エッセンシャルワーカーとはどんな仕事？

新型コロナウイルスの影響で「エッセンシャルワーカー」が注目されています。私たちが日常生活を営むために必要不可欠とされる仕事です。今回はエッセンシャルワーカーについてその業務内容と、求人や転職について解説します。

• エッセンシャルワーカーとは？
• エッセンシャルワークへの転職は？
• エッセンシャルワーカーの待遇は？
• エッセンシャルワーカーとして悩んでいる人は？

エッセンシャルワーカーとは？

エッセンシャルワーカーとは、「人々が日常生活を送る上で必要不可欠な仕事(essential service/business)に従事する人」たちを指す言葉です。

2020年のコロナ渦の中で、他者との接触を避けるために、オフィスワークは「リモートワーク」や「オンライン会議」など、できる限り非対面での業務に移行することが求められました。しかし、エッセンシャルワークは、その場にいないと業務をおこなうことができません。

代表的な職種としては、医師や看護師、薬剤師、介護士などの医療・介護にあたる人があげられます。
最近ではオンライン診療や、服薬指導などをおこなうということも検討されていますが、患者と直接接しなくては治療や介護をおこなうことはできません。

そのほか、日常生活の維持というところまで視点を広げてみると、以下のような職種も「エッセンシャルワーク」であるといえるでしょう。

・電気・ガス・水道・通信などのインフラ業
・電車・バス・タクシーなどの公共交通機関
・自衛隊員や消防員、警察官など公共の安全をになう仕事
・スーパーやドラッグストアなどの食料品・日用品を扱う小売業
・宅配便の配達や物流をになう運送業
・郵便局や市役所などの公共機関
・保育士や教師などの保育・教育機関

リモートワークをおこなうことができるのも、家に電気が通じ、インターネット回線が維持されているからであり、食料を配達してくれる宅配便の方がいるからです。

かつてはこれらの仕事の多くは、肉体労働が多いことから「ブルーカラー」や「3K」と呼ばれ、オフィスワークの「ホワイトカラー」の一段下のように見られてきました。

しかし、コロナ渦でオフィス系ワークに比べ、エッセンシャルワークの重要性が浮き彫りになりました。
各国の大統領や首相たちが、人々の生活を支えてくれるこれらの業種に、スピーチの冒頭などで敬意と感謝を表したことから「エッセンシャルワーカー」についての認知がなされるとともに、その重要さが広く世界に知らしめられました。

エッセンシャルワークへの転職は？

エッセンシャルワークは生活に欠かせない職種であり、常に需要が高いことから、多くの求人があります。

公共交通機関については、コロナ渦における外出自粛で需要が落ち込んでいますが、物流を止めるわけにはいきませんので、規模が縮小されたとしても業種自体がなくなることはないでしょう。

医師や薬剤師、教師や保育士など、国家資格が必要だったり、自衛隊や警察、消防署、公務員など、なるのに年齢制限や試験を課する職種もありますが、小売業や運送業、介護業などは就職してから学んだり、資格を取ることが可能です。

人手不足の業種では、基本的にリストラなどは無縁で、安定性が高いことも魅力です。今までのキャリアを活かし、自分なりの工夫で新たなキャリアを築くこともできるでしょう。

エッセンシャルワーカーの待遇は？

エッセンシャルワークの需要が高いながらも、その多くが人手不足になっている原因は、賃金を含めた待遇面にあります。

私たちの生活に欠かせない業務でありながら、ほとんどのエッセンシャルワークは賃金があまり高くありません。
特に、現場作業に従事している人こそ、本来であれば賃金を高く設定すべきですが、そうなってはいないのが現状です。なかには最低賃金に低い水準で働く人もいます。

また、生活に欠かせない職種と言うことで、シフト制や週末ではなく平日の休みとなっていることが多いこともありますが、みんなと同じ時期に休めないということから避ける人も多いようです。

しかし、実は平日休みのメリットを一度体験すると「もう土日休みたくない」と思ってしまいます。
筆者の実体験では、外出や旅行は空いている時に行けるというのはもちろんですが、帰省が面倒な人には、お盆もお正月も「仕事なので･･････」と言い訳が立つのがとりわけ魅力だったりします。

エッセンシャルワーカーとして悩んでいる人は？

現在これをご覧の方は、エッセンシャルワーカーへの転職を考えていたり、すでにエッセンシャルワーカーとして働いているけれども、別業種も含めた転職を考えている場合は、まずはお気軽に転職エージェントにご相談ください。

「転職したいけれど、求人を見る限りそれほど魅力がない」と思っている方も多いのではないでしょうか。実は魅力的な求人というのは公募ではなく、非公開のものの方が割合は高いのです。

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エッセンシャルワークをはじめ、多くの可能性を広げることができます。