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給与計算実務能力検定1級2級の勉強方法を紹介!

HUPRO 編集部
給与計算実務能力検定1級2級の勉強方法を紹介!

給与計算実務能力検定試験は、企業や団体における経理や総務や人事で求められる幅広い能力を測るためのものです。そのため、この給与計算実務能力検定が取得できれば、就職や転職の際に有利になるでしょう。今回は、給与計算実務能力検定の詳しい内容と合格率について解説していきます。

給与計算実務能力検定とは、どのような資格?

給与計算実務能力検定とは、内閣府や一般社団法人職業技能振興会が認定した試験です。多くの資格は、取得をしても専門分野以外でアピールすることが難しいものですが、給与計算はどのような業種であっても企業であっても行う業務なので、さまざまな企業や団体に対しての就職や転職に有利になります。

給与計算実務検定とは、単に給与計算ができることが証明される資格ではありません。この資格の内容には、給与計算の仕組みから、労務コンプライアンスに渡る幅広い知識が含まれています

そのため取得できれば、企業で起こり得る予期せぬトラブルを防ぐことができるうえ、無知ゆえに引き起こすミスなども避けることができ、企業のリスク管理に貢献できる人材といえます。つまり、経理部門のみならず、総務でも人事でも活躍できるスキルを身につけられるのです。まさに人事労務のプロフェッショナルといえるでしょう。

給与計算実務能力検定の合格率は?

給与計算実務能力検定を受験するにあたって気になるのが、合格率ではないでしょうか。ここ数年の合格率の推移をまとめてご紹介します。

まず(給与計算実務能力検定2級 合格率)
・2014年3月は82.3%、11月は70.74%
・2015年3月は66.57%、11月は63.87%
・2016年3月は60.4%、10月は65.99%
・2017年3月は82%、11月は76.88%
・2018年3月は74.41%、11月は70.55%
・2019年3月は75.42%です。

年々、受験者数が増加していることも関係しているかと思われますが、先ほどもお話した通り、正解率が8割を超えていれば、2級の合格水準に達しているといえるでしょう。

次に、給与計算実務能力検定1級ですが、こちらは年に1回11月頃にのみ実施される形となります。

(給与計算実務能力検定1級 合格率)
・2014年は65.52%
・2015年は69.52%
・2016年は27.48%
・2017年は35.28%
・2018年は59.19%です。

こちらも2級と同様に受験者数が増加傾向にあります。なかには合格率が低い実施年もありますが、先ほどお伝えした通り、正解率が6割を超えていれば、1級の合格水準に達していると考えられるでしょう。

参照:給与計算実務能力検定試験® とは|一般社団法人 実務能力開発支援協会

給与計算実務能力検定の難易度についてはこちらのコラムを参考にしてください。
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給与計算実務能力検定とは?難易度はどうか?

給与計算実務能力検定1級と2級の違い

給与計算実務能力検定1級と2級の違い

給与計算実務能力検定には1級と2級があります。それぞれの検定で求められているレベルを知っておきましょう。

まず給与計算実務能力検定2級ですが、こちらは一般的な給与計算や明細の作成についての知識が問われます。この2級の試験に合格をするためには、実務において基礎となる労務コンプライアンスに関する知識を正しく理解しなければなりません。

例年8割ほどの正解率で合格ができますから、それほど難しい検定ではないといえます。ちなみに給与計算実務能力検定2級が取得できれば、一般職員として勤務することができ、年末調整に関する以外の業務である毎月の給与計算業務や賞与の計算業務を行うことができるスキルが証明されます。

次に、給与計算実務能力検定1級ですが、こちらはイレギュラーな対応を含んだ年間を通しての給与計算についての知識が問われます。この1級の試験に合格するためには、労働法令や財務に関する知識についても正しい理解を得ておかなければなりません。

こちらは例年であれば6割程度の正解率で合格となっていますので、基本をしっかりと押さえておけば、合格が見込めるレベルであるといえるでしょう。ちなみに給与計算実務能力検定1級が取得できれば、給与計算業務についてはプロフェッショナルなスキルを持っていることが証明されます。社会保険や税務等に関する手続きに携わることもでき、給与計算業務の責任者として活躍できるでしょう。

給与計算実務能力検定の勉強方法

先ほどご説明した通り、合格率の高い給与計算実務能力検定ですが、油断はいけません。参考書自体の数は少ないですが、公式テキストを使用すれば全く問題ありません。基本的には独学で理解できる内容です。

合格者に聞くと、目安の勉強時間は2級で40〜50時間、1級で50〜60時間ほどと言われています。1日2時間の勉強で1ヶ月もあれば合格ラインに到達できます
公式テキストで知識を入れ、最後に模擬試験問題で対策をすれば十分合格できるでしょう。

給与計算実務能力検定を取得するメリットとは?

この給与計算実務能力検定を取得すると得られるメリットには、どのようなものがあるのでしょうか。大きなメリットは、2つあります。

1つめは、経理や人事などで働きたいと考えている場合、給与計算実務能力検定を取得していることが有利に働くという点です。採用担当者も、履歴書を見てプラス評価をしてくれるでしょう。

2つめとしては、社会労務士といった他の難関と言われている国家資格の勉強に役立つという点です。釈迦保険や税法のように試験内容が重複している部分があり、実際に社会保険労務士の資格を目指している人が給与計算実務能力検定を受験することも珍しくありません。

まとめ

給与計算実務能力検定を取得できれば、労務や経理に関するスキルを取得している証明になりますので、就職や転職に有利になります。合格率は2級の場合は8割ほど、1級の場合は6割ほどと余裕をもって考えておくといいでしょう。

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