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【2024年最新】M&A業界の面接の志望動機とは?業界特化エージェントが伝授します!

ヒュープロ編集部 川辺
【2024年最新】M&A業界の面接の志望動機とは?業界特化エージェントが伝授します!

**M&A業界は様々な魅力があり、新卒や未経験の中途の求職者から人気の就職先・転職先となっています。それだけに書類選考や採用面接の倍率が高い傾向にある中で、重要なのが志望動機です。今回はM&A業界に内定するための志望動機の書き方や注意点、どうしても書けない時にオススメの方法について解説します!

そもそもM&A業界はどんな業界?

M&Aとは

M&Aとは、一般的に企業の買収や合併を指します。具体的には、「会社を存続させるために後継者を見つけたい」とか、「倒産のリスクがあるため安定した経営基盤が欲しい」という思いを抱える売り手企業の事業や会社を買い手企業が買収する形が一般的です。
このM&Aの流れにおいては、相手企業を見つけたり、契約合意後の手続きをするのが非常に繫雑なため、多くの企業がM&A業界にサポートを依頼します。

〈参照記事〉

M&A業界の業態について

M&A業界はそんなM&Aを実施する企業から依頼を受け、円滑に買収・合併ができるようサポートします。主な企業としては、M&A仲介会社、FA(ファイナンシャルアドバイザリー)、投資銀行、プライベートエクイティーファンドなどがあります。
以下の記事でも詳しく紹介していますので併せてご参照ください。

〈参照記事〉

M&A業界を志望するリアルな理由

就職・転職市場ともに高い人気を集めるM&A業界ですが、実際に目指す方たちはどんな理由で希望しているのでしょうか?弊社の転職エージェント「ヒュープロ」のご登録者様から実際に伺うことの多い、リアルなM&A業界への希望理由を3つ紹介します。就職活動や転職活動のご参考にしてみてください。

①高年収を実現したい

無形商材のため少ない費用で済むのに加えて、企業の売買であるため1件あたりの売上金額が高いことから、M&A業界の年収は高水準となっています。またM&A業界ではインセンティブ制度を導入している会社が一般的であり、M&A案件を成約させると手数料売り上げの10~20%を受け取ることができるため、実力次第で基本給を大きく上回る高年収を実現することができます。
特に大手になると平均年収が1,000万円を超えるとされており、日本全体の平均年収が400万円強と言われている中で、かなり高い数字であると言えます。

志望動機として使う際の注意点

ただし、志望動機を聞かれて単純に「年収が高いから」と伝えるのは避けましょう
M&A業界の面接官や人事は、当然高年収に惹かれて応募してくる人が多いことは認識していますので、言っただけで悪いイメージがついてしまうわけではありません。しかし「年収が高い」だけだと他の職種にも当てはまるものが多い動機と企業側にみなされてしまうので注意が必要です。高年収がもらえるのはそれだけクライアントから見合った報酬をもらえるということになりますので、「クライアントに寄り添ったサポートを行い、感謝される仕事がしたい」など、業務に絡めた言い方をすると良いでしょう。
特に新卒は社会人としての経験がアピールできないため、こういったポイントが書類選考における合否の分かれ道になるケースもあるので、M&A業界で高年収を実現したい理由を考えて伝えることが大切です。

②実力主義でキャリアアップしたい

①でご紹介したインセンティブ制度も含め、M&A業界は案件の成約成績によって評価が変わる完全実力主義の業界です。年齢や性別、経験に関わらず年収や役職を上げていくことができる分、自己成長をしなければ生き残っていけないため、必然的に成長環境で自分のキャリアアップを追求していくことができます。その分ハードワークではありますが、かなりの成長曲線を描くことができるといえるでしょう。
また、M&Aの業務を行う上では、財務や税務をはじめとした専門的な知識や、様々な専門家と連携してM&Aを進めるためのコミュニケーション力など、多岐にわたる知識やスキルが求められます。そのため、ビジネスマンとしてさらに成長してキャリアアップするためにも、M&A業界で働きたいという方も多いです。

志望動機として使う際の注意点

こういった特徴はM&A業界特有のものなので、どうしてキャリアアップをしていきたいのかや、将来に向けてどのようなキャリアプランを描いているのかを明確にした上で、自分の言葉で志望動機にしていきましょう。ただし、キャリアアップのために「専門的な知識が習得できる」といったことを伝えたい場合は、早期離職のリスクを企業側に感じさせないために「スキルを習得するとその後のキャリアに役立つ」という部分は書かないようにしましょう。

