【HUPRO転職相談】〜事業会社の経理編〜経理としての価値を上げたい！

今回は28歳の女性からのご転職相談です。現在、新卒で入社した会社にて営業経験を経てから、約3年経理として活躍しています。今後、経理として経験を積んでいくにあたり、どのようにしたら経理としての自分の価値を上げられるか悩まれています。具体的なご相談内容をもとに、経理職のご転職相談を年間通じて多数受ける『最速転職HUPRO』がご回答します。

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相談者様のプロフィール

28歳女性。大学卒業後にマザーズ上場企業にて営業職として新卒で入社。その後、経理部に異動し、経理の経験は3年ほど。結婚や出産後も仕事を続けていきたいと考え、今のうちに経理経験をもっと積める環境でスキルアップしたくご転職を希望。

転職者相談内容

経理担当者として転職した際に、下記2社を転職先として比較していますが、どちらに勤めるかによって、今後の経理としての市場価値は大きく変わりますでしょうか？
1社目は東証一部上場企業で、売上規模2000億円、事業内容は複合企業、連結従業員数3,000人、経理部の人数は20名ほどです。
2社目は東証二部上場企業で、売上規模500億円、事業内容は不動産、連結従業員数300人、経理部の人数は8名です。
転職先の会社規模や上場区分の違いが、そこで経験を積んだ経理としての価値にどう影響してくるのか気になっています。

最速転職HUPROからの回答

ご相談、ありがとうございます。

現在、経理担当として、今後、転職市場で価値を高められるという判断軸でご検討されている点、とても素晴らしいと思います。ぜひ、その気持ちをぶらさぬまま、転職活動を進めていきましょう。

ご質問が「同じ経理スタッフとして転職した際に、企業の規模感や同部署内で働く人の人数などで転職先を比較した場合、今後の経理としての市場価値は大きく変わるか？」というものでしたので、早速回答していきます。

ずばり、今回ご相談いただいた2社はどちらも上場企業ですので、年次決算担当など業務内容が同じであれば、あまり大きく市場価値は変わりません。上場企業同士の比較であれば会社の上場区分（東証一部かマザーズ等）や、売上規模、事業内容、従業員数ということ以上に、「業務内容」が、将来の市場価値に影響します。

例えば、比較している1社が「連結決算」、もう1社が「年次決算」といった形で、それぞれの業務内容が異なる場合には、より高度な経理スキルを要求される「連結決算」を経験できる企業に勤めたほうが、将来の経理担当者としての市場価値は高まるでしょう。ただし、もちろん「連結決算」業務を担当する場合、採用時にそれなりの経験を求められるため、その分入社難易度も上がります。

より厳密にA社とB社を比較するならば、A社は経理部門が20名ほどということで、B社の8名の企業に比べて、部門の人数が多い分、業務が細分化され、自分が担当する業務の広がりが限定される可能性もあります。一方で、B社は人数が少ない分、経験できる業務の幅が広がる可能性が高くなります。その場合は、B社の方がその後の市場価値が高くなりやすいと言えるでしょう。

なお、上場企業に就業するか、非上場企業に就業するかでは、経理として大きく市場価値が変わります。なぜなら、上場企業と非上場企業では、経理業務に一定の違いがあるからです。

例えば、非上場企業では、開示業務などの上場企業でしか出来ない業務を経験することはできません。また、上場企業では作成書類の種類が多いだけでなく、海外の会計基準などに触れる機会がある場合もあります。

経理を専門に働きたいと考える方のスキルアップを考えると、上場会社に準じた会計処理を行なっているところで働くほうが、プラスの機会になるでしょう。現在、非上場企業に勤める経理の方で、スキルアップして自分の市場価値を上げたいと考えている方には、一度、上場企業への転職を検討してみることも、選択肢の一つとして、ご提案させていただいております。

今回のご相談者様は、引き続き、上場企業での経理経験を希望されておりますので、ぜひそのまま今回の内容も参考にして頂きつつ、転職活動を進めて頂ければ幸いでございます。

『最速転職HUPRO』では、士業・管理部門に特化して転職活動のサポートをしております。事業会社の経理への転職相談も、年間通して多数受けておりますので、ぜひ下記のページよりお気軽にご相談ください。

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