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会計士はAI化により今後不要?会計士が求められるITスキルとは?

HUPRO 編集部
会計士はAI化により今後不要?会計士が求められるITスキルとは?

AIに奪われる可能性が高い職業ランキングの上位ランカーとして名を連ねているのが、「会計士」。完全AI化まではまだまだ時間はあるものの、会計・税務分野のIT化は確実にかつ急速に進展しています。
すでに、一定のITスキルが無いと会計士としての業務が難しくなっています。この記事では、会計士に求められるITスキルについてご紹介します。

会計士の4つの業務とは

公認会計士は、企業内会計士の選択肢もありますが、開業・独立した後は、監査・会計・税務の専門家としての活動を行います。独占業務である「監査」を行うほか、「会計」、「税務」、「コンサルティング」の業務を主に行っています。

監査

(会計)監査とは、企業や行政機関などの計算書類や財務諸表などについて適正に記載されているかどうかを、独立した第三者として監査し、その結果を監査意見として表明することをいいます。
また、上場企業その他一定の企業が提出する内部統制報告書は、公認会計士または監査法人の監査証明を受ける必要があります。

会計

公認会計士は税理士登録をすることにより、税務業務を行うことができます。税理士と同じように、事業者に替わって記帳、会計帳票の作成、決算処理などの経理代行サービスを提供することができます。

税務

経理代行サービスを行う場合。税務業務を併せて提供する場合が多くなります。税務業務とは、各種税務申告書類などの作成、税務代理(申告、不服申し立てなど)、税務相談などがあります。

コンサルティング

コンサルティングとは、会計・税務の専門家として、企業の経営課題解決に向け経営全般にわたる助言・提案を業務です。経営戦略の立案、経営計画策定支援、M&A,組織再編など経営に係る重要課題を支援します。システムコンサルティングなど、経営全般にわたる相談・助言を行います。

各業務に求められるITスキル例

会計・税務の領域においてITの重要性が高まる中、会計士に求められるITスキルは様々です。会計士の4つの業務におけるITの関連性などは次の通りです。

監査業務のITスキル

上場企業などは公認会計士などが監査証明した内部統制報告書を提出する義務があります。
この内部統制報告制度の中に、IT内部統制という構成要素があります。IT内部統制とは、日常の経営プロセスや業務プロセスをITによりモニタリング及びコントロールし、財務報告の信頼性を保証する仕組みです。
会計士としては、プログラミング言語など専門的なIT知識を理解するのではなく、システム概観図から財務報告書の信頼性に関連するシステムやプロセスを把握するスキルが求められます。

会計業務のITスキル

今まで経理代行などのサービスを提供する際には、顧客が提出した通帳や領収書など証憑に基づいて、会計士の事務所内で会計士の使っている経理システムに入力するスタイルが主流でした。
今では、クラウド系経理システムが特に小規模・中小規模事業者を中心にシェアを伸ばしています。まだまだ機能として成熟していない側面はありますが、スマホカメラによるOCR機能や銀行預金やカード情報などAPI連携など新しいサービスが提供されています。
こうした機能により、経理代行サービスでもリアルタイム記帳、会計情報の共有化など今までにないサービスが提供されています。今後、管理系ERP(経理・人事・総務システムなどのパッケージ化)など経理システムは高機能化・高度化など確実に進んでいきます。
会計士としては、日々提供される経理システムの機能をキャッチアップすると同時に、その機能を活用した経理代行サービスを構築する必要があります。

税務業務のITスキル

「デジタルガバメントの実現」に向けた政府方針に沿って、国税庁もe-Tax(国税電子申告・納税システム)の普及及び定着化に取り組んでいます
既に一定程度定着化は進んでおり、法人税の申告では80%を超える利用率となっています。
今後、経理システムとのインターフェースや入力の多様化などシステムとして機能アップされていくことが予想されます。また、国税以外の申告などにも電子化は進んでいきます。
「紙で打ち出し目視で確認しないと安心できない」という感覚では、IT化の進展に追いつていけません。経理システムと併せて、画面上で正確性、信頼性を確認する仕事の進め方が求められます。

コンサルティングのITスキル

大手の監査法人では、財務報告の信頼性向上に向け、企業の内部統制体制の構築のために、SAPなどERPの企画・導入・運用支援までを提供しています。求められている人材も経営管理、財務会計、基幹業務、ITなど様々です。会計士としての会計業務コンサルタントから、より単価の高いSAPコンサルタントへの転身を狙う人も少なくありません。
中小企業向けのコンサルティングでは、説得力のある分析や提案が必要となります。現在では、ネット上で探せない情報はないほどコンサルティングに必要な情報はあふれています。
e-Stat (政府統計の総合窓口)や. 地図で見る統計(統計GIS)などどのような情報を取得できるかがコンサル力のアップに繋がります。
また、収集したデータを分析する場合には、Excelだけに頼ることなく、SQLなど高機能な強力なデータ分析ツールを使って加工、可視化するスキルが求められます。

まとめ

1980年代部門システムの展開は、経営情報の中枢があつまる財務会計システムから始まりました。数値管理というITとの親和性もあり、最新のIT技術は今後も財務会計への提供から始まっていきます。AIやRPAなどの最新技術、ERP,クラウド会計、分析ツールなど会計士として、ITに関する幅広い知見と専門とするITスキルの実装は、避けて通れないといえるでしょう。

この記事を書いたライター

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