士業・管理部門のキャリアコラムが集う場所

経理転職は30代でも可能?実務未経験で採用されるには?

吉田武夫2020.05.19
30代の経理転職

「未経験で経理に転職したいけど、年齢が30代なので門前払いにならないか心配…。実務未経験から経理になるにはどうしたらいい?」今回は30代から経理への転職を目指す方向けに、正社員での採用を成功させるためのポイントを解説します。
▶︎ 経理の転職・求人情報はこちら|最速転職HUPRO

30代未経験なら中小企業の中途採用を狙おう

結論からいうと、30代の実務未経験者でも経理職へ転職することは可能です。ただし、大手企業の場合は、新卒を経理として採用し、社内で育てる傾向が強いです。

中途採用は実務経験者の採用に限定されているのが実情と言えるでしょう。そのため、30代から経理への転職に挑戦するなら、中小企業の採用に狙いを定めるのが賢明です。

最終的には大手企業での経理職としてキャリアアップを目指したいという人も、まずは中小企業の経理職として転職し実務経験を積んでから、大手企業の経験者採用に挑戦するのが良いです。

できれば30代前半までに転職活動を始めよう

ただし、30代でも前半と後半では多少事情が異なることに注意してください。
例外的なケースはあるものの、企業側が未経験者の採用を行う場合、年齢的な限界は34歳までといわれています。

30代後半となると、ある程度の組織規模の企業であれば管理職として活躍する年齢です。まったくの未経験から経理を目指すのであれば、30代前半のうちに転職活動を始めることをおすすめします。

30代未経験の場合の経理の平均年収は?

30代の未経験者の場合、経理職の平均年収は300万円~400万円がスタートとなることが多いです。
経理は営業職のように個人の実績が給与に連動している職種ではありません。

また、一人前に実務をこなせるようになるためには一定期間のトレーニングが必要です。経理人材には教育コストがかかるため、採用初年度〜5年目ぐらいまでは年収も低く抑えられることが多いでしょう。

ただし、小規模な企業の場合、経理スタッフは経理以外にも人事や総務の業務も兼ねていることが少なくありません。
特に、人事に関する業務経験は、給与計算(経理の仕事)と連動していますので、経理にとっても重要な実務知識として評価される可能性が高いです

これらの職種の実務経験がすでにある人であれば、スタートからもう少し高い年収を狙えることもあります。
経理の仕事は未経験でも、企業側に貢献できることはたくさんありますから、過去の職歴からアピールできる経験がないかしっかりと棚卸しをしておくことが大切です。

経理が年収を上げていくにはどうしたらいい?

経理職として年収を上げる近道は、大きく分けて2つあります。

・大企業へのステップアップ転職を目指す
・複数のスタッフを指導できる管理職を目指す

それぞれの方法について、順番に見ていきましょう。

大企業へのステップアップ転職を目指す

1つ目は、会計の専門知識がより評価される大企業へステップアップ転職をすることです。

経理は企業規模が大きくなるほど高度な実務知識が必要となる職種です。
そのため、大手企業でも活躍できる経理人材は必然的に市場価値が高く、高年収を実現できる可能性が高くなるのです。

中小企業の経理からキャリアをスタートした場合にも、最低でも1人で決算業務や税理士とのやり取りができるぐらいにはスキルを身に着けておくことが必要です。

その際、可能であれば国際会計基準を用いる国際企業(海外に子会社を持っている企業など)や、上場を目指して準備を行っている段階の企業を選択しましょう。こうした企業で、ハイレベルな経理実務を経験しておくと、大手企業への転職に挑戦するときの採用率が高まります。

複数のスタッフを指導できる管理職を目指す

2つ目は、中小企業に残る場合でもリーダーや管理職となり、複数のスタッフをまとめられる立場になることです。

部下がつき、教育する立場となれば自然と年収が上がっていきます。
無理に大手企業への転職を目指さず、中小企業の中で「なくてはならない存在(社長の右腕的な存在)」となることも、年収アップのひとつの手段です。

未経験から経理への転職

30代の未経験者を採用する企業側の本音は?

企業側としては、30代の実務未経験者を採用するにはかなりの勇気が必要です。

30代は本来なら主力としてバリバリ働いてほしい年代ですから、他に経験者がいるのであれば、即戦力として働いてくれる人を採用したいというのが本音でしょう。未経験者を採用し、ゼロから仕事を教えていかなければならないのは、企業にとっては大きなコストとなります。

また、他の社員との年齢のバランスも重要な判断材料となります。
同じ未経験者でも20代であれば、ほとんど新卒社員と変わらず教育していこうと考えるため、採用の確率は30代よりも高まります。

30代の経理未経験者が採用を勝ち取るには?

では、30代の経理未経験者が転職を成功させるには、どういった部分で勝負をするべきでしょうか。

第一にアピールすべきは豊富な社会人経験がすでにあることです。
経理担当者は税理士などの社外専門家はもちろん、社内の他部署とのコミュニケーションが非常に重要です。

そのため、ビジネスマンとしての常識が身についていることコニュニケーションを取れる人材であることは大きな差別化のポイントとなります。
これは20代よりも30代の方がアピールしやすい点だと思います。

また、企業が求めるポイントは業界経験です。
同じ業界での実務経験があれば、職種は違っていてもその業界の事情を分かっているため、採用では有利になるでしょう。

資格の有無は採用に影響を与える?

実務未経験者が経理に転職しようとする場合、資格を持っていることは非常に重要です。
できれば履歴書には日商簿記2級に合格と書いておきたいところです。

書類選考によって一定数がふるいにかけられる人気企業の場合、簿記2級に合格しているかどうかで面接に進めるかどうか判断される場合が多いでしょう。

ただし、採用時点では必ずしも検定に合格している必要はありません。
採用時点では「すでに自主的に簿記の勉強を始めており、次回の検定試験で合格予定である」ということを伝えれば問題なく面接に進めることもあります。

前職での経験は経理でも生かせる?

職種が違っていても、前職での経験は経理の仕事にも生かせることがあります。
特に、同じ業界からの転職の場合は有利になるでしょう。

なぜなら、経理は業界ごとに特有のルールがあるからです。
その業界の構造や特徴を知っていることで、他の業界から来た人材に比べて、経理実務の飲み込みが早いとみなされます。

30代の方が未経験で経理職の転職を目指すなら、過去に経験している業界を中心に経理職求人を狙ってみると良いでしょう。
その業界経験や、経験をどのように経理に生かしていきたいかをアピールすることで採用の確率が高めることができます。

まとめ

今回は、未経験で経理職への転職を目指す30代の方向けに、転職活動のポイントを解説しました。未経験採用では、20代の方との競争になるのは避けられません。他の求職者との差別化をいかに行うかという視点で対策を検討してみてください。

▶︎ 経理の転職・求人情報はこちら|最速転職HUPRO

士業・管理部門に特化!専門エージェントにキャリアについてご相談を希望の方はこちら:最速転職HUPRO無料AI転職診断
空き時間にスマホで自分にあった求人を探したい方はこちら:最速転職HUPRO
まずは LINE@ でキャリアや求人について簡単なご相談を希望の方はこちら:LINE@最速転職サポート窓口

カテゴリ:転職・業界動向

この記事を書いたライター

吉田武夫
税理士試験科目合格者/税理士事務所と企業経理の就業経験がトータルで10年

関連記事

RANKING人気の記事

TAG人気のタグ