③責任が大きく、やりがいのある仕事がしたい

M&Aは売り手にも買い手にも大きな影響を与えるので、当然M&A業界の責任も大きいです。大きな仕事を任されるということをモチベーションにできる一方で、失敗できないというプレッシャーと戦うことにもなります。また、1件のM&Aを完了させるまでに多岐にわたる難易度の高い業務を行うため、幅広く専門的な知識や調査をする必要があります。こういった労力を必要とする分、それが結果に結びつけば、大きな達成感を得ることができます。また、クライアントからも直接感謝を伝えられるケースも多く、他の職種では得づらいやりがいを感じることができます。
さらに、近年の高齢化に伴う後継者不足の問題に対してM&Aを通じてアプローチをすることは、経営者や従業員だけでなく、社会の損失を防ぐという点でも社会的に意義がある仕事でありやりがいを感じることができるといえます。

自己分析などからこのようなやりがいのある仕事がしたいと考えて就職活動や転職活動をしている方は、なぜそういった仕事をしたいのか具体化した上で、志望動機を作っていくとよいでしょう。

M&A業界の志望動機の考え方

M&A業界の選考を受けるにあたって、エントリーシートや履歴書などで志望動機を書く機会は多く、また面接でも必ず聞かれる重要な項目になります。採用担当者から見ると、なぜM&A業界を選び、その中でもこの会社を選んだのかなど、相手に対して知りたい情報が詰まっています。
そのため、志望動機を書く際には、上述した志望動機のような方向性を決めたうえで、以下の順番で論理だてて考えていくのがオススメです。

自己分析
問題提起
選択の合理性
選択の現実性
選択の精度

自己分析

まずは志望動機を伝えるにあたって、自己分析を行い、自分が何者であるのかということを説明しましょう。
ここでの説明は簡潔かつポイントを外さないように説明することが大切です。また、M&A業界で働くために、自分の長所などを分析し、その分析した結果を述べて、志望動機につなげていくということも説明の方法の一つです。
いずれにせよ、自分の志望動機を一貫して説明するには、最初の入りが重要となります。

問題提起

次に問題提起です。自分の抱えている問題意識を説明し、次のM&A業界を志望した理由につなげていきます。ここでは自分が経験してきたことから、なぜM&A業界を選ぶのかに紐づく重要なポイントになります。

選択の合理性

さらに問題提起をしたものから、M&A業界を選択することで問題の解決の糸口になるというところを説明していきます。具体的にどういうことをしたいのか、実際にやることでどういうことにつながるのか、といったような具体的に先に述べた問題を解決した後にどういうことにつながるのかということについて述べていきます。

選択の現実性

次に、M&A業界を選択することが自分の最善の選択であるという結論にもっていきます。実際に選択することで、会社において何が貢献できるのかということを説明するのも面接ではプラスになります
ここの部分で、先ほどご紹介したような志望動機を書くことが一般的ですが、上述の通り、高年収の実現などそのまま書くと企業側にマイナスなイメージを与えかねないものもあるので注意が必要です。

選択の精度

またM&A業界の中でもなぜその企業に応募したのかという理由もしっかり落とし込んで伝えることが必要です。M&A業界は成長産業であり、求人もたくさんある中でその企業を選んだ理由については、書類選考でも面接でも必ず選考基準に入っています。
もちろん、この理由がスラスラと出てくるほどその企業への熱意があれば問題ありませんが、何十社も応募する中で、全ての企業にその熱意がある方はほぼいないでしょう。ただ、他の企業でも通用するような内容だと、志望度が低いもしくはもし入社してもすぐ辞めてしまうかもしれないという懸念に繋がってしまいますので注意が必要です。
特にM&A業界は行っている業務内容や事業が似ているため、企業ごとの志望動機を作る難易度が高い業界といえます。企業のHPや採用サイト、求人サイトから有価証券報告書まで様々なところで企業情報を確認し、これらの情報からどの部分が自分の意向にマッチしていたり、魅力的に感じたのかを志望動機に記載して、「他でもない貴社に入社したい!」という熱意を伝えましょう。

志望動機に書くべきポイント

上述のM&A業界の志望動機に加えて、M&A業界で活かせる資格や経験、志向性があればアピールすることが重要です。以下でそれぞれ具体的にご紹介します。

M&A業界で活かせる資格

M&Aは専門的な業務が多く、資格が必要そうなイメージがあるようですが、実際には業務を行うにあたって必須の資格はありません。
その一方で資格を持っていれば信頼度が増すのはもちろん、資格取得のために習得した知識やスキルが活かせるため、スムーズに業務にあたることが可能になります。具体的には、弁護士、税理士、公認会計士や簿記などが代表的です。こうした資格を持っていると、M&A業務の経験がなくとも、経験を積んでいくことでそれぞれの専門領域で力を発揮できる人材とみなされます。
ただ、どの資格もただ資格記入欄に記載するだけでなく、それを活かして応募先企業でどのような役割を果たしたいかまで考えられるとベストです。

〈参照記事〉

M&A業界で活かせる経験

M&A業務の経験がある場合は採用市場での価値が高いため、しっかりとアピールすることが重要です。また経験年数よりも実績が評価される傾向があるため、案件の成約数など具体的な成果を書くことがおすすめです。
またM&A業務未経験の場合でも、以下のような経験があると選考の通過率が高くなる傾向にありますので、こちらも年数と併せて経験した業務内容や習得したスキルを記載しましょう。

