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履歴書の経歴詐称とは何が該当?どうやってバレる?

HUPRO 編集部
履歴書の経歴詐称とは何が該当?どうやってバレる?

就職・転職活動では、つい自分をよりよく見せようと、履歴書の学歴や職歴を盛りたくなります。しかし、事実と違うことを書いたり、逆にあったことを書かないことは「経歴詐称」となり、重要なものであれば懲戒解雇になることも。今回は経歴詐称について詳しく解説します。うっかりとやってしまわないよう気をつけましょう。

重大な経歴詐称は懲戒解雇の要件になる

会社を一方的に辞めさせられる「解雇」。日本では、外国に比べると正規に雇用されている労働者の権利はかなり手厚く守られているため、解雇となるにはよほどの理由が必要です。

会社による従業員の懲戒処分については、免職、降格、停職(出勤停止)、減給、戒告、訓告、譴責、厳重注意など、多くの段階がありますが、なかでも懲戒解雇は一番重い処分となっています。

解雇にもいくつかの段階があり、例えばリストラなどの会社事情による整理解雇などであれば、事前に解雇予告がなされ、解雇予告手当として退職金が割り増しになったりすることもあります。しかし、懲戒処分での解雇は、解雇予告も解雇予告手当も支払われずに即日解雇ということも。

この懲戒解雇に値する要件の一つが、経歴詐称。自分をよりよく見せようと嘘の経歴を書くことはそれほど重い罪なのです。
「そこまで調べないだろう」と思うかもしれませんが、近年は有名人による経歴詐称が話題になったこともあり、企業も経歴詐称については敏感になっています。

特に、その詐称した経歴がなければ、その会社での雇用はあり得なかった場合などは、重大な詐称として懲戒免職になることもあるのです。

解雇については以下の記事でも解説しています。併せてぜひご一読ください。

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なにが経歴詐称に該当するのか

「経歴詐称って卒業してもいない大学を書いたりすることじゃないの?」と思われるかもしれませんが、架空のことを表明するよりも、あったことをなかったことにするというのも詐称に該当するため、経歴詐称というのはもっと広範囲にわたります。

具体的には経歴詐称に該当するのは以下のような内容です。

(1)前職や前々職の在籍期間の変更

最も多いパターンの経歴詐称です。転職回数が多いことを隠したかったり、すぐに辞めた会社があることを知られたくなかったりする場合に、履歴書上で記載を修正することが該当します。

(2)職歴を変更・省略

(1)に近いのですが、勤務してもいない会社を前々職以前に記載したり、実際には勤めていた会社をなかったことにするパターンです。

また、実際とは違う職位を書いて、マネジメント経験がないのに管理職に応募してきたり、非正規雇用であったのに正規雇用と偽ることも該当します。
さらに、よりよい年収を得ようと、前職の年収を高く申告することも経歴詐称です。

(3)学歴の変更

実際に卒業していない学校を卒業していたことにしたり、大卒を大学院卒にしたりと、学歴による条件がある場合に経歴を「盛る」ことや、留年したことを隠そうと、入学・卒業年度を変更したりすることが該当します。最近では架空の留学経験を作ったりすることも多く見られます

(4)所有資格の変更

その職に就くためには必要な資格がある場合、実際には取得していない資格を持っているように詐称することです。例えば医師免許や公認会計士、税理士資格などの国家資格も層ですが、簿記検定2級などの民間資格も該当します。TOEICスコアを水増しするなども資格の詐称に当たるので注意です。

(5)犯罪歴の詐称

犯罪歴があるのに隠すことが該当します。

なにが経歴詐称に該当するのか

どうして経歴詐称が発覚するの?

嘘の経歴というのは意外なところから漏れるものです。経歴詐称が発覚するパターンをみてみましょう。

(1)職務経歴書の矛盾

専門職では特に、本来であれば知っているはずのことを知らなかったり、明らかにスキルや知識が足りないため、経歴との矛盾で発覚というパターンです。
また、ある程度選考が進んだ場合に「リファレンスチェック」がおこなわれることがあります。前職や現職の上司・同僚・部下などにヒアリングするのです。

外資系企業ではよくおこなわれているチェックですが、個人情報の兼ね合いもあり、リファレンスチェックをおこなう際には事前に候補者に確認を取ります。

(2)社会保険の手続き

社会保険の手続きで、今までに在籍していた会社の履歴がわかります。例えば、会社に提出する年金手帳には、これまでの支払履歴が記載されており、どの会社で厚生年金を支払っていたかがわかるようになっているので、職歴について嘘をついていた場合は判明しやすいです。

(3)大学や会社のネットワーク

その会社によくいる有名大学卒を詐称した場合、その大学卒の人から「同期にあの人はいなかった」と判明したり、以前の職場にいた派遣スタッフが新しい職場でも働いていて「あの人は前の職場で正社員ではなかった」というような偶然から発覚することも珍しくはありません。

知人・友人のネットワークというのは、思いもよらないところに広がっているものです。

(4)SNSなどネット関連で

SNSやブログなどを自分の日記代わりに書いている人や、旅行やイベントなど、思わぬところから発覚することがあります。

まとめ

「どうしてもあの会社で働きたい」と思う気持ちはわかりますが、経歴詐称をしてその仕事に就いたとしても「いつバレるのか」とビクビクしていては、本来のパフォーマンスも出せないのではないでしょうか。また、どんなに仕事で成果を上げていたとしても「詐称」という不誠実な行為は、その成果を一瞬で台無しにしてしまうほど重いものです。

目先の成果を焦るよりも、今の自分で勝負できるように、スキルを磨き、さらなる経験を積むことを考えてみてはいかがでしょうか。

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