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公認会計士になるには?独学で合格することは可能か?

HUPRO 編集部2019.08.28

今回は公認会計士になるまでの流れをご紹介していきます。その中で、短答式試験及び論文式試験の特徴や難易度、独学での合格の可能性とその理由について解説します。公認会計士の仕事に興味はあるけど、どうすればよいかよく分からない方は多いと思います。これから公認会計士試験に挑戦するかどうか検討している方、専門学校に通うべきか独学で挑戦するか迷っている方はぜひ参考にしてみてください。

公認会計士になるには

公認会計士になるためには、金融庁の公認会計士・監査審査会が実施する試験(短答式試験及び論文式試験)に合格し、その後、2年間の実務経験と実務補習所での単位取得を経て、最終試験(修了考査)に合格する必要があります。したがって公認会計士になるためには長い年月をかけて確かな知識と経験を積む必要がありますが、まずは年に2回実施される短答式試験及び年1回実施される論文式試験に合格することを目指します。

試験の難易度

平成30年度の公認会計士試験は受験者数が11,472人、合格者は1,305人で合格率が11,1%でした。合格までの期間は平均で4,000時間といわれています。内訳としては短答式試験まで2,500時間、論文式試験に1,500時間です。したがって1日当たり7時間の勉強を2年間続けていくことが一つの目標になります。この数値を見て意外といけるかもと思う人もいれば、私には絶対無理だと思う人もいるでしょう。もちろん弁護士に次ぐ難易度の高い試験ではありますが、正しい努力を継続すれば合格することができる試験でもあります。

独学で合格することは可能か

結論からいうと、独学での試験合格はほぼ不可能です。理由は以下の3つです。

①教材を読んだだけでは十分に理解できないことが多い

公認会計士試験は、財務会計論、管理会計論、監査論、企業法、租税法、選択科目(経営学等)という科目で構成されています。つまり会計に関する科目から、会計とは直接関係のない法律や経営に関する科目、監査という会計士特有の科目があり、試験科目の専門性が高く講義を聴かなければ理解が難しいという特徴があります。

②試験本番と同様の形式で何度も練習し採点してもらう必要がある

公認会計士試験は問題量に対して試験時間が短いことから制限時間を計って何度も練習する必要があります。試験時間中にどの問題を解き、どの問題を捨てるかを判断しなければなりません。その感覚を養うためには各専門学校が提供する答案練習(通称:答練)を解く必要があります。答練には本番と同様に必ず正答すべき問題と、捨てるべき問題が混ざっているため最適な実践演習となります。また論文式試験の場合、自分で答案を作成しただけではどれだけの点数が付けられるか判断できません。答練を解き第三者に採点してもらって初めて自分の答案の良否を判断することができ、それを改善していくことができます。

③勉強の進捗管理が難しい

公認会計士試験は長期戦です、どの科目から、どれくらいのペースで勉強を進めていくべきか一人ではなかなか決められません。しかし専門学校が提供する講義をペースメーカーとすれば自然と進捗管理ができ正しい順番で学習できます。また答練の結果を確認することで、自分が今どれくらいの順位にいるかを確認することができるためモチベーションの管理をすることができます。

それでも独学で合格を目指したい方へ

独学では難しいという説明をしてきましたが、それでも独学で合格を目指したい方、あるいは独学で勉強せざるを得ない方もいると思います。そういった方はまず短答式試験までは独学で勉強することを目指してみてはどうでしょうか?理由は以下の3つです。

①短答式試験の科目数は少ない

短答式試験までは財務会計論、管理会計論、監査論、企業法の4つです。論文式試験になるとこれに加え租税法と選択科目が加わります。4つの試験科目であれば自身で勉強の進捗管理が行いやすいはずです。また論文式試験と異なり、短答式試験ではマークシートでの解答になるので、自分自身で採点することが可能です。

②簿記1級取得を目標における

簿記1級取得を目標として勉強すれば財務会計論、管理会計論の勉強になり、短答式試験に直結します。また公認会計士試験の勉強を続けることができるか不安で、専門学校代を払って契約することに躊躇してしまう方も多いと思いますが、簿記1級に合格すれば自信がつき公認会計士試験へ挑戦しやすくなると思います。

③論文式試験のみ専門学校に申し込むことができる

会計士試験にかかる費用を少しでも抑えたいという方は、短答式試験に合格後、論文式試験のみ専門学校に申し込むことで専門学校にかかる費用を抑えることができます。短答式試験合格者を対象として論文式試験合格のための講義を用意している専門学校もあります。さらに奨学金制度を採用している専門学校もありますので経済的な理由で会計士試験への挑戦を躊躇している方は検討してみて下さい。

最後に

公認会計士試験は非常に難易度の高い試験であり、その取得には相応の年数がかかります。その分、公認会計士試験を通してビジネスに必要な専門知識を幅広く身に付けることができます。また、合格後の公認会計士のキャリアは、監査業務、税務業務、コンサルティング業務、財務・経理部での専門業務、ベンチャー企業での最高財務責任者等と非常に幅広いです。様々な職種を経験し自分にあった職種を選ぶことができることもこの資格の大きな魅力です。簡単な試験ではありませんが、時間をかけて挑戦する価値のある資格だと思います。ぜひチャレンジしてみてはどうでしょうか。

カテゴリ:その他

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