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営業から経理へ転職するメリットや転職するコツ、志望動機の書き方をご紹介!

HUPRO 編集部
営業から経理へ転職するメリットや転職するコツ、志望動機の書き方をご紹介!

新卒から営業職としてキャリアを歩んで、経理のような職種に興味を持ち、転職を考えることもあるでしょう。この記事では、営業から経理へ転職するメリットやデメリット、転職するコツ、身に付けておきたいスキルや資格、志望動機の書き方についてご紹介します。

営業から経理へ転職するメリット

スキルの向上が見えやすい

営業職の場合、どうしても経理などの専門職や技術職と比較して、キャリアの期間に対して、目に見える形でのスキルの向上が実感出来ないことがあります。とはいえいきなり技術系の職種に挑戦するのも現実的なハードルが高いことが多い中で、経理のような管理の中でも特に専門性の高い職種の場合、普段から意識的に学習することはもちろんのこと、通常業務の中でも経験や知識が身についていくので、そこにやりがいやキャリアアップの展望を見出すことが出来ます。

数値的な達成目標のプレッシャーが少ない

営業職で、目標管理が厳しい職場の場合は、肉体的にも精神的にも販売目標などを満たし続けることがプレッシャーになってしまう方もおり、そういった方の場合、管理業務である経理は、比較的自分のペースでコントロールして進めていけるので負担感を和らげることが出来ます。

取引先とやり取りをする必要がほとんどない

経理の仕事は基本的に社内のお金の管理を扱う仕事であり、取引先と直接やり取りをするという機会はほとんどありません。取引先との関係について神経をすり減らす必要がないのです。これまで営業の仕事をしていて、社外の人とのやり取りに疲れてしまった人にとって、経理の仕事はとても魅力的に感じるでしょう。

営業から経理へ転職するデメリット

業務に必要な知識を身に付ける必要がある

経理の場合、どうしても一年間程度は、経理という仕事自体に慣れるのにかかってしまうことも多いです。経理業務に必要なデータの集め方や、税理士や監査法人などの外部パートナーも含めて多くの方と関わっていくのでその関わり方や関係構築にも一定の時間を要するからです。

最初はコツコツとスキルを身に着けていく形になりがちです。しかしながら業務での実務経験を踏まえて日々勉強していると実務に役立つ実践的な知識が早期に身についていくので、すぐに重要な仕事を担っていくことも十分可能です。

年収が下がる可能性がある

同じ企業の中で営業と経理の年収を比較すると、経理の年収の方が低い場合が多いです。今務めている企業の経理へ移動する場合や、同規模の企業の経理へ転職する場合は、年収が下がるかもしれません。

ただし、年収は企業の規模や業種による差が大きいです。中小企業の営業から大企業の経理へ転職すれば、年収アップも十分期待できるでしょう。

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営業から経理へ転職するコツ

営業の経験をアピールする

経理の求人に応募する際には、これまでの営業としての仕事についてアピールしましょう。アピールできるポイントとしては、コミュニケーション力や数字に強いこと、お金の流れを理解していることなどです。他部署の人ともコミュニケーションを取ってきた経験があるならば、それを伝えると経理では歓迎されるでしょう。営業としてタフな働き方をしてきたならば、それをアピールすることで頼りになると評価されます。

中小企業の求人に応募する

経理の求人を出している企業はたくさんあって、それぞれ待遇や環境は大きく異なっています。大企業の場合は業務が細分化されていて、より専門的な業務に関わることになります。一方、中小企業の場合は、少数の経理担当スタッフが多岐にわたる仕事に対応していることが多いです。

基本的に未経験者でも採用する可能性が高いのは中小企業のほうです。大企業だと、そもそも経理スタッフが担当する業務がかなり専門的なものであり、未経験者では対応できないことが多いからです。

営業から経理を始めたいならば、最初は未経験でも採用してくれる中小企業に就職して、そこで実務経験を積んでから、大企業など自分の希望する企業への転職を果たすとよいでしょう。中小企業であれば、経理としての仕事を一通りこなすことができ、幅広いスキルや知識を身につけやすいです。

