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BIG4税理士法人でのキャリアアップの具体例は?

HUPRO 編集部
BIG4税理士法人でのキャリアアップの具体例は?

この記事では、いわゆるBIG4税理士法人でのキャリアアップの具体例を紹介いたします。BIG4税理士法人と、一般的な国内の税理士事務所とでは、経験できる実務内容にかなり違いがあります。将来的に税理士としての独立を目指す人におすすめのキャリアの選び方についても解説していますので、参考にしてみてください。

BIG4税理士法人でのキャリアアップ

BIG4税理士法人とは、以下の4社のことをいいます。

・EY(アーンスト&ヤング)
・DTT(デロイトトウシュトーマツ)
・KPMG
・PwC(プライスウォーターハウスクーパーズ)

いずれも外国籍の大手税理士法人ですが、日本の税理士や税理士事務所業界でキャリアアップを目指す人の中には、これらの大手事務所で働くことを目指している人は少なくありません。
以下では、BIG4税理士法人でのキャリアアップがどのような形で進んでいくのかについてみていきましょう。

例えば、KPMGでは、入社後には以下のようなキャリアパスをたどるのが一般的です。

・アシスタント
・シニアアシスタント
・マネージャー
・シニアマネージャー
・ディレクター
・パートナー

それぞれの業務レベルについて順番に解説いたします。

アシスタント

大学や大学院を卒業した後、入社当初はアシスタントとしての扱いになります。OJTを通して、実務で必要な会計・税務理論や、車内で利用している実務ツールの活用方法を学びます。この段階ではプロジェクトチームのメンバーとして働き、先輩職員の助言を受けながらクライアントに対して基本的なサービスを提供できるようになる業務レベルを目指すこととなります。

シニアアシスタント

入社から2年程度の実務経験を積んだタイミングで、シニアアシスタントに昇格します。このレベルになると、プロジェクトチームの通常業務全般をこなすことが求められます。
さらに数年が経つと、シニアアシスタントはスーパーバイザーとしてのポジションを与えられます。独立した業務単位の運営を経験しながら、次の職階であるマネージャーへの階段を登っていくことになります。

マネージャー

シニアアシスタント、スーパーバイザーとして十分な経験を積み、能力を認められた人には、マネージャーとしての役割が与えられます。マネージャーに昇格した人は、複数のプロジェクトチームの仕事を管理することが求められます。
通常、マネージャーには複数の顧客のプロジェクト進行管理を監督する責任が与えられますから、ある程度大きな組織を運営する能力が必要となるでしょう。

マネージャー以降の役職

マネージャーとしての業務パフォーマンスを認められた人は、さらにシニアマネージャー・ディレクター・パートナーと、段階的に役職を登っていくことになります。多くのケースで、マネージャー以降の役職については、社内でのキャリア競争に勝利した人が経験する役職ということになるでしょう。
特に、ディレクター・パートナーは一般的な企業でいう役員として役割が求められます。部門や独立したセクションの業績に責任を持つほか、複数顧客との関係構築や、従業員教育に責任を負う立場ということになります。

BIG4税理士法人と一般的な税理士事務所の違い

BIG4税理士法人と、国内の一般的な税理士事務所とでは、業務内容にどのような違いがあるでしょうか。
BIG4税理士法人の顧客の多くは、国内外の上場企業を含む大手企業です。

BIG4税理士法人は海外企業のグループに属していますから、国際的な税務やM&Aその他の高度な会計業務の代行やコンサルティングを提供しています。
会計や税務に関するハイレベルな業務に関する実務知識を得られる一方で、一般的な意味でいう中小企業との接点は少なくなる可能性が高いでしょう。

BIG4税理士法人で実務経験を積んだ人は、一般的な事業会社での経理財務部門責任者などのキャリアも視野に入れることができます。
また、年収面でもBIG4の方が断然高くなる傾向です。BIG4であれば40代になると平均年収で1000万円を超えてきます。

将来的に税理士として独立するキャリアを目指すなら?

一方で、将来的に税理士としての独立起業を目指す人は、BIG4税理士法人での実務経験を100%活かすことができるか?というとかなり疑問があります。というのも、多くのケースで独立開業する税理士の顧客は中小零細企業になるからです。

具体的なイメージとしては、個人で事業を営んでいる土木建築の職人さんや、商店街の八百屋さんといった人たちが独立開業する税理士のメイン顧客となります。
中小企業が税理士に対して求める業務サービスというのは記帳の代行や決算業務そのものの代行であることが多いですから、必然的にこうした規模の経営者を顧問先として持つ傾向があるのです。

高度な経理財務に関するアドバイスを求めるような企業においては、基本的な経理業務や税務申告に関しては自社内で処理できることが多いです。
そのため、こうした企業がコンサルティング等のサポートを受けようとする場合には、BIG4税理士法人もしくは、その他の大手経営コンサルティンググループに依頼することになります。

将来的に独立開業を目指す人は、BIG4税理士法人でのキャリアを積むより、国内の税理士事務所で実務経験を積むことが近道になるかもしれません。

BIG4税理士法人への転職

BIG4税理士法人に転職を考える場合、最低でも税理士試験で3科目以上の合格が求められます。また、年齢は30代半ばまでが採用されやすい傾向です。そして、上記で述べたよう、外資企業も担当することが多いため、英語スキルは必須となってきます。目安として、TOEICで700点以上は最低でも必要となってくるでしょう。
採用要件は高いBIG4ですが、採用されると給与水準はとても高いものになります。
BIG4税理士法人への転職についてはこちらのコラムでも詳しく紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:今がチャンス!Big4税理士法人への転職事情

まとめ

今回は、BIG4税理士法人への就職を目指す人向けに、実務でのキャリアアップの例について解説いたしました。BIG4はいわば税理士や公認会計士としてのエリートコースと言えます。

実務を通して高度な会計や税務に関する経験を積むことができる上、グループ内でのキャリアアップを実現すれば、非常に高い報酬を得ることも可能となるでしょう。一方で、税理士としての独立開業を目指すのであれば国内の税理士事務所での経験を積む方が適しているかもしれません。

就職や転職先を選ぶ際には、ご自身の最終的なキャリアゴールを見すえた上で、最適なキャリアパスを考えることが大切と言えます。

会計事務所への転職事情については下記のコラムでも詳しく紹介していますので、あわせて是非ご覧ください。
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この記事を書いたライター

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