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米国公認会計士(USCPA)に合格するために必要とされる勉強時間は?

HUPRO 編集部
米国公認会計士(USCPA)に合格するために必要とされる勉強時間は?

USCPAとは、米国公認会計士の資格のことをいいます。取得できれば大手の監査法人への転職も可能になるほどの強い武器となるでしょう。しかし、そのぶん難易度も高いと言わざるを得ません。今回は、USCPAの試験に合格するために必要だと考えられている平均の勉強時間について科目別に解説をしていきます。

USCPAとはどのような試験?

USCPAは米国公認会計士の資格のことであり、今からご紹介する4科目に合格することができれば、大手の監査法人へ転職できる可能性があるほどの定評があります。大手の監査法人に転職ができれば、年収1,000万円も夢ではないといえるでしょう。実は、USCPAは日本の公認会計士試験と比較をすると難易度が低いといわれます。だからといって、簡単に合格できるものではないのですが、きちんと勉強さえしていれば合格できる難易度だと考えられているのです。

USCPAの科目って?

USCPA試験には、財務会計であるFAR、経営やITであるBEC、商法や税法であるPEG、監査論のAUDの4科目があります。4科目のほぼすべての問題が選択式であり、文章題のようなものも出題されるものの、選択肢から選べるようなかたちです。ただ、BECのみ、少量の記述式問題が出題されますが、敢えてこの問題には対策を立てないという方法をとる人もいます。それぞれの科目の内容と勉強時間の決め方については後述します。

USCPAと日本の公認会計士試験との違い

USCPAの大きな特徴としては、自分で都合のいいタイミングで受験をすることができるという点です。科目数も、4科目すべて同時に受験してもいいですし、1科目ずつでも問題ありません。なぜなら、USPCAの試験内容は、パソコンが自動的に問題を選択して出題するかたちになっているからです。同じ科目は年間で4回までの受験という制限はあるものの、年に1回しか受験チャンスがない日本の公認会計士と比べると、とても受験しやすいスタイルとなっていることは明らかです。この点も、日本の公認会計士の方が難易度が高いといわれる理由の1つでしょう。

ちなみに、このパソコンで選択する問題は、全体の正解率が高ければ難易度の高い問題が次に出題される仕組みになっています。ですので、もし試験を解いていて、難しい問題が続くなと感じるようであれば、それは正解率が高く、合格に近づいている証拠です。

USCPAの合格に必要な勉強時間はどのくらい?

資格スクールでは、USCPAの合格に必要とされる勉強時間は1,000時間であるといわれています。資格スクールに通い、週に2回3時間の授業を受けるとしましょう。これで1週間に6時間の勉強時間です。さらに、この授業の予習や復習をするための時間を1日2時間確保するとしましょう。これで合わせると週20時間です。これを50週間続けると、1,000時間という勉強時間が算出されます。このような50週間での勉強でUSCPAを取得することは、最短時間といえます。しかし、最初から余裕をもって勉強していたのではダラダラ過ごすことにもなりかねません。

また、ある程度、予備知識がある人と何も知識がない人とでは、やはりUSCPA合格に必要な勉強時間は異なるでしょう。この1,000時間というのは、あくまでも目安だと考え、英語が苦手な人や簿記の知識がない人は、もう少し多くの勉強時間を確保するように考えた方がいいかもしれません。

簿記1級の試験とUSCPAの勉強時間を比較した記事も掲載しております。ご参照ください。

基礎知識はどれくらい必要?

USCPAは基礎知識がない方でも受験が可能です。しかし、必要となる基礎知識のインプットが最優先となるため、上で示したように1,000時間で合格することは難しいでしょう。
では、そういった知識が前提として必要となるのでしょう。

主に以下の2つです。
①会計知識
②英語力

①会計知識

公認会計士の試験ですので、会計知識が必須要件です。しかし、日本の公認会計士試験内容を知らないと!というわけではなく、簿記2級程度の会計知識があれば試験勉強に差し支えありません。

