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簿記2級合格に必要な勉強時間は?オススメの勉強法もご紹介

HUPRO 編集部
簿記2級合格に必要な勉強時間は?オススメの勉強法もご紹介

簿記2級は、転職やキャリアアップに有利な資格です。そこで今回は、簿記2級の試験に合格するにはどのくらいの勉強時間を確保すべきなのかを解説します。簿記2級は履歴書に書いてアピールできるレベルのスキルですので、経理や会計部門でキャリアアップを目指す人はぜひ最後までご一読のうえ、資格取得をご検討ください!

簿記2級の試験勉強をはじめる前に簿記2級の試験概要を知っておこう!

まずは、簿記2級の試験について理解を深めましょう。

簿記2級の試験範囲について

簿記2級の試験内容は、簿記の基本原理や株式会社会計などの「商業簿記」と、主に製造業の原価計算などの「工業簿記」の2分野から出題されます。

《参考記事》

商業簿記の試験では、決算書作成のために必要な企業の経済活動を正しく記録し、計算できるかどうかが問われます。また、工業簿記の試験では、企業の製品を製造するために必要となる材料や燃費を明らかにする原価計算の技能が問われます。

つまり、簿記2級に合格をするためには、2つの異なる簿記を理解しなければいけません。

簿記2級の試験方式

簿記2級の試験は、1年間のうち2月、6月、11月の3回受験できます。試験時間は2時間です。

商業簿記60点満点と工業簿記40点満点の合計100点で合否が決せられ、合格基準点70点をクリアすれば自動的に合格となります。受験生の中の順位が問われるのではない点にご注意ください。

簿記2級の合格率

簿記2級の試験の合格率は実施回によって変動します。合格率が低い回は12.7%と低調ですが、合格率が高い回では47.5%という高水準にもなり得るものです。確実な地力を付けて、70%以上の得点率に到達できるかだけに集中しましょう。

商業簿記と工業簿記の両者が問われるので試験範囲は広くなりますが、他方で試験内容は商業高校の授業で扱われるレベルなので、基本さえ確実に押さえることができれば決して合格は難しくない試験です。

《参考記事》

簿記2級を活用する方法

簿記2級は転職やキャリアアップで役立ちます。多くの企業の経理・財務部門への転職の道も広がりますし、税理士事務所でのサポート業務でも即戦力として重宝されるでしょう。

また、更なるステップアップとしての簿記1級を目指すきっかけにもなるでしょうし、証券アナリストや公務員などの資格突破への足掛かりにもなるはずです。将来的な広がりを多分に備えているので、資格取得によるメリットはかなり大きいと考えられます。

簿記3級と簿記2級の違いとは?

簿記2級の前提として、簿記3級という資格があります。簿記3級は、商業簿記の基礎、簿記の入り口のような位置付けの資格とご理解ください。

簿記2級の試験範囲は、商業簿記と工業簿記です。これに対して、簿記3級の試験範囲は商業簿記のみです。つまり、以下の2点において、簿記2級の方が難易度が高いと言えます。

・商業簿記の難易度がアップしている点
・工業簿記が試験範囲に追加されている点

ただ、簿記2級の方が取得が難しいこともあって、転職やキャリアアップの場面ではより効果的に機能します。

そもそも、簿記3級の試験では簿記の入り口、本当の基礎しか問われません。取得しておいて損のない資格ではありますが、他方で即戦力としての企業価値をアピールすることは難しいでしょう。

これに対して、簿記2級は、経理としての最低限の知識は備えているという評価を得ることができる資格です。実際、経理部門としての採用条件として簿記2級への合格を必須と掲げている企業も少なくないのが実情です。

《参考記事》

簿記2級に合格するためにはどれくらいの勉強時間が必要?

ここからは、簿記2級に合格するために必要な勉強時間について説明します。

簿記2級合格に必要な時間?

よく予備校などの情報では、「簿記2級合格に必要な勉強時間は200~250時間、期間は2~4ヶ月」という数値が公表されます。ただ、そもそも簿記2級を挑む人それぞれによって事情は異なるので、このような画一的な数値には何の意味もありません。

そこで以下では、「簿記を勉強したことがない人」「簿記3級合格者」に区別して、簿記2級合格に必要な勉強時間について詳細な説明を加えます。

簿記を勉強したことがない人が簿記2級に合格するには?

