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資格なしの新卒で経理に採用されるのは難しい?志望動機の書き方も解説

HUPRO 編集部
資格なしの新卒が経理部で働く2つの方法と簿記の必要性を解説

「資格なしの新卒学生だけど経理部で働きたい」と考えている方も多いでしょう。経理は比較的ホワイトな職種で、マイペースに働けるのも人気ですが、新卒における採用人数は少なめの傾向があります。
今回は、資格なしの新卒が経理部で働くための2つの方法、資格なし・新卒の経理の志望動機の書き方、配属の確率を上げるためには簿記がお勧めであることについて解説していきます。

新卒で経理に採用されるのは難しい?

経理は、本社勤務が多いため転勤がほぼなく、残業も少なめで有給も消化できる、比較的ホワイトな職種です。

加えて、個人で完結する業務が多いためマイペースに働きやすく、スキルが必要なことから若くてもプロとみなしてもらえるなどのメリットもあります。

メリットの多い経理職ですが、新卒で経理に配属されるのは難しいです。

理由は、経理や人事、総務といった管理部門は、企業のメインたる直接業務ではなく、間接業務となります。企業が直接業務の方により人員を補填したいことから、間接業務での採用人員数は少なくなるためです。

資格なしの新卒が経理で働くための方法

こうした背景を理解しつつ、資格なしの新卒が経理部へと配属されるには、次の2つの方法があります。

1.職種別採用を行っている企業に応募する
2.他部門から経理部への異動を目指す

「1年目からすぐに経理部で働きたい」と希望する方も多いでしょうが、先述したように経理の採用枠は小さいです。簿記などの資格なしの新卒が1の方法を志すのは難しく、こだわりすぎると内定がもらえないといった本末転倒な結果を迎えてしまいます。

そのため、2つの方法があることを踏まえつつ、自分に適した方法を使い分けるようにしましょう。

職種別採用を行っている企業に応募する

新卒で経理部への配属を志すには、職種別採用を行っている企業を探して応募するのが第一段階です。

探し方は、新卒用就職サイトで「経理」(または財務・会計など)の職種で企業を検索します。しかし、100社以上の募集要項を見ても、職種別採用で経理を募集しているのは数社しかないのも珍しくないことを知っておきましょう。

ほかにも、キャリアアドバイザーなどを利用して、経理の職種別採用を行っている企業を紹介してもらう方法もあります。

該当する企業を見つけたら応募しますが、採用はかなりの狭き門です。競争を勝ち上がるには、後述する簿記などの資格を取得し、基本的な経理の入門書を読んで仕事の流れを理解するなど、他の新卒学生と差をつけるための努力が求められます。

他部門から経理部への異動を目指す

経理部で働くには、新卒では他部門に所属し、入社後に経理部への異動を志す方法もあります。

一見遠回りに見えますが、たとえばメーカーの製造部から経理部に異動する場合、製造部で企業の根幹事業に携わった経験が、経理業務にも深く活きてくるケースは多いです。

事業部経理への配属を希望し経験を積む方法もある

他部門に配属された場合、経理部に異動するための経験を積むため、その部門での事業部経理への配属を希望する方法もあります。

すべての部門ではありませんが、部門内で経理や総務など事業部の内務管理に携わる事業部経理などのポジションがあるケースがあります。事業部経理の特徴は、事業部内の予算管理や経理以外の総務業務など、事業部に特化した幅広いスキルがつく点です。

業種はメーカーがお勧め

経理部配属への確率を少しでも上げるなら、業種はメーカー(製造業)がお勧めです。

理由は、メーカーは製品というモノづくりを行うため、製品を作るのにいくら費用がかかるかを算出する原価計算や予算管理などの管理会計が大切になってきます。そのため、経理部員の採用や育成の重要性も理解されており、採用人数も他業種より多い傾向があるからです。

業種はメーカーがお勧め

資格なし・新卒の経理の志望動機の書き方

資格なしの新卒が経理への採用面接のために志望動機を書く場合には、なぜ経理で働きたいと思ったのか、なぜその企業で働きたいと思ったのかを意識しておく必要があります。

新卒採用で重視されるのは、人柄や将来性です。コミュニケーション能力の高さや真面目さも高く評価されます。学生時代のエピソードを交えて、企業に貢献できる人材であることをアピールしましょう。

【資格なし・新卒の経理の志望動機の例文】
私は大学で商学部で会計を専攻していました。
今後のキャリアを考えた際に、もっと専門的に経理業務に関わりたいと考えるようになっていたところ、御社では、経験を積むことによって、将来的に決算の実務などを目指せるという募集を拝見し、この度応募に至りました。在学中のアルバイトで身に付けたお客様対応やコミュニケーション力をいかし、社内外の皆様と連携を取りながら経理業務を円滑に進められるように勤めたいと考えております。

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新卒で経理を目指すなら簿記資格がおすすめ

新卒からの経理部配属、または入社後の異動のどちらを志すにしても狭き門であるため、高い競争倍率を勝ち抜くことが求められます。

他の候補者と差別化を図るためには、簿記(日商簿記検定)の取得がお勧めです。

日商簿記検定は主に初級・3級・2級・1級に分かれていますが、ビジネスに役立つ商業・工業簿記などを学習し、就転職に活かせるのは2級からです。

資格なしと、簿記などの資格ありの新卒では、同じ新卒でも経理部で働ける確率がかなり異なってきます。そのため就職活動までに簿記2級、できれば簿記1級を取得しておくのがお勧めです。

経理への就職に役立つ資格については、下記のコラムで詳しく紹介しています。是非あわせてご覧ください。
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まとめ

資格なしの新卒学生が経理部に配属されるには、新卒で経理部への配属を目指す方法と、新卒では他部門へと配属、その後経理部への異動を目指す方法の2つがあります。

配属の可能性を上げるには、就職活動までに簿記2級を取得しておくのがお勧めです。経理部の採用人数は少ない傾向がありますが、経理部で働けるメリットは大きいため、簿記を取得することで少しでも配属の可能性を上げられるよう頑張りましょう。

また、経理の経験を積めるインターンシップに参加してみるのもおすすめです。
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この記事を書いたライター

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