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税理士の転職に年齢は関係ある?年齢別に解説

HUPRO 編集部
税理士の転職に年齢は関係ある?年齢別に解説

資格取得難易度が高く、高収入のイメージの税理士。そんな税理士に転職する際、年齢はかなり気になってくると思います。未経験者から税理士になる方も、すでに税理士としてキャリアのある方も、転職はさらなるキャリアアップとして大きな意味を持ちます。今回は、税理士の年齢別の転職難易度や転職先について説明します。
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税理士の年齢ごとの年収推移

厚生労働省が平成27年に発表している税理士と公認会計士をあわせた平均年収は700万円程度となっています。しかし、ひとえに税理士と行っても収入には大きな幅があり、個人の税理士事務所など比較的規模の小さい事務所で雇われている税理士は年収300万円を下回るケースもあります。

一方で大手税理士法人や、独立開業して成功している人、コンサルティングファームなどで税理士として働いている人は、年収にして1,000万円を優に超えているなど、高年収なケースもあります。

年齢ごとの年収推移としては、大手税理士法人に勤める一般的な税理士の方で20代が500万円~900万円、30代で900万円~1,200万円、40代で1,200万円~1,500万円、50代以降で1,500万円~となっており、普通の会社員の平均と比較するとやはり高収入を得られることがわかります。

税理士の「35歳までの法則」とは

そんな高収入が得られ、社会的意義の大きな職業である税理士の仕事ですが、やはり組織に所属するという意味では、人間関係が合わなかったり、自分の希望する分野に力を入れられなかったりと様々な事情があることでしょう。
また、自己研鑽としてさらにキャリアップを目指している人は、転職で働く環境を変えることでワンランク高い人材へと成長することを希望します。

そんな税理士には、「35歳までの法則」と呼ばれるものがあります。
税理士の仕事は単純な知識力だけではなく、経験によって厚みが出やすい業務の性質を持っています。そのため、35歳を超えて経験が浅いと一気に転職が難しくなり、それ以降は現在の会社や事務所で定年までずっと勤めるという傾向がありました。

しかし、転職が当たり前になってきた今の時代で、本当にそんなことがあるのでしょうか。実際には、年齢層が上の一部の人だけがそのように考えていて、実際にはそんなことはなく、多くの人が30代後半以降でも転職を成功させています。

実際、平成30年度の税理士試験の結果によると、年齢別の合格者数で41歳以上がトップで、全体の約36%と最も多くを占めています。

参照:平成30年度(第68回)税理士試験結果|国税庁HP

そのため35歳を超えてもしくは40代に入ってから初めて税理士試験に合格して、転職を成功させているケースが多々あります。これは他の業界にはなかなか無い傾向かもしれませんが、税理士業界は平均年齢が高いことから、転職で許容される年齢の上限もとても高い傾向にあります。
ただし、もちろん年齢に合わせて転職で問われる条件は異なり、何も経験がなくてスキルも乏しいと転職は難しく、年齢に応じて転職難易度も変わってきます。

税理士の「35歳までの法則」とは

年齢による転職の難易度について

一昔前は35歳以上の転職はかなり厳しいとされていました。しかし、現在はそのようなことはありません。特に税理士の平均年齢が年々上がり、35歳でも十分に若手層と捉える事務所も増えてきています。ただし、それでもやはり、年齢により転職において重要視されていることは異なってきます。下記で年齢別に詳しく説明していきます。

年齢別-20代での転職の場合

20代では転職は比較的難しくないと言えるでしょう。採用する会社や事務所側もポテンシャルを見ているので、実力は入社してから鍛えるものと考えています。税理士試験の科目にひとつでも合格していれば、未経験でも採用の可能性はかなり高いと考えていいでしょう。

〝若さ〟が、そのまま採用の決め手となることも珍しくありません。
もちろん、一定規模の会社の年次決算書作成経験や税務申告書の作成経験があれば、即戦力として採用が決まりやすくなります。
また、税理士事務所への転職だけでなく、仮に税理士事務所勤務であっても、20代であれば一般の事業会社への転職も比較的スムーズです。

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年齢別-30代での転職の場合

30代になると、一通りの業務において責任ある仕事が任されはじめ、経験もそれなりについてきます。日頃の業務にて、年次決算書や税務申告書の作成はもちろん、場合によっては管理会計・連結決算書作成経験といった比較的高度な経験を求められるケースが増えてきます。

20代がポテンシャルで採用されるのに比べて、30代での採用は経歴を重視される傾向が強まります。そのため、特に30代後半にもなってくると、年齢に見合った実績がないと転職難易度は高くなってきます。

未経験の場合はなおさら難易度が高くなり、税理士試験に合格していない人は合格見込みがあるレベルに達していることや、前職での成果を明確に伝え、それを転職先で十分に生かせるかどうかを判断されると考えられます。最低でも科目合格レベルは必要となってくるでしょう。