金融機関での勤務経験
財務や経理などの部署での勤務経験
法人営業経験
コンサルタントとしての経験

適性のある志向性

資格や業務経験以外でも、これまでの経験から以下のような志向性をアピールできるようなエピソードがあれば、自己PR欄に記入しましょう。

成長意欲が高い
責任感が強い
ハードワークに懸念がない

M&A業界は、常に業界や社会の動きを敏感に感じ取り、加えて財務に関する知識や高い営業力や交渉力も求められるため、結果にこだわりながらも、常に成長意欲を持って日々の業務に取り組めることが重要です。さらに、企業の合併や吸収を扱うという点で、従業員など多くの人に影響を与える業務であるため、一切の妥協なく業務を遂行できるだけの責任感も求められます。また、実力主義の分、結果を追求するためにハードワークである傾向があり、タフな体力と精神力も要求されます。
こういった仕事への適性があるかどうかは採用側も注意深く見ていますので、良い結果につなげるためにも記載することがよいでしょう。

M&A業界の転職市場動向

ここからは、M&A業界の現状と採用動向などについて、業界特化エージェントの立場から解説していきます。

業界の現状

日本においてM&Aはそれほど活発ではなかったものの、以下のような社会情勢を背景として、近年はその需要が高まってきました。

高齢化による中小企業の後継者不足
DX化に向けてIT人材確保を目的としたIT企業の買収
経営の安定や拡大に向けた業界再編

これらの需要は一過性のものではなく、今後も高まっていくことが予想されます。実際に2021年のM&Aの件数は過去最多となり、M&A業界はこれから伸びていく成長産業であるといえます。

〈参照記事〉

採用動向

M&A件数の増加に伴い、業界内では担い手不足による採用が活発化している傾向があります。
しかしM&Aの普及が進んでいることや競合他社が多い影響で、市場の取り合いがハイレベルになってきていることもあり、採用要件は上がってきているのが現状です。また、採用は活発なものの転職市場においても認知が高まり人気の業界となりつつあるため、狭き門であるといえます。

〈参照記事〉

未経験からでも可能か?

結論から申し上げますと、未経験でもM&A業界で働くことは可能です。
上述の通り、M&A業界はニーズの高まりから採用活動を積極的に行っており、採用市場は活発であるといえます。もちろん、どの企業も業界での経験がある即戦力を採用できるに越したことはないのですが、経験者採用をする企業ばかりだと、ある企業の採用が充足しても、経験者が退職した企業はその分の採用をする必要があります。
そうなると、経験者採用だけでは業界の人手不足は解消しませんので、新卒や中途の未経験者を募集する企業が多くなっています。責任が大きく難易度の高いM&A業界ですが、教育体制をしっかり整えて未経験でも安心して働けるような環境を整備して、募集を行っているのです。

〈参照記事〉

うまく志望動機が書けない時にオススメの方法

ここまでM&A業界の志望動機について解説していきましたが、そうはいっても上手く書けない人や、書けたけどいいのか悪いのか分からない人も多いのではないでしょうか。そんな時は転職エージェントに添削の依頼や相談をするのがオススメです。
弊社ヒュープロでは新卒・中途ともに選考や面接のサポートをさせて頂いておりますので、ご利用いただくメリットをご紹介していきます。

専門家の視点で添削できる

ヒュープロはこれまで多くのご登録者様の就職や転職を支援してきた実績がありますので、そこで蓄積されたデータから多角的な視点で書類通過率を高めるための志望動機の添削ができます。今回ご紹介した書き方以外にもイメージを言語化する方法などの細かい部分も含め数多くのノウハウを有しているので、個別に最適なアドバイスができるのです。

企業ごとの情報を調べる手間が省ける

先ほど紹介した企業ごとの志望動機については、重要ではあるものの企業研究にかなりの時間を費やす必要があります。ヒュープロは求人掲載企業との関係も深く、詳細な企業情報を持ち合わせていますので、わざわざ調べる手間が省けるほか、一般的には得られないようなリアルな情報も提供できます

まとめ

今回はM&A業界への志望動機についてその書き方などについて解説していきました。
それぞれM&A業界に就職したい理由はあると思います。採用する企業側に「欲しい!」と思わせるだけでなく、その説明のロジックが成立しているかや、本当にこの業界を目指していると伝わりやすい内容にすることが重要です。

この記事を書いたライター

HUPRO MAGAZINE編集部の川辺です。転職エージェントとして多くのご登録者様からご相談をいただく際に伺った転職に際しての悩みや不安、疑問を解消する記事をご覧いただけるよう、日々奮闘中です!士業や管理部門、FASなどの業界に就職・転職をご検討されている方は、ぜひ業界特化の転職エージェントである、「ヒュープロ」をご活用ください!
カテゴリ:コラム・学び

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