにがしたいのか?改めて考え直してみてください。

経理からの転職には転職エージェントの活用を

経理経験を生かしたキャリアチェンジ・転職先として、社内外でのそれぞれについて解説しました。もし同じ社内での部署異動であれば、異動先でまたキャリアを変更したくなったとしてもある程度のやり直しがききます。

しかし、違う会社の場合は注意が必要です。転職してしまった後ではすぐに動くと言うことが難しいからです。特に異業種への転職の場合は、応募先の会社の社風も見越した上で、志望動機からしっかりと練る必要があります。

同じ社内であれば、違う部署もある程度情報収集ができますが、他社への転職の場合は、転職エージェントの活用を視野に入れて相談してみましょう。

《関連記事》

▶︎ 経理の転職・求人情報はこちら|最速転職HUPRO

最速転職ヒュープロは「経理・財務に強い転職情報サイト」です。優良求人数3,000件以上で、数万件のデータに基づく『最速転職診断』機能も充実です。ご転職や今後のキャリアについてお悩みの方は、是非お気軽にご相談ください。
経理・財務の転職に強い!『最速転職HUPRO(ヒュープロ)』の詳細はこちらから

この記事を書いたライター

HUPRO MAGAZINEを運営している株式会社ヒュープロ編集部です!士業や管理部門に携わる方向けの仕事やキャリアに関するコラムや、日常業務で使える知識から、士業事務所・管理部門で働く方へのインタビューまで、ここでしか読めない記事を配信。
カテゴリ:転職・業界動向

おすすめの記事