派遣社員や契約社員の求人に応募する

これから経理の仕事を始めたいならば、正社員を募集する求人に応募するのが一般的な流れです。しかし、未経験からの転職となるため、希望する企業に応募しても採用されなかったというケースがあります。また、いきなり経理の仕事を本格的に始めることに不安のある人もいるでしょう。

この場合は、派遣社員や契約社員の求人で転職して経験を積むという方法もあります。この場合は、採用のハードルは正社員の場合と比較するとかなり低くなります。経理の仕事のやり方をきちんと教えてもらうことができ、実際の仕事をしながら、少しずつスキルや知識を身につけていけるでしょう。未経験者へのサポートをしっかりと受けることができるため、不安を感じることなく経理の仕事を始められます。

ある程度の経験を積めば、未経験ではなく経験者として転職活動を始めることができます。

営業から経理へ転職する際に身に付けておきたいスキルや資格

簿記の知識

基本的に、経理の転職では実務経験がある方が有利です。一方で、経理未経験のスタッフの場合、高度な専門知識がなくても転職できます。

経理といっても業務は色々とあり、経理の範囲内には決算作業以外にも日常の仕訳計上や経費精算、請求書発行、出納業務といった諸々の比較的平易なものもあるからです。

完全に未経験で営業から経理職として転職する場合、やはり経理に関わる資格を1つでも取っておくと圧倒的に転職活動が楽になるのは間違いありません。

2級レベルの簿記の知識があれば十分即戦力ですし、3級レベルでも業務に支障はありません。自身の経理職にジョブチェンジすることへのやる気を見せたり、適正を自分自身で知ったりする意味でも簿記は取っておきたいです。
一方、簿記1級や、USCPA(米国公認会計士)、税理士、公認会計士といった資格は、未経験で働きながら取得するには最低でも一年はかかってしまうような資格となってきますので、仕事や転職活動と並行してまで取得する必要はありません。

コミュニケーション能力

経理という職種の場合、社外でも社内でも非常に多くの人と関わるので、コミュニケーション能力があると非常に強いです。営業職や社外に限らず、社内関係者をうまく巻き込むことで成果を出していける職種ですので、コミュニケーションに強みがある方は是非アピールしていきましょう。

業務管理能力

経理の場合、定められたスケジュールに沿って必要な書類を回収したり、書類を作成したり、報告書の形でまとめたり決算書を作っていく必要があります。マルチタスクになりがちなので複数の業務を同時にこなしていける業務管理や業務遂行能力があると適正が高いと思われる可能性が高いです。多くの顧客をさばいたり、複雑なプロジェクトなどを管理したりして提供する営業の仕事をしている場合、そういった業務の中で、業務をどのように期日通りにこなしていけたのかは大きなアピールポイントになります。

数字に関する正確性

経理は数字を間違えるとそれだけでトラブルになることも多いので、正確性が重要です。営業職でも数字は決して間違えてはならないものとなりますので、営業職の経験の中や、生来正確性が高い方の場合は、正確に業務をこなしていける能力をアピールしていけると、仕事を任せやすいと思われるので大きなプラスとなります。

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営業から経理へ転職する際の志望動機の書き方

営業から経理への転職活動の際には、どうして営業の仕事ではなく経理の仕事をしたいと思ったのかという志望動機を必ず聞かれます。そこで、相手を納得させられる明確な理由を伝えることができないと、面接で落とされてしまう可能性が高いです。

志望動機は基本的にネガティブなものを避けるべきです。たとえば、営業の仕事が辛いから転職したいと思ったのが本当の理由だったとしても、それを正直に伝えるべきではありません。そうではなくて、どうしても経理の仕事をやりたいという熱意を伝えられるように前向きな志望動機を考えましょう。

志望動機はありきたりな内容でも問題はなく、論理的に説明できることが大切です。自分は将来どうなりたいのかを説明して、その目標を実現するために経理の仕事を選んだという流れで志望動機を作りましょう。

また、意欲があることを示すために行動をすることも大切です。たとえば、簿記の資格を事前に取得しておけば、自分は経理の仕事を本気でやりたいと考えていて、すでに勉強を始めていることをアピールできるでしょう。
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