年齢別-40代での転職の場合

40代は責任ある仕事は当たり前にこなせる必要があり、多くのケースではマネジメントの能力も問われてきます。面接では、具体的に何名のメンバーを指導してきたのか。どのような指導を行ってきたのか。上に立つ人間としての心構えなど、リーダーシップを深く掘り下げて、人柄を注意深く見られる傾向があります。

すでに税理士としてのキャリアがある人は、前職での実績が転職先でどのように利益になるのかを説明することで、採用される可能性は十分にありますし、経験を活かして一般企業やコンサルティングファームなどに転職ができれば大きなキャリアップも十分に可能です。

また、未経験で資格もない場合、現状は人手不足で売り手市場となっているので、全く不可能ということではないですが、税理士法人や事務所に転職することはかなり厳しいと見ていいでしょう。

実際に40代になってから試験勉強を始めて合格する人もたくさんいますので、本当に税理士法人で働く覚悟があるなら、まず数年試験勉強に専念して、税理士資格取得を目指すことも一つでしょう。もしくはアルバイトやパートとして勉強時間を確保しつつ、とりあえず業務経験を数年積んでから、いくつか科目合格をした後に正社員としての転職を狙うというのも一つの手です。

年齢別-50代以降での転職の場合

50代になれば、一般事業会社での採用は初めから高いポジションでない限り、一般的には難しいでしょう。その場合、税理士法人・税理士事務所のほうが採用の可能性は高いです。中小企業診断士・社会保険労務士などの業務に関連する資格を取得しておくと、税理士法人・税理士事務所での採用が有利に働くでしょう。

税理士法人や税理士事務所では、企業の人事部機能もアウトソーシング先として引き受けていることも少なくないため、社会保険労務士の知識や経験を活かせる場面が増えてきます。

また、所長の高齢化により事業承継など、一昔前でも見られなかった50代での税理士募集案件も多くなっているのが最近の傾向と言えます。特に50代以降の場合、事務所経営まで任せられるという税理士への需要は高いです。そうした背景から、50代の税理士にも一定の採用ニーズがあると言えます。

 年齢別-50代以降での転職の場合

税理士の転職先は?未経験者の転職は可能?

次に税理士の主な転職先について紹介します。税理士の転職先は主に、税理士法人・会計事務所、一般企業、金融機関、コンサルティングファーム、そして独立開業があります。それでは順番に見ていきましょう。

税理士法人・会計事務所

当然、税理士法人・会計事務所は本職としての活動ができるため、同業界どうしでも他業界からの転職でもまず検討されるでしょう。
20代なら働きながら資格取得支援をしてくれる事務所や法人もありますので、よく調べてみるといいでしょう。

一般企業は大手の会社では税務担当の業務専門がメインとなりますが、中小企業では財務、経理といった周辺業務も任されることもあります。
またベンチャー企業などでは意外と専門性の高い資格保有者は歓迎される傾向にあります。今までアウトソーシングしていた業務を社内で完結できるようになるからです。

40代以上でも資格を保持しながら専門性をその企業に対して価値提供することで転職は優遇されるケースがあるので、たとえ対象業務が未経験でも資格取得と並行し転職をすることは大いに可能です。

金融機関

また、金融機関でも税理士の活躍の場は意外と多いです。一般企業と同じように銀行や信用金庫、証券会社、リース会社、資産管理会社、投資信託などの社内の税務を担当したり、店舗等に赴いて、直接顧客の相談をするような業務もあります。未経験では難易度は高いですが、資格の有無を重要視する金融機関では可能性はあるといえるでしょう。

コンサルティングファーム

コンサルティングファームは、財務会計系専門のファームもありますし、総合系、経営系などのファームもあります。専門が違っても、税理士としてはクライアントの金銭面での課題解決が主な業務となるので、専門スキルに加えてコンサルティングのスキルが必要になってきます。
難易度は高いですが、50代の転職事例もあり、キャリアアップを果たしている転職成功者も多いです。未経験かつ、コンサルティング関係ではない業界からの転職は厳しいですが、年齢が若ければ大いにチャレンジする価値はあるでしょう。

まとめ

いかがだったでしょうか。一昔前までは35歳までと言われていた税理士の転職の年齢ですが、今の時代は、スキルと経験があれば、40代以降でも転職に成功している人はたくさんいるため、あまり気にしなくてもいいでしょう。

実際に、リクルートワークス研究所によれば、2020年には労働力人口構成比で45~54歳の割合が全体の25.1%を占めるようになり、今後も就業者の年齢構成のボリュームゾーンが上方に移動することが明らかになっています。
そして、転職マーケットにおける税理士も同じです。他の税理士との差別化に成功すれば、いまや、40代、50代になっても転職が可能な時代です。

もちろん、20代、30代で若い方が転職では有利になることはありますが、企業側が求める実務はもちろんのこと、コミュニケーション力やマネジメント力、プライドを捨て謙虚な言動を実践できれば、年齢の枠を超えて市場価値の高い税理士になれます。

自分がどのようにキャリアアップしたのか、また自分の今までの経験をどう活かせるかを明確にして、そこに合う会社や転職先を探してみましょう。

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この記事を書いたライター

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