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タックスプランニングってなに?わかりやすく解説します!

HUPRO 編集部
タックスプランニングってなに?わかりやすく解説します!

タックスプランニングは、企業が経営戦略を立案するために必要なる事業計画などと同様に、企業経営のために必要不可欠な計画の一つです。

将来の納税額についてきちんと計画を立案し、納税額を予測することは、大企業に限らず、中小企業経営で最も重要な活動とも言える「資金繰り」を予測するうえで重要な意味を持っています。

なぜなら、税金を納めることは基本的に現金で行われるため、税金を払えば会社からキャッシュアウトフローが生じるからです。つまり、タックスプランニングは、会社の資金繰りを考えるうえでも必要不可欠なものであると言うことができます。この記事では、そんなタックスプランニングの概要と実際についてわかりやすく解説していきます。

タックスプランニングの概要

タックスプランニングとは、事業や投資を行うための複数のスキームの間で、税務コストを比較するなどを行うことによって、税務コストを最小限にするためのプランを策定することを言います。

タックスプランニングは、脱税や租税回避行動のためのものではありません。あくまでも、法律の範囲内で、主に将来的に発生するであろう法人税について、負担額とその場合の課税所得を想定し、過度な負担を抱えないようにしたり、無駄な税金を払わないようにするための計画のことを言います。

税法の抜け穴を利用して、本来支払うべき税金を極限まで減らすための計画ではありません。今後支払う税金に対して、計画を立案することで、一時的な税金対策ではなく、長期にわたる企業利益の向上を目指します。

タックスプランニングを行うためには、法人税などに関する膨大な知識が必要です。単に納税額を計算するだけではなく、事業計画を踏まえたうえで適切な納税を考えなければならないため、企業経営に関する知識も要求されます。

そのため、タックスプランニングは単に税理士などに任せれば良いという問題ではなく、企業利益の向上のために欠かせない活動として、経営者が積極的に関わるべき問題であると言えます。

したがって、タックスプランニングを行うためには、企業経営に責任を負っている経営者と法人税などに関する膨大な知識を有する税理士などが連携して立案することが必要です。

タックスプランニングの実際

タックスプランニングを行うためには、まず、これから所得(利益)がどの程度、どこから発生するかついての予想(見積り)が必要です。なぜなら、法人税は所得に応じて課税されることになるからです。

したがって、特定の会計期間にどれくらいの所得(利益)があるかについて、まずは見積もりを行わなければなりません。そのためには、1年から3年程度の事業計画を作成する必要があります。

事業計画を前提として、タックスプランニングを行うことで、税金という企業が支払わなければならない費用を合理的に抑え、長期にわたる企業利益の向上を目指すのが、タックスプランニングの意義です。

将来の事業計画を立案することはタックスプランニングの基礎となるものですが、たとえば、企業が保有資産の売却を検討しているのであれば、その時期や金額の見積りが必要となり、その見積りの際には実現可能性を十分に考慮する必要があります。

タックスプランニングの実際

具体的には、売却しようとしている資産に係る意思決定の有無、実行可能性及び売却される当該資産の含み益等に係る金額の妥当性を考慮して、タックスプランニングを行わなければなりません。

特に、税効果会計を適用している企業では、将来減算一時差異や将来加算一時差異といった無形の資産や負債が、実現したり発生したりする可能性をきちんと見積もっておかなければなりません。

無形の資産や負債であるため、これらの資産や負債の見積もりは大変困難を伴うものです。しかしながら、繰延税資金の回収可能性は毎年必ず見積もりを行わなければならないことから、この意味でも、タックスプランニングは非常に重要な意味を持っています。したがって、税効果会計を適用している企業においてタックスプランニングは欠かせません

タックスプランニングのまとめ

タックスプランニングとは租税負担の適正化を行うことがその本質であり、企業価値を高めて経営状況を良好に保つために欠かせない取組みの1つです。

特に、海外展開を進める企業は、支払う必要のない税金を課される課税リスク近年高まっており、企業規模が大きいほど、課税額も膨大なものになりがちです。

したがって、将来の法人税等の負担額と将来の課税所得を想定して税制の仕組みや特徴を考慮し無駄な税金を払わないためにタックスプランニングをきちんと行っておけば、大きな節税効果を得ることができます。

合法的・道義的に許容される範囲でタックスプランニングを行い、租税負担を最適化することで、支払う必要のない税金を未然に防ぐことは、企業経営において欠かせない活動の一つです。

この記事を書いたライター

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