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税理士の仕事のやりがいや魅力、楽しさは?

HUPRO 編集部
税理士の仕事のやりがいや魅力、楽しさは?

税理士の受験勉強をしていると「もうやめたい」と思うこともあるのではないでしょうか。ついスマホを手に「税理士 仕事 つらい」などと検索してしまい、「合格しても仕事がつらいのであれば」と挫けそうになっていませんか?
確かに辛いこともあるかもしれませんが、税理士という仕事は、資格さえ取ることができれば若い人でも専門職として活躍でき、定年もない大きなやりがいのある仕事です。本記事では税理士の仕事のやりがいや魅力、楽しさについて解説します。

税理士の仕事内容とは?

日本においては、企業だけではく個人に対しても「納税の義務」が課せられています。しかしながら税金に関係している法令はとても多いうえ複雑な物が多く、さらに法改正も頻繁に行われるため、経営者が通常業務を行いながら税金に関する業務をこなすことはなかなか難しいものです。そこで、経営者より頼りにされる存在なのが税理士です。

税理士には3つの「独占業務」が法律によって定められています。つまり、税理士でなければ行えない業務があるのです。その3つとは、税務相談業務税務署類の作成、そして税務申告の代行業務といいます。この3つの業務を中心に税務に関する専門知識を活かし、納税義務者の納税手続きに携わったり、納税対策についての相談に応じたりすることが税理士の仕事です。

また昨今、インターネットの普及などによって納税手続きに関する知識が広まり、税理士に求められることが変化してきています。企業から解雇や雇用などに関する経営の見直しについての相談や、会社の業績を向上させる会社経営の相談に応えるというニーズが高まってきているのです。

税理士の詳しい業務内容についてはこちらのコラムも参考にしてみてください。

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税理士のやりがい

クライアントから感謝の言葉をもらえる

納税は国民の義務のひとつでもあり、私たちは買い物をすれば消費税を払い給与をもらえば所得税や住民税を払っています。 本来であれば税金は身近なものであるはずですが、その仕組みの複雑さから、高度な専門知識がない方は余分に税金を払っていたりします。

税理士は、個人や法人を問わずあらゆる人から必要とされる税務の専門家として、役に立つチャンスが多くある職業です。実はこうすれば節税できる、もらっていない還付金がある、といったような、その人ごとに対するアドバイスは、税理士ならではの仕事の一つです。
クライアントからの感謝の言葉は、税理士にとって仕事のやりがいの大きなモチベーションとなるでしょう。

経営者の良き相談相手になれる

経営者は会社や従業員について、絶えずさまざまなことで悩みを抱えています。なかでも中小企業にとって節税対策は大きな問題です。例えば、自宅で開業しているのであれば、光熱費などを経費として計上することができることを提案できます。

また、従業員が出張した際には、宿泊費や交通費の他に出張先においての日当や食事代も出張旅費として計上できるのだと知らせることも可能です。このようなことをアドバイスしていくうちに、今度は経営者の個人的な資産についての相談を受けるようにもなっていきます。そのような時、信頼をしてもらえたからこそ重要なお金のことを相談してもらえているのだと痛感することが、税理士としてやりがいを得られる瞬間だといいます。

クライアントと二人三脚で頑張れる

税理士は、さまざまな企業の経営者や個人事業主がクライアント。オーナー経営者は会社を子どものように愛する熱い人も多く、税金に対する意見が衝突することもあるかもしれません。しかし、事業を発展させるために資金繰りをはじめとしたお金の動きを適切に把握することは大事なことです。

節税だけでなく、経営に対してのアドバイスを行い、会社経営者や個人事業主の方から頼られ、多くの学びを得ることができるのは、普通のサラリーマンにはない税理士の仕事の幅広さと言えるでしょう。

困っている人の役に立てる

税理士が納税についてアドバイスをすることで、納税者は期日を守って正確な金額を納税できます。納税の期日を守らなかった場合に課される重加算税などの不利益を避けることができます。

また、企業に対しては税に関するものだけでなく経営相談や補助金・助成金の申請について相談に応じることもあります。

税理士は個人や法人の納税や経営に関する大切なアドバイザーでありサポーターなのです。

依頼者から直接感謝の言葉をかけられたときが何より税理士としてのやりがいを感じる時です。

社会貢献に繋がる

道路、公園などの公共施設、警察や役所などが行う公共サービスは税金が財源です。正しい納税がなされなければこれらは機能しなくなります。納税をサポートすることは国家財政を支え、ひいては国の発展を支えることになるのです。

税理士が税務に携わって正しい申告が行われることにより、日本は国を支えるための税金を徴収することが可能になります。そして納税者より納税された税金は、学校や道路、公園などの建設に使われるほか、消防や警察による救助活動や保安活動の財源もなりますし、医療費の補助にも役立てられるのです。

また、税理士のアドバイスによって会社が倒産を回避することができたなら、このこともひとつの社会貢献だと言えるでしょう。このように国を支えるための仕事ができていると感じられることが、税理士のやりがいになっています。

