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税理士から転職するなら? 会計事務所の経験が役立つ転職先5選を紹介!

HUPRO 編集部
税理士から転職するなら? 会計事務所の経験が役立つ転職先5選を紹介!

今回は、税理士資格者の方向けに、一般的な会計事務所以外に転職する場合として、税理士の資格が十分に活かせるおすすめの転職先を紹介します。ぜひ参考にしてみてください。
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税理士から転職するなら?おすすめの転職先の選択肢5つ

多くの税理士が会計事務所でキャリアをスタートしますが、ほとんどの会計事務所は小さな組織です。(総務省統計局が発表している「経済センサス」によると、会計事務所の従業員数は30名未満のところが99%というデータがあります)

小さな組織である会計事務所は、どうしても大企業に比べると平均年収がかなり低いのが実情です。その一方で、会計事務所で積んだ実務知識や経験を活かして、様々な業界で活躍している税理士もいます。

今回は、税理士資格を持つ人が、これまでの実務経験を活かして働ける転職先候補を5つご紹介します。

・一般企業経理(中堅〜大手企業)
・ベンチャー企業の経理(CFO職)
・会計財務分野のコンサル
・幅広い分野に対応している会計事務所
・特化分野のある会計事務所

どちらも一般的な会計事務所で積んだ実務経験をもとに、転職をすることができます。それぞれの仕事の内容について、具体的にみていきましょう。

会計事務所から一般企業経理(中堅〜大手企業)

まず、一般企業の中でも中堅から大手企業の経理・財務部門への転職という選択肢をご紹介します。

中堅以上の企業では、経理・財務部門を持ち社内で日々の経理を行っている企業がほとんどです。もちろん決算や申告の際には会計事務所の判断を仰ぐことになりますが、社内で税務知識が豊富な人材を欲しいと考える企業は少なくありません。

大企業は社内で経理人材を育てることはできますが、税務まできちんと理解している人材は実は多くないためです。そんな中、税務知識が豊富な税理士は社内の専門家として非常に頼りにされます。

企業規模にもよりますが、税理士有資格者で実務経験もある人なら、スタート年収で600万円〜800万円前後を狙うことが可能です。会計事務所での顧問先として関わった企業と類似した業種の企業であれば、採用される可能性はより高くなるでしょう。
会計事務所内で部下の育成経験をお持ちの方であれば、はさらに高い年収からスタートすることも可能となります。

会計事務所からベンチャー企業の経理(CFO職)

ベンチャー企業に転職するのもおすすめの選択肢のひとつです。
ベンチャー企業は、中堅以上の企業と比べて安定性には欠けるのが難点ですが、その分だけ自分の裁量で決められることが多いのが特徴です。

その企業の経理ルールを一から作っていく、経営者の右腕として経営に深く関わっていくという働き方ができ、とてもやりがいがあります。
もちろん企業の成長につれて部下がつき、後輩を指導していくことも大きなやりがいとなるでしょう。

経験豊富な税理士の方は、CFOとして採用される可能性も十分にあります。その場合、スタート年収は800万円以上を狙うことも可能です。また、そのベンチャー企業が上場を目指している場合には、上場準備の業務(IPO準備業務)というとても貴重な経験を得ることができます。
場合によっては、ストックオプションとして年収以外に上場時に株式を得られるなど、大手企業にはない魅力があります。

会計事務所から会計・財務分野のコンサル

コンサルティングファームも税理士から転職するときの選択肢のひとつです。
税理士の知識や経験が役立ちやすい分野は、上場のための税務・会計の体制づくり、会計面から企業の問題解決のサポート、企業買収の際の税務面のフォローなど多岐に渡ります。

最近では、コンサルティングファーム以外にも、大手の税理士法人を中心に会計・税務中心のコンサルティング事業を打ち出しているところがあります。
日々の会計や税務をサポートする町医者に近い存在が一般の会計事務所や税理士事務所だとしたら、コンサルティングは短期間ながらクライアントの大きな問題を解決する専門医のような存在です。

コンサルティングファームの一部門か、会計事務所系かによって年収の高さには差があるため一概には言えませんが、一般の会計事務所よりは高い年収を得られる傾向にあります。
短期間のお付き合いでも自身の専門知識を役立てたい方、プロジェクト単位でいろいろな企業の問題を解決したい方にはオススメの転職先です。

幅広い分野に対応している会計事務所

同じ会計事務所でも、より幅広い分野に対応している会計事務所に転職するのも選択肢の一つです。ご経験を活かしてこれまで触れたことのない分野に挑戦することで、税理士業界においてキャリアアップを果たすことができます。
また税理士業界において経験者の市場価値は非常に高いので、ある程度裁量権を持って複数分野の業務を任されることも考えられます。

特化型の事務所に比べると年収が下がってしまう傾向にあるものの、広範囲の分野の業務経験を積みたい方にはオススメの転職先です。

会計事務所から特化分野のある会計事務所

逆に、専門分野を持った会計事務所に転職するのもおすすめの選択肢です。
資産税分野などの特化分野がある会計事務所は、一般的な会計事務所に比べて、事務所自体の売上が高い傾向があります。
平均と比べ高い報酬を得ている事務所に転職すれば、その分だけあなた自身の給与も高くできます。

相続や事業承継、移転価格税制などの国際税務、外資系企業が日本に拠点を出す際の税務面サポート、不動産投資ファンドの会計事務の請負などは、いずれも税理士として高い専門性が求められる分野です。
採用面接では、ご自身が合格された科目や経験、お持ちの知識をアピールすると良いでしょう。
税理士として年収をあげたいなら、現在所属している会計事務所から、特化分野を持つ会計事務所へのステップアップも選択肢に入れてみてください。

まとめ

今回は、税理士有資格者の方向けに、会計事務所から転職を考える場合におすすめの選択肢を紹介いたしました。税理士として身につけた実務知識は、会計事務所以外の職場でも高いニーズがあります。
税理士としてより高い年収を得たいのであれば、ハイレベルな実務知識が求められる職場にぜひチャレンジしてみてください。

会計ソフトの発展や、小規模事業者向けの経理代行業者の進出によって、今後は税理士も安定した職種でなくなっていくことは明らかです。税理士有資格者の方は、できるだけ早いタイミングでご自身のキャリアアップについて検討してみてください。

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この記事を書いたライター

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