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在宅ワークでできる記帳代行とは?

小林雄一
在宅ワークでできる記帳代行とは?

通勤時間をかけずに仕事をしたい。小さな子供がいるので、外出ができない。そのような理由で在宅ワークを希望する方は多いです。
在宅ワークというとWEBライティングやWEBデザインなどを思い浮かべる人が多く記帳代行はあまりなじみがないかもしれません。
今回は、在宅ワークでも可能な記帳代行について解説していきます。

記帳代行はどんな仕事

企業であれ個人事業主であれ日々取引活動を行っている以上、お金の流れを帳簿に記録しておかなければなりません。
具体的には、請求書や領収書を元に会計ソフトに入力する作業が発生するわけです。
これを会計事務所などが顧問先の企業に代わって行うのが記帳代行です。
通常記帳代行は、会計事務所が雇っているアルバイトやパート従業員の人たちが行っていて、税理士や会計士が直接行うことはしません。
月が替わると、先月分のデータを一括で受け取り決められた期日までにソフトに1ヶ月分まとめて入力します。
通常は会計事務所が記帳代行作業を行いますが、なかにはこの作業を専門に行う会社も存在します。

在宅ワークでも可能な記帳代行

会計事務所が顧問先の企業から委託された記帳代行をアルバイトやパート従業員がやるわけですが、人手が足りず全部を事務所内で処理することができない場合がります。そういうときに在宅ワークの需要が発生するのです。

記帳代行の仕事に簿記の資格は必要か

記帳代行の仕事自体は、単純なデータ入力作業に近いので特別に簿記の知識は必要ではないでしょう。慣れれば誰でもできるものです。

しかし、記帳代行作業の募集要項には、会計事務所での一定期間の勤務経験や簿記の資格を持っていることを条件に挙げていることが多く、未経験者を受け入れてくれるところは少ないように思います。

そいう意味では簿記の資格はあったほうがいいでしょう。
フリーランスの確定申告程度なら3級程度の簿記の知識で間に合います

在宅ワークで会計ソフトは必要か

会計ソフトは会計事務所の依頼であればほぼ貸与されるので、自分で用意する必要はありません。

複数の会計事務所から仕事を請け負う場合には自分でソフトを購入した方がやりやすいかもしれません。
しかし、年間数万円程度のライセンス料がかかります。

記帳代行の収入はどれくらい

記帳代行の仕事は、「1行あたりいくら」または「領収書1枚入力するといくら」というように作業ごとに単価が細かく設定されているのが普通です。

作業量によって収入が決まりますのでかなり幅があります。おおよその目安としては、数万円~10数万円程度です。

##在宅ワークの記帳代行に向いている人
在宅ワークですから、人とあまり関ることはありません。1人でもくもくとマイペースで仕事をするのが好きな人には向いているでしょう。

ただし一点注意が必要です。それは在宅ワークですから誰もスケジュール管理をしてくれないということです。ある程度自分に厳しい人でないと難しいかもしれません。時間と場所を選ばず自由にできるのが在宅ワークのいいところですが、それはルーズに仕事をしていいということではありません。納期を守らなければならないのは当然です。
また、夏休みや年末年始で子供が家にいるときには時間を確保するのに苦労します。

在宅ワークの記帳代行で大変な点

・企業ごとに細かいルールがある
・ごくまれに知らない仕訳が発生する
・収入は大きく伸びない

企業ごとに細かいルールがある

依頼元の企業ごとに細かいルールがあります。例えば数字の入力一つにしても半角、全角の使い分けがあるのです。それを自分が受け持つ企業ごとに覚えなければなりません。それ以外に日付を入力する際に西暦と元号の使い分けが必要になることもあります。

ごくまれに慣れない仕訳が発生する

ごくまれに輸入や輸出関連の仕訳などの普段あまりやらない仕訳が発生することがあり、そういう場合には自分で調べなければならず時間がかかります。
会計事務所に出勤していれば誰かに聞くことですぐに解決できますが、在宅ワークだとそれができません。

収入は大きく伸びない

仕事をたくさん請け負えばその分収入も伸びますが、1人でこなせる作業量には限界があります。入力作業以外に決算業務などややレベルの高い仕事まで覚えれば収入も伸びますが、
勉強する時間を確保しなければなりません。

在宅ワークの記帳代行はどこで探せばいいか

在宅での記帳代行の仕事を探すのなら、クラウドソーシングを使うのがおすすめです。
最近WEB上で企業が不特定多数の人に業務委託をする形態が広まっており、発注側と受注側とを結びつける企業がクラウドソーシングです。この会社はいろいろありますからまずは登録をしてみましょう。中には経理業務に特化したクラウドソーシングもあります。
最初は簡単な入力作業をこなして実績を作るとよいでしょう。

まとめ

在宅ワークでの記帳代行の求人は多くあります。場所と時間を選ばず、しかも細切れの時間を利用できるのがメリットです。興味があるけど経験が無い方は、まずごく簡単な作業の求人に応募するといいでしょう。

この記事を書いたライター

大学卒業後、専門商社(食品専門商社、電子機器専門商社)に19年間勤務。行政書士試験に合格し、現在は開業準備中の士業ライター。分野は受験・勉強法、法律関係を得意とする。
カテゴリ:業務内容

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