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フリーランス税理士になる魅力は?メリットとデメリットをご紹介

HUPRO 編集部
フリーランス税理士になる魅力は?メリットとデメリットをご紹介

フリーランスの税理士として、税理士事務所に勤務せずに自由に働きたいと希望している方もいらっしゃるのではないでしょうか。そこで当記事では、フリーランスという立場で税理士業務を行うことを検討している方向けに、フリーランス税理士の業務内容やその特徴、また、フリーランス税理士として働くメリットとデメリットについて解説します。

フリーランス税理士が業務を行える形態

税理士の雇用形態には、従業員型とフリーランス型がありましたが、フリーランス型として税理士業務を行うには、次のどちらかの形態をとる必要があります。

・個人事業主として働く
・税理士法人を設立

フリーランス税理士には、個人事業主として働いている人が多いですが、税理士が2名以上、代表社員としての位置づけで出資を行うことで、税理士法人の設立も可能です。

フリーランス税理士の業務内容

フリーランス税理士の主な業務内容を解説します。

①税務サポートやコンサルティング

フリーランス税理士は、大きな企業を顧問先にするよりも、ベンチャー企業やフリーランス、スモールビジネスなどを対象に、税務サポートやコンサルティングを行っているケースが多いです。具体的には、確定申告や税務処理などの代行、給与計算、節税や税務についてのアドバイスなどになります。

税理士のコア業務として記帳代行が挙げられますが、記帳代行は量で勝負できる税理士法人との価格競争になりがちです。さらに、クラウド会計を導入すれば記帳代行は自動で可能なため、今後は縮小していくことが予想されます。

②通常業務に付加価値をプラスする

税務サポートやコンサルティングなどの通常的な業務を行う上で、自分の強みを付加価値としてプラスできれば差別化につながります。差別化の一例として挙げられるのは、年配の税理士は疎い傾向があるクラウド会計の活用や、仮想通貨の税務処理などです。

③ブログなどで営業活動を行い、セミナーや執筆業に携わる

以前は、フリーランス税理士として独立するには、いったんは税理士事務所などに所属してコネクションを作る必要がありましたが、現在では、ブログや動画などのメディアを効果的に活用すれば、インターネット上で営業活動を行うことも可能です。実際に、ブログをきっかけに、セミナーや執筆の仕事を獲得した人もいます。

フリーランス税理士として働くメリットとデメリット

税理士の雇用形態は、主に次の2つに分けられます。

・従業員型:税理士事務所や企業に雇用される
・フリーランス型:税理士事務所などに雇用されず、個人で独立する

フリーランス税理士のメリット

フリーランス税理士として働くうえでは、主に次のメリットがあります。

①仕事や顧問先を選べる
税理士事務所や企業などの組織に属している場合、基本的には仕事の内容や顧問先を選べません。苦手な業務や嫌な顧問先でも、断ることは難しいです。フリーランス税理士の場合は、自分が得意な分野の業務を優先的に受ける、気の乗らない顧問先の仕事は最初から受けないなど、仕事内容や顧問先の取捨選択ができます。

最近は、通常の税理士業務に限らず、執筆業やセミナー業で収益をあげる税理士の方も増えています。普段勉強していることをわかりやすく噛み砕いて、たくさんの人に伝える仕事にやりがいを感じる方も多いようです。

②働き方を選べる
フリーランスの税理士、特にひとりで仕事を受けている場合は、たとえば長時間働きたくなければ受ける仕事量を減らすなど、自分で労働時間の調節が可能です。自宅で開業もでき、事務所をもつ場合も出勤日や時間帯は自分で選べるため、場所や時間にとらわれない柔軟な働き方ができます。
また、クラウド会計の利用や、使用する会計ソフト・パソコンの種類、長時間座りやすい椅子など、仕事道具や備品を自由に選べることもうれしいメリットです。

フリーランス税理士のデメリット

ここまでメリットの部分をご紹介しましたが、フリーランス税理士として働くうえでのデメリットはどのようなものがあるのでしょうか。

①自ら営業して仕事を獲得する必要がある
税理士事務所や企業に勤務している場合、仕事は分け与えられるものでした。フリーランス税理士は、自ら営業して仕事を取ってこない限り仕事はありません。しかし、営業未経験という方でも、昨今では後述するメディアを効果的に活用すれば、インターネット上で仕事を獲得することも可能です。

②自分の仕事に適切な値段をつけるのが難しい
フリーランス税理士は、自分の仕事をいくらで売るかを設定する必要があります。あまり安すぎても生活ができず、かといって高すぎても売れません。自らが提供できる価値を客観的に値踏みして、妥当な値段をつけることが求められます。

フリーランス税理士として活躍する第一歩は?

フリーランス税理士として働く場合、仕事や顧問先、働き方などを自由に選べるという大きなメリットがあります。自由がある分、デメリットとして挙げられるのは、営業による仕事獲得や、仕事の値段設定などが必要になる点です。
昔は税理士の営業活動にはコネクションが必要でしたが、現在ではブログなどを活用すれば、インターネット上で営業活動を行えます。フリーランス税理士として働きたい場合は、まずは自分の強みをどのようにアピールして営業活動を行えば効果的か考えるところから始めてみましょう。

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この記事を書いたライター

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