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公認会計士試験合格におすすめの会計大学院は?

HUPRO 編集部
公認会計士試験合格におすすめの会計大学院は?

会計大学院は、公認会計士などの必要なスキル・資質を養うために、体系的な高等教育機関における会計教育による取り組みが必要であるということで提起されたものです。会計大学院のメリットは、専門職の会計修士の学位が与えられ、公認会計士の3科目の短答式が免除されることです。会計大学院のデメリットは、高い学費と時間を要してしまうことなどが挙げられます。

会計大学院とは?

会計大学院は、公認会計士などの会計専門職として必要なスキル・資質を養うために、体系的な高等教育機関における会計教育による取り組みが必要であるということで提起されたものです。
例えば、早稲田大学大学院会計研究科においては、会計のプロとしての倫理教育に重きをおいて、会計プラスアルファのスキルをマスターする環境がサービスされています。会計大学院を修了した人は、専門職の会計修士の学位が与えられます。さらに、修了した人が一定の条件を満たしたときは、公認会計士試験の短答式試験の管理会計論、財務会計論、監査論の3科目が免除になります。なお、短答式試験の企業法は免除されません。また、公認会計士論文式試験は全ての科目合格が必要です。

会計大学院のメリットとは?

前述のように会計大学院を修了すると、専門職の会計修士の学位が与えられ、公認会計士の3科目の短答式が免除されます。さらに、大学院において税務あるいは会計についての修士論文を書くことによって、税理士試験の税法2科目あるいは会計1科目の免除が狙えます。ですので公認会計士合格をもし諦めたとしても、税理士試験合格を目指せる利点があります。また、志が同じような友人に出会えることもメリットとして挙げられます。

会計大学院のデメリットとは?

先にご紹介したように、会計大学院はいろいろなメリットがありますが、一方でデメリットもあります。一番は高い学費と時間を要してしまうことです。また、会計大学院に入ってから会計分野が向かいないから辞めたいとか、会計は好きであるが、修了してから会計とは違った職種に就職したいという考えになる可能性もあります。そのため、事前に十分に自己分析して、大学院を修了してからのイメージ・目標を決めてから進学しましょう。

また会計大学院でも、税理士を目指している人が多いところと公認会計士を目指している人が多いところでは、平均年齢は後者の方が圧倒的に若くなります。学習する環境は大切であるため、会計大学院はどのような環境であるかを前もって調べておきましょう。

難易度の高い公認会計士試験に強い会計大学院とは?

最近は、会計大学院に通いながら、難易度の高い公認会計士試験の合格を目指している人も多くなっています。
ここでは、難易度の高い公認会計士試験に強い会計大学院についてご紹介します。

早稲田大学大学院会計研究科

早稲田大学は、日本の代表的な名門私立大学として有名です。
会計大学院が早稲田大学にもあります。早稲田大学大学院会計研究科は、高い人気があります。
公認会計士試験合格者を、毎年50人近く輩出しています。いろいろな入試方法があり、一般入試にプラスして、「英語力重視入試」という英語が得意な人のためのもの、「IT・数理能力重視入試」というITに強い人のためのものなどいろいろなものがあります。

明治大学大学院会計専門職研究科

明治大学の経済系学部としては、商学部、経営学部、政治経済学部があります。
そのため、商学、経済のジャンルの教育は評判です。明治大学大学院会計専門職研究科からも、多くの公認会計士試験合格者を輩出しています。
カリキュラムは、基本的な監査論、財務会計論などの会計科目にプラスして、金融工学や租税法など、周りのジャンルの知識もマスターできる幅広さがメリットです。基本は一般入試ですが、学費を安くしたいときは特別奨学生入試もあるため目指してみましょう。

関西学院大学大学院経営戦略研究科

職業会計人として高い知識を持っている人を育てるために設置されたものです。
関西学院大学は、もともと公認会計士試験合格者を商学部からも多く輩出しており、このジャンルにおいてある程度の実績を収めています。

会計大学院に通うだけで会計士試験への合格は可能?

結論から申し上げますと、会計大学院に通うだけで公認会計士試験合格はほぼ不可能といってよいでしょう。
3科目免除されて企業法のみの合格で短答式試験は通過できますが、短答式試験の4科目プラス追加の2科目で論文式試験に合格しなければなりません。なので、免除された科目もしっかりと勉強して、受験科目を合格するための知識を付けておく必要があります。
また、免除以外の科目を授業として取り入れている大学院もあるものの、大学院の授業のみで公認会計士試験に合格している方は多くないので、並行して通信講座などを取るのがオススメです。

結局どの方法が公認会計士取得への最短ルート?

最短での合格を目指す方は独学もしくは通信講座の方をオススメします。会計大学院に通って注意しなければならないのが、入学後2年間は免除制度が適用されないことです。なので科目免除のメリットを受けるためには卒業までの最低2年間は試験を受けられません。ただし、院卒の学歴がついたり、実務的な知識が身につきます。将来公認会計士として働くことを考え、時間をかけてもよいという人は会計大学院に通う選択肢がよいと思います。

公認会計士資格が活かせる職場

いずれの方法で取得したとしても、公認会計士は非常に市場価値の高い資格なので、様々な職場や職種で高い需要があります。具体的にどのような職場で資格を活かせるのか、いくつか紹介していきます。

監査法人

公認会計士の約9割程が監査法人に就職するといわれていて、もっとも代表的な就職先です。企業の財務諸表の適正性を公正な立場でチェックし、内容に誤りがないかを保証するのが監査法人の主な業務です。この監査業務は公認会計士の独占業務のため、活かすのに最適の職場となっています。

税理士事務所

公認会計士は税理士試験の全科目が免除されます。なので、税理士として登録し、税務申告や税務のコンサルティングを行う税理士事務所に就職するのも1つです。ただし税理士試験の方が難易度は高くないので、税理士として働く公認会計士はあまり多くないです。

一般企業の財務部門

公認会計士は高難易度の試験を通過している分、知識が豊富です。そのため大きな企業などの財務諸表作成や税務申告を任されます。税制や会計基準が厳しくなる中で適切に財務の処理を行う仕事をします。

M&AアドバイザリーやM&A仲介会社

M&AアドバイザリーやM&A仲介会社は、公認会計士などの資格を目指す方にはあまりなじみがないかもしれません。この業界はM&Aの売り手や買い手企業に対してM&A業務のサポートを行います。会計や監査の専門知識を必要とすること多く、ニーズの高い業界になっています。

独立開業

企業や事務所に所属せず、公認会計士として独立するのも1つの選択肢です。公認会計士事務所として、監査業務を請け負ったり、税理士としての登録して税務コンサルを行うのがよくある独立のケースです。

下記に記事で活かせる職場が詳しく書いてあります。

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カテゴリ:資格試験

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