税理士の魅力・楽しさ

高収入が期待できる

税理士は国家試験に合格しないと税理士として仕事をすることができません。税制に関する知識は膨大でしかも難易度が高いため、仕事も難しい内容のものが多いのです。

つまり誰でもできるものではないのです。そのため他の業種と比較して高収入が期待できます。また独立開業すれば一層の収入増が期待できます。

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自分の理想の働き方ができる

組織の一員となれば、その枠内で仕事をすることが求められ自分の一存だけで仕事をすることは許されません。自分のいやな仕事だからといって断ることはできないでしょう。

しかし、税理士は独立開業して「一国一城の主」として仕事をすることができます。
独立開業すれば基本的にどのように仕事をするかは個人の自由です。

極端なことを言えば週1日しか仕事をしなくてもいいわけです。逆にたくさん稼ぎたいのなら休みなしで働くこともまた自由です。

これだけ自由度の高い仕事はなかなかありません。

性別・年齢を問わず活躍できる

税理士は専門性の高い仕事であるため、何よりも実務経験が重視される仕事です。またクライアントの税務を預かるという、成果が目に見えやすい仕事なので、性別や年齢よりも、税務知識や実務経験が豊富な人が重用されます。若いうちに試験に合格すれば、それだけたくさんの実務経験を積めるので同世代の人よりも早く活躍できます。

20代でも試験に合格すれば会社経営者から「先生」と呼ばれ、対等もしくはそれ以上の立場で接することができる職業はそうありません。

出産でキャリアが中断しても、税理士資格はそのままなので復帰しやすいという利点もあります。まさに「手に職」のため、近年は女性の受験者も増えており、実際に合格率も上がってきているのが特徴です。

税理士は、性別や年齢を問わずに活躍したい方にとっては、まさにうってつけの職業でしょう。定年もありませんので、心身共に健康であればいつまでも第一線で働くことができますし、働き方を調整したいとなれば、パート・アルバイトとしても高時給が得られます。

自分のライフステージに合わせて、柔軟に働くことができるのは、税理士という職業の大きな魅力といえるでしょう。

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住む場所も自由に決められる

税理士は日本中どこでも仕事が見つけやすい職業です。
人が住むところには必ず納税が伴います。また、近年は都市部ほど税理士も過多になり、クライアント獲得に苦労しがちですが、地方都市などはまだまだ顧客獲得の余地があります
将来的に実家に戻ることになったり、配偶者の地元に住む必要が生じたりしたときに、転職もしくは別の場所で開業という選択肢も他の職業と比べるとしやすいと言えます。

さらに、自分の住みたい場所に住んで、リモートワークするといったことも、場合によっては可能です。 最近ではクラウド会計システムが、税理士事務所とタッグを組み、郵送で確定申告ができるプランなどを販売しています。これならどこに住んでいても対応できます。
これからもどんどん新しい働き方が生み出されてくるのではないでしょうか。

さまざまな人脈が広がる

税理士は、多くの企業の税務を担当します。そのため、さまざまな業界の人と関わることが多く、税理士としての経験をつめば積むほど人脈が広がっていきます。それらの新しい人脈の人たちから税務に関する依頼があることも税理士としての魅力のひとつといえるでしょう。

しかし、さらにまだ人脈を広げることができていないベンチャー企業に対して、自分が得た人脈を通して人と人の繋がりを作り出し、ベンチャー企業の手助けができる時にやりがいを感じるという税理士も多くいます。税金に関することでなくても、信頼を得ることができるということも、税理士にとって大きな喜びになるのです。

社会貢献を間近に見ることができる

学校や公園、福祉や医療など、私たちが快適に暮らすために、税金が果たしている役割というのは非常に大きいものがあります。

治安を守る警察や消防、地域サービスなども、税金無しでは成り立ちません。日本という国の住みやすさは、国民が納めている税金が支えているのです。

税理士はクライアントである納税者がスムーズに納税できるように支えることで、この暮らしやすさを保つ社会貢献をしています。

なくなることがない仕事

国家が存続する限り、税金という仕組みは変わることがなく存続し続けます。民間サービス業は技術やニーズの変化により需要がなくなる事もありますが、納税というのはある意味国を支える根幹なので、なくなることがありません。そして、税金がなくならない限り、税理士という仕事は存在するのです。

これからも様々な税制度が生まれ、税金の仕組みが複雑化することがあるかもしれませんが、逆にそうなると税理士のニーズも増え、景気に左右されずに耐えず求められるというのは、職業としては一番の魅力ともいえるのではないでしょうか。

税理士として働くデメリット

税理士として働くやりがいや魅力、楽しさだけでなく、デメリットも確認しておきましょう。

税理士はキツイ、大変という声も

税理士として働いている人の意見として、以下のようなものがあります。
・ミスが出来ない
・一生勉強する必要がある
・クライアントとのお付き合いが大変
・デスクワークによる腰痛や肩こり
・税理士の資格取得が難しい

税理士はやりがいのある仕事ですが、実際に働いてみるとキツイ・大変と感じることもあるようです。

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繁忙期は忙しくなる

税理士の独占業務が多く発生する決算時期は、税理士にとって一年間のうちでかなり忙しく、税理士事務所の繁忙期となります。

こうした繁忙期は、顧客の状況にある程度左右はされますが、少なくとも年末調整や確定申告が行われる12月~3月と、決算の企業の税務申告期限にあたる5月までの半年程度が、一般的に税理士事務所の繁忙期とされています。

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まとめ

税理士になるためには、難しい試験を突破しなければならず決して簡単なことではありません。

しかし税理士は人や国のために役立つことができるやりがいのある仕事です。そして収入、働き方の面で魅力に満ちあふれています。

そして今若手税理士の不足が深刻化しています。
税理士を目指すなら今がチャンスです。

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この記事を書いたライター

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