CFOという肩書きは、近年日本でも広く使われるようになってきました。そんな中「財務の最高責任者であるCFOになってみたい!」と憧れを抱いている方もいますよね。でも憧れだけで食べていくことはできません。実際CFOの年収はいくらなのでしょうか。今回は、CFOの年収について、及びベンチャー企業のCFOになる近道について解説していきます。
CFOの正式名称は、「Chief Financial Officer」。それぞれの単語の頭文字をとって、CFOと略されています。日本語では最高財務責任者となり、企業における資金調達や経営方針への資金面からアドバイスを行う役割を担っています。
では、このCFOの役職はどのくらいの年収を得ることができるのでしょうか?一般企業、ベンチャー企業に分けてみていきます。
4億円。これが何の数字かわかりますか?実は、ソニーのCFOを務める吉田憲一郎氏の年収なのです。最高レベルのCFOになると、億単位の年収を得ているケースもあります。しかし、これは稀な例です。その他の企業では、高いレンジでも5,000万円が最高といったところでしょう。
ベンチャー企業のCFOの年収は、600万円から1200万円といったところ。CFOという肩書きから想像すると、思ったより少ないと感じる方もいるはずです。大企業の中には一般社員でも平均年収が1,000万円を超える企業も少なからず存在し、それを考えると最高財務責任者という重い役職を務める割には年収が低いと感じてしまうのは仕方のないこと。
それでもCFOを目指す人がいるのは、ベンチャー企業のCFOには年収だけではない魅力があるからです。CFOを務める会社が上場することで得られるストックオプションが目的であったり、一般企業の一社員では得がたい経験である会社経営に関わることが目的であったりと、年収以外の部分に魅力を感じ、ベンチャー企業のCFOを目指す方は大勢います。
今からCFOを目指すには、自社内で昇進する方法とCFOを募集している会社に採用してもらいCFOになる方法の2つが存在します。
自ら起業してCFO になるという道もありますが、上記に比べ資金や人的に必要となるものが多すぎるため、今回は選択肢から省かせてもらいます。
まずは前者の自社内で昇進する場合です。こちらの難易度は、その会社の事業のフェーズやポストの埋まり具合によって左右されます。人事制度も関わってくるため、自分一人の意思や努力だけではどうしようもない側面も出てきます。
次に、CFOを募集している会社に転職する場合です。こちらは、どの規模の会社に転職するのかによって、難易度が大きく変わってきます。もし上場をしている大企業のCFOポジションを狙う場合、予想される通り転職の難易度は格段に高くなります。そのような会社は自社内の昇進でポストが埋まったり、関連会社から適切な人材を探してきたりと、外から人を採用してくる必要があまりないためです。
また、一般企業ではCFO候補者としての募集を目にすることがあります。入社後求められる以上のパフォーマンスが発揮できればCFOになれる可能性は高いですが、CFO「候補者」とある通り、いきなりCFOとして登用されるという募集ではありません。
しかし、一般企業とは違って人員がまだ充足していない、スタートアップや起業して間もないベンチャー企業では、CFOを外部から登用してくることも一般的です。自社内にファイナンスの知見が深い人材がいない場合や、IPO人材としてのCFOが必要な場合、ベンチャー企業はCFOを外部から登用します。
そのため、自社内で昇進の見込みがない場合または自社にCFOというポジションがない場合は、ベンチャー企業のCFOへの転職がCFOになる一番の近道であると言えます。
CFOの求人情報を探す場合、転職エージェントの活用を検討しましょう。転職エージェントには、一般には公開されていない求人情報が集まってきます。
特に、会社経営に関わる重要なポジションほどオープンで募集されることは少なく、企業側からの直接スカウトや、依頼されたエージェントが該当する経験・職歴を持っている人に声をかけていくなどのクローズドな方法で採用活動が行われている場合があります。もちろん転職サイトや公式ホームページなどで募集されているケースもありますが、転職エージェントにはそれ以外のクローズドな案件の情報も集まってきます。それを活用しない手はありません。
ベンチャー企業のCFOポジションを狙う方は、転職エージェントへの登録を忘れないようにしましょう。個人で転職活動を行うより、多くの情報を効率的に集めることができます。
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