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経理に転職したい理由を面接官側から考えることで転職成功に近づく!

HUPRO 編集部
経理に転職したい理由を面接官側から考えることで転職成功に近づく!

長く安定した職種で、自身のスキルアップも着実にできるなど、今までは「地味」と思われてきた経理職が、ここ最近人気職種となってきました。しかし、経理はどの会社にもある仕事なので「なぜ御社か」という理由が見つけづらく、志望理由を作るのが難しい職種でもあります。本記事では、経理への転職理由の本音から、どうやってポジティブで筋の通った転職理由を組み立てるか、具体例を交えて説明します。
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経理に転職したい本当の理由って?

転職エージェントとして、転職希望者の方から「なぜ経理職に転職したいのか?(すでに経理職である人も含みます)」を聞いていると、以下のような理由が挙げられます。

①職場の人間関係(パワハラ、セクハラ、同僚と合わないなど)
②待遇(給与・ボーナス、残業や有給消化率など)
③仕事内容(希望と合っていない。スキルアップできない)
④希望退職(リストラや組織の統廃合による人員整理など)
⑤雇い止め(派遣社員の方など)

経理職に限ったことではありませんが、これまで転職したい本音は「現在の環境に不満がある」という理由が多くありました。
それに加え、最近の傾向としては「そもそも職がなくなる」というやむにやまれぬ状況も増えています。

経理への転職理由でよくある内容

就職・転職情報を見ると「転職理由についてネガティブな理由はNG。ポジティブな理由を」ということが必ず書いてあります。
そして、経理職への転職理由として作成されるのが以下のような理由です。

①キャリアアップ・スキルアップ
②御社に魅力を感じた(もともと御社の業務を希望していたが就職時は募集がなかった・機会がなかったなど)
③ワークライフバランスを整えたい

よくあるテンプレートの志望理由です。しかし、応募してくる人は全員このような内容を送付、面接で語っていると思ってください。
よくあるようなポジティブな理由だけでは転職理由が嘘っぽく、薄っぺらくなってしまいます。
では、どうすればよいのでしょうか?次の項で見ていきましょう。

面接官は転職理由から何を知りたいのかに着目してみる

転職理由というと、つい「どう面接官にアピールするか」というところに気が回りがちですが、ここで視点を変えてみましょう。
もし、あなたが面接官だったら、転職希望者の何に注目するでしょうか?
実際に面接官が着目するのは以下の内容です。

①言っている内容に矛盾がないかどうか
②求めている人材として適性があるか、会社と合いそうか
③長く勤務してくれるか
④年相応の振る舞いができるか

どんな環境でも合う合わないがあります。
採用担当の面接官は「スキルや性格的に自社に合っていて、周りとうまくやってくれ、会社の利益になる人材を採用したい」と考えているので、転職理由をきっかけに人となりを探ろうとします。

転職理由から広がる質問に受け答えできるように準備する

転職理由だけをしっかり作り上げても、その後の質問の受け答えが矛盾してしまうとボロが出て、転職理由や自分の性格像を作り上げたことがばれてしまうことが、面接では往々にして起こります。

例えば、前項でポジティブな理由を考えて述べたとしても、面接官はこのように考えます。

キャリアアップしたい、スキルアップしたい
→自分のやりたいことだけ主張するのは自己中心的に感じる。もし転職してもその業務に就けなかったら、あるいはローテーションで外されたら同じ理由でやめてしまうのでは?

御社の業務に魅力を感じて
→具体的にどのような点に魅力を感じているのか?印象だけで語っていないか?その業務に対してどのような形で貢献するつもりなのか?

ワークライフバランスを整えたい
→残業がある場合には対応してもらえないのでは?

転職理由というのは面接のトリガーにもなる質問です。
そこから質問を広げられた時にもはっきりと答える必要があります。
転職・志望理由だけ考えるのではなく、会社の業務・社風・営業モデル、自分のこれからのキャリアをどう構築していくつもりなのか、そして入社したときにどのように貢献してくれるのかを具体的に語れるようにしておかなければなりません。

転職理由例文はあくまでテンプレート

就職・転職情報にある転職理由のテンプレートはあくまでも骨子であり、自分なりに肉付けをして、「こう答えたらこう質問されるだろう、だとするとこんな答えはどうだろう」というように、ロールプレイングをしておく必要があるのです。

実際にオンラインも含め、対面して話す場合は「話し方」も見られます。労務管理は実直な人柄と、正確性を問われる業務です。落ち着いた雰囲気を持っており、社内の人とコミュニケーションできる親しみやすさも見せる必要があります。バックオフィス業務であっても、社員のメンタルヘルスなどにも関係する業務である以上、コミュニケーション能力は大いに問われるところです。
子供っぽい話癖や、早口になったりしないよう面接での話し方には注意しましょう。

ネガティブな転職理由をポジティブに変えるために

経理に転職したい本当の理由って?

人事採用担当は、多くの就職・転職希望者と接していること、そして人事は採用だけでなく退職の手続きもおこなっているため、会社の人がどうして辞めていくかということもよく知っています。

冒頭に掲げたようなネガティブな理由が転職理由に含まれていることは百も承知なのです。そして自社にも同様な問題があることを認識しています。

仮にポジティブな理由で転職理由を作り上げたとしても、それを聞いた上であえてネガティブな質問を振ってくることもあるのです。

例えば、以下のような質問が志望理由を聞いた後に重ねて質問されます。

(1)「その前の会社はどのような理由で退職されたのでしょうか?」
→最初に答えた転職理由は、その前に比べてステップアップしているか?理由が矛盾していないかを見られる

(2)「以前の会社の業務で一番苦労されたことは何ですか?」
→苦労話を聞きたいのではなく、その苦労から得られた成果や、結果を出すため自分なりに創意工夫をした話を聞きたい

(3)「弊社の経営について感じられたことはありますか?」
→志望理由から企業研究をちゃんとおこなっているかを確認したい。経理であれば決算にまつわる具体的な数字なども交えて話せるとなお良い。

(4)「○○社では、営業のノルマが多くて大変だったのではないでしょうか?」
→違う業種から転職の場合、どうして労務にしたのかという理由につながる内容が聞きたい。

説得力のある転職理由と志望動機は転職エージェントに相談

書類選考と面接で、共に重視される転職理由と志望動機。
転職を考える際には、待遇などをつい優先してしまい、視野が狭くなってしまいがちです。仮に、自分の本音を覆い隠して転職に成功したとしても、納得のいく働き方はできないのではないでしょうか。
そのためには、自分と応募する企業の相性が合うかどうかというマッチングが非常に重要です。
客観的に適性を判断してもらうためには、転職エージェントに相談するのも一つの手段。転職理由や志望動機をブラッシュアップする相談も可能です。
自分一人よりも二人三脚で転職を成功させてみてはいかがでしょうか。

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この記事を書いたライター

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カテゴリ:転職・業界動向

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