FASとは、ファイナンシャルアドバイザリーサービスのことです。近年、FASへの転職希望者が増えており、転職難易度が高まっています。今回は、そもそもFASとはどんな会社を指しているのか、転職の難易度はどの程度なのか、FASへの転職難易度を下げる方法にはどのようなことがあるのかについて解説していきます。
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FASと一言でいっても、FASは大きく分けてBIG4と中堅FASに分かれます。まずは、それぞれの会社をみていきましょう。
これら4つの会社がBIG4系とされるFASです。上から順番に転職難易度が高くなっています。また、アドバイザリー業務による売上高の高い順番でもあります。それだけ売上高が高い会社では、求められるスキルも高いというわけです。
これは一例ですが、これら3社は知名度が高いので、多くの人が知っている会社です。ちなみに中堅FASは、ブティック系FAS、独立系FASとも呼ばれます。
転職の難易度がBIG4と中堅FASで異なれば、求められる人材も変わってきます。それぞれのFASでは、どのような人材が必要とされているのでしょうか。
BIG4系のFASでは、以下のような人材が求められます。
FASの経験が全くない人は転職することは、かなり難しいです。監査やFASアドバイザリー経験のある人が対象とされます。上記の条件に当てはまる人で、30代までの人であれば、転職難易度はそこまで高くはありません。
また、これは公認会計士の人のみとなりますが、転職の難易度を下げる方法があります。それは、「BIG4の監査法人を通じて異動をする」というものです。少し遠回りではあるものの、監査法人へ転職する難易度は低いので、この異動で転職する方法であれば、ほぼ確実に転職が可能といえます。
中堅FASでは、以下のような人材が求められます。
転職の難易度としては、BIG4よりも中堅FASの方が易しいです。また、会計士や金融機関での経験を求められるほか、英語力があれば、未経験であっても採用される可能性があります。FASと英語というのは深く関係しており、中間FASでは仕事を選ぶことができないので、国外の仕事も引き受けなければならない時もあります。
しかしながら、公認会計士のなかには英語を苦手とする人が多く、英語が堪能であることは強い武器になると考えていいです。ちなみに40代での転職となると、上記の条件に加え、マネージメントの経験も求められます。経験があれば、転職は有利に進めることができるでしょう。
FASへの転職の難易度を下げる方法として、個人のスキルを磨くというのはもちろんですが、それ以外にも、転職エージェントを活用しながら転職活動を進めることをおすすめします。FASは専門性が高いため、ひとりだけで業界について調べるということは難しいです。また、FASではエージェントだけが持っている非公開の求人情報というのも多々あります。
転職エージェントを活用すれば、個人では入手できないような情報も数多く教えてもらえます。さらに、業界の情報を得ることは、企業研究にもつながり、面接の際にも良い受け答えができるので、選考突破率も高まります。また、転職エージェントは、内定後の年収の交渉なども行ってくれるため、ぜひ一度有効に活用してみてはいかがでしょうか。
FASとは大きく分けて2つあります。1つはBIG4で、もう1つは中堅FASです。BIG4の方が転職の難易度が高いとされており、求められている条件についてもレベルが高くなっています。一方、中堅FASの場合は、転職難易度は下がり、求められる人材も幅広くなります。
また、英語力に自信があれば、転職の際の強い武器となるでしょう。そして、転職の際はエージェントを使えば、ひとりでは集めきれない情報が手に入るうえ、入社後の自分ではできないような交渉も代わりにしてくれるので、さまざまな面で転職活動に有利です。