事務職の代表格であり安定した人気がある経理ですが、残業が多くてしんどい仕事だと考えている人もいれば、外回りをしないといけない営業などと比べれば楽で残業も少ないと考えている人もいるようです。実際のところ、どうなのでしょうか。
そこで今回は、経理の残業は多いのか?少ないのか?について解説していきます。
結論から言うと、経理の残業時間は会社・人・時期によりけりで、経理は残業が多いとか少ないとか、一概には言うことができません。
今までは長時間残業が当たり前だったけれども、上司が変わって残業しなくてよくなった(残業できなくなった)ということも起こりえます。そのため、「経理だから」と一括りにできないというのが実際のところです。
ただし、経理の残業時間については、ある程度、傾向があります。
上記のように、経理の残業時間は、一括りにできませんが、ある程度、傾向があります。
多くの場合、経理は決算や月次締の前後が忙しいため残業が多くなり、そうでない時期は時間の余裕があるため残業が少なくなることが多いです。そのため、決算や月次締前後は、多くの会社で経理に関する人員の残業時間が長くなっているでしょう。
一方、決算や月次締前後でもないのに、長時間の残業が当たり前になっているところは、会社の体制・管理職・個人の力量に原因がある可能性も否めません。
経理が比較的人気がある職種なのは、忙しい時期が前もって決まっているためプライベートの計画も立てやすく、ライフワークバランスが取りやすいと考えられていることなどが大きな理由でしょう。
一般的には、大手企業は仕事のやり方が決まっていて合理化も進んでいるため残業は短く、ベンチャー企業は仕事のやり方から自分で作っていかないといけないから忙しく残業は多いと言われる事が多いです。
しかし、例えば自分で考えた経理の合理化策を、予算の範囲内であれば、押し進めやすいのはベンチャー企業であろうことを考えると、やはり一概にはどちらの残業が多く、どちらの残業が少ないとは言えません。
実際、ネット上には、大手企業でものすごく忙しく残業が多いと言っている経理マンもいれば、ベンチャー企業でライフワークバランスがしっかりと取れていて残業が少ないと言っている経理マンもいます。
同じ仕事をするにも、速くて正確にできる人がいれば、遅くて不正確にしかできない人もいます。不正確な仕事をすると、訂正に時間がかかるため、ますます仕事に長時間かかってしまいます。残業を減らすには以下のポイントに気を付けると良いでしょう。
今日絶対にやらないといけない仕事を先に終わらせ、今日でなくてもよい仕事は余裕がある時に。
優先順位は何事にも大切です。欲を出してあれもこれもと手を付けてしまえば、残業が多くなるのは当然です。スケジューリングをしっかりと立てて、優先順位が高い仕事から終わらせてしまいましょう。
決算中や月次締中は大変忙しいです。また管理会計上の必要性から、経営陣は月次締や決算の概算値を早く知りたがります。速く仕事をしないといけないと考えてスピードを上げるとミスが起こりやすくなりますし、ミスが起こると訂正に時間がかかり、ますます焦って・・・という悪循環に陥りがちです。
そのため、決算中や月次締中はその時に絶対にやらないといけない仕事だけをやるようにして、そうでない仕事は前もって時間の余裕があるときに済ませておきましょう。そうすることで、時間的にも精神的にも余裕ができて好循環が生まれます。
例えば、excelで毎月似たような作業をする場合はマクロを組むなどする。
経理の仕事はPCをよく使うため、PCスキルを上手く使うと時間の短縮になることはよくあります。特にexcelで毎月似たような作業をする場合はマクロを組んでしまった方が、仕事が正確になり、かつ、時間の短縮にもなるという場合が多いです。
経理の仕事は定型的業務の連続である事が多いため、AIやRPAを導入することで、大幅に合理化できることが多く、しかも、一旦合理化してしまえば、長期間その恩恵をこうむることができます。そのため、予算に余裕があればAIやRPAの導入を検討してもよいかもしれません。
ここまで、経理の残業は多いのか?少ないのか?について解説してきましたが、いかがでしたでしょうか。
経理の残業が多いか少ないか、一概には言えないものの、ある程度の傾向は見て取れます。また、経理の仕事は合理化の余地があることが多く、自身の努力で残業を減らすことができる場合も少なくないはずです。
ご自身のキャリアプランに沿ったキャリアアップを実現しながら、上手にライフワークバランスも大事にしていって下さい。
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