今回は25歳男性からの転職相談です。税理士事務所で働いていますが、業務ミスが多いことをよく注意されるそうです。所長から「税理士に向いていない」とまで言われ、税理士が自分に合った職かどうか悩まれてしまっています。具体的なご相談内容をもとに、税理士・税務スタッフのご転職相談を年間通じて多数受ける『最速転職HUPRO』がご回答します。
25歳男性。大学卒業後、約2年半の派遣社員を経て、税理士を目指すために、7ヶ月前に未経験で会計事務所に入所。今は大手予備校に通いながら、会計事務所に従事している。来年には初めて税理士試験の受験を予定。
昔からおっちょこちょいな性格でミスは多いと思いますが、税理士になる情熱はあり、誰よりも活躍したいと思っています。
来年初めて税理士試験を受けますが、まずは簿記論と財務諸表論合格に向けて勉強しており、ようやく合格ラインにも近づいてきて、順調に進んでいると感じています。
しかし、7カ月前から税理士事務所で働き始めましたが、慣れないことが沢山で業務ミスが多く、所長から「税理士に向いていない」とまで言われ、怒られる毎日です。自分自身も税理士という仕事が本当に合った職か不安を感じ、このまま税理士を目指すべきか、それとも別の道を目指すべきか悩んでいます。
ご相談ありがとうございます。
所長に「税理士に向いていない」と聞いて気に病んでいるかと思います。しかし、大丈夫です。入って間もない貴方にはまだまだできることがたくさんあります。
会計ソフトへの入力ミスが多いというだけで税理士になることを諦めるのは早計です。入力ミスということは知識がなくて入力ができないのではなく、単なる打ち間違いだと思います。
外回りの担当の場合、仕訳入力の業務は中にお願いして自身は顧客の相談が主になってきます。そのため知識が必要になってきますが、事務入力作業は減ってきます。
更に税理士になれば、業務は仕訳入力からお客様からの税務相談や税務申告に変わっていきます。税理士の業務は大きく分けて3つあります。
融資を受けるには各金融機関に届け出ます。その届け出する書類は月次試算表や確定申告書、税務申告書の別表、法人概況説明書など税理士として作成するものが主です。各金融機関から資料の説明などを求められるために説明するのを受け持つことが多いです。
個人の確定申告書に始まり、法人の決算申告や消費税申告、相続税申告など税理士の独占業務です。知識を以って顧客に説明し、税務署からの問い合わせに対応します。
企業を永続させるために、税法のルールに則って財務体質を強化していきます。
日々の記帳を自計化するための指導や税務調査の立ち合い、事業を承継するための対策、相続対策など多岐に渡ります。もっともコンサルティング業務自体は資格がなくても出来ますが、税理士という税のスペシャリストならではのアドバイスが役に立ってきます。
このように税理士の仕事は多岐に渡り、メインは顧客の相談を受け持つことです。そのため知識をもってする仕事が多い業種なので、作業でのミスで諦めるのはもったいないです。
ただ、貴方が税理士になったとき最終決断を下すのは貴方になりますので、入力ミスは今のうちに克服しておいた方が今後のためになると思います。
案としましては、二重チェックです。お客さんに出す前に、自分の中での作業でしたら、どれだけミスしても構いません。そのため、自分で処理したものを時間をおいて再度チェックすることを推奨します。
貴方はご年齢も25歳と若く、入社7か月とまだまだ始まったばかりです。ミスすることは仕方がありません。これから社会人経験を積んで努力し、上記の二重チェックを意識したり他の改善策を試みるなど努力していけば、十分挽回できます。
諦めずに目標に向かって頑張ってみてはいかがでしょうか。
『最速転職HUPRO』では、士業・管理部門に特化して転職活動のサポートをしております。税理士・税務スタッフへの転職相談も、年間通して多数受けておりますので、ぜひ下記のページよりお気軽にご相談ください。