士業・管理部門のキャリアコラムが集う場所|HUPRO MAGAZINE
士業・管理部門のキャリアコラムが集う場所

カテゴリ

平均転職回数ってどのぐらい?経歴を上手に伝える方法について

小林雄一
転職の平均回数は?転職経歴を上手に伝える方法について

転職回数が多いと再就職が難しくなると言われています。しかし事前に準備をしっかりとすれば逆に弱みを強みに変えることも可能です。採用者は何をみているのか、何を知りたいのかまずはそれを知りましょう。まさしく「彼を知り己を知れば百戦殆うからず」です。
今回は、転職回数の多い人の再就職のコツについて解説していきます。
▶︎ 士業・管理部門でスピード内定|最速転職HUPRO はこちら

一生涯の平均転職回数

まず、平均転職回数について知っておきましょう。
労働政策研究・研修機構(JILPT)の調査によると、転職経験者の平均経験会社数は男性だと2.89社女性は3.03社となっています。
20代では7割程度が転職を経験していませんが、30代から転職回数が上がり、日本人全体で見ると一生涯で転職する回数は平均3回程度に落ち着くようです。

また、何回の転職回数から多いと感じるかは、年齢や勤務年数によるので一概にはいえませんが、概ね20代の方で計3回以上、30代の方で計4回以上、40代の方で計5回以上あると採用者側は気になるようです。

しかし、転職回数が多いと直ちに再就職が不利になるわけではありません。面接を受ける上で転職回数についておさえておくべき点として、採用者は個別具体的な事情を重視するということです。

企業はなぜ転職回数が多いと嫌なのか?

企業は転職を繰り返した人に対し、「飽きっぽい」、「我慢が足りない」、「協調性に欠ける」といった印象を持つ可能性があります。

こういう印象を持つと、「せっかく採用してもまたすぐに辞めるではないか」というふうに危惧することになります。

そういうふうに思わせないために、応募者は採用者が納得するような転職理由を説明して、危惧を払しょくしなければなりません。

逆にいろいろな企業でさまざまな経験をしたことをプラス面として採用者が捉えてくれるようにするのです。
それができれば採用に至る可能性が高くなるでしょう。

転職者のホンネ

面接において、前述でお伝えしたようなネガティブなイメージを付けられるから、転職を諦めようと思う転職希望者も多いと思います。しかしながら、「面接でネガティブなイメージを付けられること」「今の職場で嫌々働くこと」どちらが辛いでしょうか?職場は自分が行動を移さなければ一生続いてしまいます。それが原因により、体調を崩してしまっては元も子もありません。ここでは採用担当者が思わず納得する転職理由作りと考え方についてご紹介していきます!

採用者が納得する転職理由

相手を納得させるために心がける点は次の点です。

・納得感をもたせる
・一貫性を出す
・高いレベルのスキルや貴重な経験がある
・将来のビジョンを語る

納得感をもたせる

相手は転職回数が多いと先に書いたような印象を持っています。
そうであれば、相手が納得するような理由であれば素直に伝えた方がいいでしょう。

例えばパワハラやセクハラなどが退職の理由の場合です。こういう理由なら素直に伝えればよいでしょう。採用者もそれであれば致し方ないと納得するからです。

しかしその際も感情的にならず、新しい会社で心機一転頑張るというプラスの姿勢を見せることが大事です。

一貫性を出す

経験してきた職種や業界に一貫性がないと、採用者は何も考えずに転職を繰り返しているのではないかと思ってしまいます。

しかし一見、職種や業界がバラバラな経歴でも、一貫した軸あるなら上手く伝えて下さい。
たとえば「経理職」と「メーカーの製造管理」では職種が違います。

しかし、数値やデータという客観的な指標を使って仕事をしているという共通点はあります。

その場合、「自分は数字に強い」という自信があるので、「経理職」と「メーカーの製造管理」を経験したといえば一貫性を出すことできるでしょう。

高いレベルのスキルや貴重な経験がある

高いレベルのスキルや貴重な経験は、転職回数の多さのマイナス面をカバーしてくれます。
その際伝え方を工夫する必要があります。

単に業務を経験したというだけでなく、自分がその業務にかかわった前後での変化を伝えるようにしましょう。

「業務が改善された」、「プロジェクトが成功した」、「自分自身が成長できた」という具合です。またその経験を転職先で活かせることも積極的にアピールしましょう。

将来のビジョンを語る

応募先企業が見たいのは、これまでの経験をしっかりと振り返り、その経験を応募先でどう活かすかということです。いい方を変えれば、どのように貢献してくれるのかということです。どんなビジョンを描いているのか自分の言葉でしっかりと語りましょう。

転職を成功させるコツ

転職を成功させるコツ

・職種・業界を広げる
・経験は掛け算をするとより強くなる
・転職回数を気にしない業界を選ぶ

職種・業界を広げる

特定の業界で働きたいという強い希望があればともかく、そうでないのであれば職種・業界の対象は広くした方が転職はしやすくなります。

経験は掛け算をするとより強くなる

転職回数が多いということは、逆にいえばたくさんの経験をしていることを意味します。
例えば「営業職」と「購買部」の両方の経験を持っているとします。営業職経験者や購買部の経験者はたくさんいますが、両方を経験している人はかなり少なくなります。

これは採用する側からすると非常に魅力のある人材になるかもしれないのです。営業職は商品を少しでも高く売るのに対し、購買部は少しでも商品を安く買うのが仕事です。両方の心理を理解しているのは大きな強みでしょう。

転職回数を気にしない業界を選ぶ

ITやネット業界はいくつもの企業を渡り歩いてステップアップをしていくのが当たり前の業界です。外資系企業やベンチャー系企業も同じかもしれません。
こういう業界を狙うのもいいでしょう。

まとめ

転職回数の多い人が再就職を成功させるカギは一口で言えば、一見マイナスに見える転職回数の多さをいかにしてプラスに見えるようにするかということです。転職回数が多いということは逆にたくさんの経験をしているということです。それを上手に表現できるように準備をしっかりしましょう。

▶︎ 士業・管理部門でスピード内定|最速転職HUPRO はこちら

この記事を書いたライター

大学卒業後、専門商社(食品専門商社、電子機器専門商社)に19年間勤務。行政書士試験に合格し、現在は開業準備中の士業ライター。分野は受験・勉強法、法律関係を得意とする。
カテゴリ:転職・業界動向

おすすめの記事