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【経理の資格】簿記以外でおすすめは?実務で役立つものを紹介!

HUPRO 編集部
【経理の資格】簿記以外でおすすめは?実務で役立つものを紹介!

経理の仕事をしている人にとってもっともポピュラーな資格は簿記検定ですね。
経理事務の仕事をするのであれば2級までは最低限取得しておきたいところです。
しかし、経理の実務に役立つ資格は簿記検定以外にもたくさんあります。
今回は簿記検定以外で経理の仕事に役立つ資格・検定を紹介しますので、ぜひ挑戦してみてください。

経理の仕事をしている人が簿記検定以外で資格を選ぶなら?

簿記検定以外に資格を取得するのであれば、次のような視点で受験する試験を選んでみると良いでしょう。

・経理の実務知識をアップできる資格検定
・経理からさらにレベルアップしていける資格検定

以下、それぞれの視点で選んだ場合におすすめの資格検定を紹介していきますので、参考にしてみてください。

経理の実務知識をアップできる資格検定

経理の実務知識をアップさせることを目的として資格検定を選ぶなら、以下のようなものに挑戦してみてください。

・FASS検定
・ビジネス会計検定
・給与計算実務能力検定試験
・FP技能士検定

以下、試験の出題内容や学べる内容について順番に説明いたします。

FASS検定

簿記検定よりもさらに経理の実務よりの検定としては、FASS検定があります。

試験の出題区分は「資産分野・決算分野・税務分野・資金分野」の4つに分かれており、企業の経理財務担当者が理解しておくべき業務知識を問う内容になっています。

「仕入先別の元帳で赤残債務が発見されたときにはどうしたら良いか」
「決算処理で、具体的な処理に入る前にチーム内で取り決めておくべき項目はどれか」
「消費税の課税取引となるものは次のうちどれか」

といったように、簿記検定よりもさらに経理の実務に近い内容の出題がされます。

現在進行形で経理の仕事をしている人であれば、勉強した内容がすぐに仕事にいかすことができますので、おすすめです。

ビジネス会計検定

ビジネス会計検定は、「財務諸表の読み方」にフォーカスしている検定試験です。

経理の仕事はいうまでもなく「財務諸表を作ること」ですが、実際に作成した財務諸表をどのように活用するのか?については簿記試験では基本的に問われることがありません。
財務諸表からは経営に役立つさまざまな情報を知ることができますので、「作り方」だけを知って「読み方」を知らないことはとてももったいないといえます。

ビジネス会計検定では、財務諸表の構造や財務指標の意味について問う内容がメインとなっていますので、経理財務職として仕事の幅を広げたい人におすすめの試験といえます。

給与計算実務能力検定試験

大手企業になると給与計算は人事総務部が独立して行っていると言うこともあるかと思いますが、中小規模の企業では経理部が給与計算を担当していると言うこともあるでしょう。

そのため、経理の仕事内容として、給与計算は非常に重要なウェイトを占める内容と言えます。給与計算について実務知識を持っていない人が担当者になっている場合、最悪の場合は従業員の会社に対する信頼を失う結果ともなりかねません。

給与計算について、法律上のルールや実務上の扱いについて知識を得たい人は、給与計算実務能力検定試験の受験がおすすめです。試験では社会保険の基本的な仕組みや、所得税や住民税の源泉徴収・特別徴収の仕組みなどが問われますので、学習を通して実務に必要な知識を学ぶことができます。

給与計算実務能力検定試験

経理からさらにレベルアップしていける資格検定

経理の仕事を通して、企業会計に関する素養を持っている人は、以下のような試験に挑戦することも検討してみてください。

・中小企業診断士
・社会保険労務士

中小企業診断士は経営コンサルタントとして働く人向けの試験で、財務会計や経営戦略、経済学や経済政策についてまで幅広く学ぶことができます。

社会保険労務士は、企業の人事や労務についての専門家です。給与計算などを通して人事関連の仕事に興味を持たれた方は、挑戦しやすいと思います。

これらは国家資格ですので、資格そのものにネームバリューがある程度あります。取得すれば人事評価や転職活動にも役立てることができるでしょう。ただし、これまでに紹介した検定試験よりはかなり難易度が高くなりますが、ある程度腰をすえて勉強時間を確保することが求められることは理解しておきましょう。

経理の人が簿記検定以外で資格検定を選ぶ場合のポイント

挑戦する資格や検定を選ぶときに重要なことは、その資格検定を通して学ぶ内容が、あなたがいま実際に担当している実務にどのように役立つのか?を明確にしておくことです。

「自分がいま担当している仕事の、この部分の能力を伸ばしたいから、この検定を選ぶ」というように、目的を明確にしてから挑戦するようにしましょう。というのも、資格や検定を取得しても、それ自体でお給料が上がったり、役職が上がったりと言うことは通常ないからです。

その一方で、資格や検定の合格のためにはある程度の時間と労力をかける必要があります。挑戦する資格検定を選ぶ基準が明確になっていないと、「一生懸命頑張った割には、得られたメリットが少ない…」と言う事態にもなってしまいかねませんから、注意が必要です。

まとめ

今回は、簿記検定以外で経理担当者の方が取得しておくと役立つ資格検定を紹介いたしました。本文でもみたように、資格検定を選ぶときには「この勉強が自分の仕事にどのように役立つのか?」を明確にしておくことが大切です。
ぜひ参考にしてみてください。

経理の仕事やキャリアアップ・転職に役立つ資格については、下記のコラムで詳しく紹介しています。是非あわせてご覧ください。
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