②英語力

USCPAは米国公認会計士と呼ばれるようにアメリカにおける公認会計士資格です。そのため英語は何といっても必要となります。英語力の目安としては、大学受験レベルでしたら問題なく試験を受けることが可能です。TOEICでいうと600点前後くらいと考えられます。このTOEICの点数が700点以上ある方は、語彙力・読解力共に少し有利になると言えます。

また、USCPAにはAUDという監査に関する科目があるため、監査経験が必要なのでは、と思われる方もいるのではないでしょうか。実際、受験者の多くが実務経験なしで受験されているため、問題はありませんが、経験していないと理解が難しい問題もあるので、その分の勉強をする必要があります。

USCPAの科目別!それぞれどれくらい勉強すればいい?

学習ボリュームがもっとも大きい【FAR】

FARはFinancial Accounting & Reportingの略で主に財務会計の科目です。
択一問題であるMCの問題数が最も多く、根本的な会計の内容であるため、しっかりと学習時間を割く必要があります。

論述問題の対策が肝【BEC】

BECはBusiness Environment & Conceptsの略で企業経営環境・経営概念についての出題がされます。
経済学やファイナンス、IT、内部統制といった内容が出るため、その前提知識を持っていない人は理解をしてから始める必要があります。また、論述問題がありますので、起承転結が簡潔にかつ具体的に記述を行う練習も必要です。

とにかく暗記が大切【REG】

REGはRegulationの略で諸法規についての科目です。
税・ビジネスについての内容ですので、とにかく暗記をすることに時間を費やしましょう。

実際の監査をイメージすることが大切【AUD】

AUDはAuditing & Attestation略で監査および諸手続きについての内容について問われます。
前述したとおり、会計監査は実際にやってみることで理解できる内容もあり、その分をしっかりと学ぶことが重要です。

科目別の難易度や対策法について詳しくまとめた記事が以下になります。

関連記事:USCPAの難易度は?科目別の対策法を解説

USCPAに合格するまでの期間はどれくらいと考えればいい?

USCPAの勉強法は、実は至ってシンプルで、4段階に分けられます。理想的な期間とともに解説しましょう。

①テキストを使って知識を詰め込む(2週間)
②章ごとに問題集を1度解いてみて、知識の定着を確かめる(2週間)
③問題集のすべての問題を2回続けて正解できるまで解き続ける(1週間)
④洋書の問題集を使って、9割り程度正解できるようになるまで解き続ける(3週間)

この理想のペースで勉強を進め、これを4科目分繰り返すことができれば、USCPAの試験はたった8ヶ月で合格が可能です。とはいえ、仕事をしながらであれば、なかなか難しいかもしれません。しかし、先ほどもお伝えしたように、最初から長期間で考えていては、無駄な時間が増えるだけです。また、もし連続して不合格になった場合には、科目合格の失効リスクも伴いますので、注意しましょう。

USCPAの勉強は独学でも可能?

USCPAの勉強は、独学では難しいといえます。なぜなら、USCPAの教材は基本的に市販されていないからです。テキストや過去問であれば入手できますが、英語で書かれているため、独学には厳しいと考えられます。特に、費用面で独学を選択しようとしている場合には、資格スクールをおすすめします。実は、このUSCPAは独学であってもさまざまな費用や手間が発生するのです。そのため、効率よく勉強をし、準備を進めることを重視するのであれば、やはり資格スクールがいいでしょう。モチベーション維持にも繋がり、結果的に勉強時間の短縮にもなるはずです。

まとめ

USCPAの合格に必要な勉強時間は1,000時間といわれています。しかし、英語が苦手な人や簿記の知識がないという人は、さらに多くの勉強時間を確保しておいた方がいいでしょう。仕事をしながらの勉強は大変ですが、USCPAは勉強さえしておけば合格ができるとされている資格です。毎日コツコツと勉強を続けていくことが、1番の近道だといえるでしょう。

USCPAの年収やUSCPAは意味がないと言われる理由についてこちらの記事で詳しくご紹介しています。

関連記事:米国公認会計士(USCPA)になると待遇は?日米比較とキャリア
関連記事:米国公認会計士(USCPA)は本当に意味ないの?

この記事を書いたライター

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