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財務諸表論の勉強方法について~理論編~

HUPRO 編集部
財務諸表論の勉強方法について~理論編~

税理士試験の必須科目である「財務諸表論」は、「簿記論」とともにこれから税理士試験を受けようという人がまず取り掛かる登竜門ともいえる科目です。財務諸表論は、計算問題だけでなく理論問題が50%の割合を占めます。本記事では、そんな財務諸表論の理論問題について、どのように勉強すれば良いか解説します。

財務諸表論とは

財務諸表論は、簿記論ともに税理士試験における必須科目です。科目免除者以外の全受験者が合格する必要がありますので、財務諸表論の勉強から始める方も多いでしょう。

税理士試験の財務諸表論では、計算と理論が50点ずつ合計100点の配点で出題され、その出題範囲は、会計原理、企業会計原則、企業会計の諸基準、会社法中計算等に関する規定、会社計算規則(ただし、特定の事業を行う会社についての特例を除く)、財務諸表等の用語・様式及び作成方法に関する規則、連結財務諸表の用語・様式及び作成方法に関する規則です。

財務諸表論の合格率は、各年で変動が大きい傾向にあるものの、だいたい15%から30%の間で、直近15年の平均合格率は19.1%です。
各科目の合格率の平均は15.2%なので、財務諸表論は比較的合格率が高い試験といえます。

税理士試験の理論問題の特徴とは

同じ必須科目の簿記論とは違い、理論問題では論述式の問題があるため、単に計算ができるだけでなく、会計に関する考え方を理解するとともに、限られた文字数でアウトプットする訓練が重要です。

財務諸表論の勉強法(1)理論はまず暗記しよう

理論は理解することが大事と言われていますが、財務諸表論については税理士試験を始めて最初に勉強する科目であることも多いため、まず使われている語句などの理解をするのが大変であるかと思います。

おすすめは、まず暗記をすることです。最初のうちはよくわからないかもしれませんが、ひたすらキーワードの暗記を進めましょう。
もちろんただ丸暗記を勧めているわけではありません。理論の暗記をしながら頻出される語句について、理解を少しずつ進めていくというイメージでしょうか。

なぜ暗記が必要かと言うと、財務諸表論には記述問題があるからです。
理論の内容をいくら理解していたとしても、記述に必要な語句はその通りに書かなければなりません。

自分の言葉で置き換えたり、要約して書いたりするのは減点対象なのです。そのため、理論は一言一句正確に覚えることが重要だといえます。

語句の意味が解らないまま、暗記するという作業はきついかもしれませんが、ある程度勉強が進むと全体像が見えてきて、理論が理解できるようになります。

財務諸表論の勉強法(2)暗記は音読で

暗記は、基本的には読んで覚えるのがおすすめです。
もちろん、一度読んだだけでは暗記できませんので何度もテキストを見直す必要があります。
なお、この「読む」というのは黙読ではなく、音読するのがおすすめです。読書のようにただ本を読んでしまうと読み飛ばしてしまいます。

つまり、理解するかどうかは置いておいて、まずその言葉を頭に入れるために、声に出してテキストを読み進めるのです。

通勤通学の時間帯に、電車の中などでテキストを読むときは声が出せませんので、小声で行うか、頭の中で言葉を出しながら読み進めるようにしましょう。

そして理論を覚えたことが定着しているかどうかということを確認するためには、演習問題などで「書く」作業が必要になります。
確実に暗記したと思っていても「読めるけど書けない字」などの漏れを、書くことによって潰していきましょう。

財務諸表論の勉強法(3)録音勉強法もおすすめ

暗記には音読がおすすめとお伝えしましたが、もう一つおすすめなのが自分で読み上げた文章を録音し、それを聞く勉強法です。

今ではスマートフォンなどで録音が簡単にできますので、暗記したいテキスト項目を読み上げてそれを録音し、通勤通学の時間や、ジョギング、犬の散歩をしている時間、病院などの待ち時間、夜寝る前など、手が塞がっているときやテキストを広げられない場所など、どこでもできる勉強法です。

テキストを見ながら行うとより効果的です。

財務諸表論の勉強法(4)すべて覚えるつもりで取り組む

財務諸表論の理論は、原則として全て覚えましょう。というのも、理論は言い回し一つで意味が違ってしまうことがあるからです。

また、個別理論の問題であれば、その該当箇所さえ覚えていれば回答できますが、近年は、複数の理論を覚えていないと解答できないような問題が、多く出題されるようになっています。こうした問題にあたってしまうと、ポイントで覚えてしまっていた場合、そもそも何を書けばよいかわからないということになってしまいます。

ボリュームが多いことから、理論を重要度別に分けているテキストなどもあります。しかし、重要度の順に覚えてしまうと、上記のように複数の理論を組み合わせて解答しなければならない問題が出題された時に、必要な理論に全く手を付けていなかったため、意味の通らない回答を作成してしまうことになるのです。

結果的に全て覚えられなかったとしても、基本的には全て覚えるつもりでテキストを何周もしてください。
重要度が仮に低いとされていても、一般原則や貸借対照表。損益計算書などの原則といったような財務諸表の基礎となるべき理論は一語一句覚えるように心がけましょう

税理士試験科目の勉強をしながら働くのにオススメの税理士法人

財務諸表論に限らず、税理士試験科目の勉強を進めるにあたって、勉強に理解があったり応援環境がある職場で働きながら、合格を目指したいという方も多いでしょう。ここでは、そんな試験勉強をしながら働くのにオススメの税理士法人オーケーパートナーについてご紹介させていただきます。
税理士法人オーケーパートナーは東京都に町屋オフィスおよび大森オフィス、千葉県に柏オフィスを展開する、1941年創業の歴史の長い税理士法人です。「お客様と本音をぶつけ合える最高のパートナーであり続ける」ことを経営理念とし、税務業務や経営サポート、相続業務などを行っています。

税理士法人オーケーパートナーは、繁忙期でも19時に帰れるよう配慮をしてもらえるなど、税理士試験勉強との両立が出来る環境が整備されているのが特徴です。過度な残業が無いことで、予備校や大学院に通いやすかったり勉強時間が確保できるでしょう。
実際に法人内には、官報合格された方や大学院と両立して税理士になった方が在籍していることからも、試験勉強しながら働くのに適した環境であるといえるでしょう。

また、相続対策や事業継承対策などの相続業務にも携わることができるので、税理士になった後に高度な業務を担当できるのも、魅力の一つといえます。

税理士法人オーケーパートナーについて、詳しい情報を確認されたい方は、以下より事務所様のサイトをご覧ください。
税理士法人オーケーパートナー│HP

まとめ

財務諸表論は、税理士試験の中では合格率が高い傾向にある科目ですが、平均の19.1%という合格率は、一般的には決して高いとはいえません。
「これだけ勉強すれば合格」といった書籍や参考書などがあるかもしれませんが、そんな方程式があれば必然的にもっと合格率は高いでしょう。
暗記の側面が大きい理論問題ですが、勉強の基礎を固めるつもりで全体的に学習を進めていきましょう。

当コラム内では、財務諸表論についての記事を他にも公開しています。独学での合格可能性などについて知りたい方は、併せてぜひご一読ください。

この記事を書いたライター

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