簿記初学者が簿記2級にチャレンジする場合には、当然ながら簿記3級の試験範囲から勉強を開始しなければいけません。そのため、簿記3級合格者に比べるとどうしても多く勉強時間を作る必要があります。

・通信・スクールなどを利用する場合:250~350時間(約3~6ヶ月)
・独学の場合:350~500時間(6~8ヶ月)

もちろん、それぞれの生活リズムによって1日の勉強時間の増減はあるでしょう。毎日多くの勉強時間を作ることができるならトータルの期間は短縮できるでしょうし、仕事が忙しいために毎日充分な勉強時間を確保できなければその分トータルの期間は伸長されざるを得ません。

簿記を勉強したことがない人が簿記2級に合格するには?

簿記3級合格者が簿記2級に合格するには?

簿記3級に合格しているということは、最低限の簿記の基礎を備えているということになります。したがって、初学者と比べて勉強時間を大幅に短縮できるでしょう。

・通信・スクールなどを利用する場合:250時間以内が目標(4ヶ月程度)
・独学の場合:250~350時間(4~6ヶ月)

もちろんこれは、簿記3級合格からスムーズにそのまま簿記2級を目指した場合です。簿記3級に合格してから長期間が経過したために知識が欠落しているような場合には、それに応じて追加的に勉強時間を用意しなければいけません。

簿記2級合格の誇大広告に注意

簿記は人気資格です。そのため、中にはスクールや参考書の帯などで集客のために誇大広告とも取れるような文句を謳っているケースがあります。例えば、インターネットなどで「たった○日で簿記2級に合格をしました」「合格まで最短〇〇日!」と書いてあるようなものがこれに当たります。

大学や専門学校で会計学を勉強している人に注目すれば、簿記2級の合格も容易でしょう。しかし、このようなケースはとても稀なものです。したがって、鵜呑みみにして飛びつくべきではありません。

大切なのは、自分のペースで確実に日々知識を蓄えることです。試験の日程は年に3回確定しているのですから、それに向けて間に合うように勉強すれば良いだけです。焦らず惑わされず、自分の道を進みましょう。

資格スクールと独学での勉強、それぞれのメリット・デメリットとは?

簿記2級を受験するにあたって、資格スクールを活用する方法と独学でチャレンジする方法が考えられます。ここからは、それぞれのメリット・デメリットについて説明します。

資格スクールに通うメリット

資格スクールに通えば、知識習得までの勉強時間を短縮し、効率的に勉強できるというメリットがあります。勉強法に悩むことなく、しっかりとスクールの講座を確実に積み重ねていけば合格に近付けるはずです。

例えば、簿記2級では「退職給付会計」「工業簿記」という分野が試験範囲になりますが、これらは概念的な難しさや計算難易度が高いものです。独学では理解に時間がかかる人が多いのですが、資格スクールではプロの専門講師の分かり易い講義を受けることができます。分からない箇所は講師に質問できますし、他の受講生と切磋琢磨しながらモチベーションを保つこともできるでしょう。

また、過去問等から試験の出題傾向もスクール側が分析をしてくれますし、的確な解説ももらえます。自分で学習の舵取りをしなくても、スクールが提案する復習カリキュラムをこなせば良いので、勉強法の効率性も高まります。

さらに、スクールでは、会計・経理業界の就職情報にも触れることができます。日商簿記2級の取得を考えている人の多くが、税理士試験への挑戦や更なるキャリアアップ転職を視野に入れているはずです。それらの人にとって、最新の就職・転職情報が身近にあるのはかなりのメリットと言えるでしょう。

資格スクールに通うデメリット

資格スクールに通うと、費用がかかるというデメリットを避けれません。独学であれば参考書を数冊購入するだけで済むところを、講義費用として数万円を要するのは当たり前です。

また、資格スクールへの通塾も負担となります。特に、働きながら簿記2級合格を目指す場合には、職場と自宅以外にも、スクールへの移動を行わなければいけません。肉体的な負担が重なれば、やがては勉強の継続自体が難しくなるというリスクも生じるでしょう。

独学のメリット

独学のメリットは、勉強の費用を抑えることができるという点です。市販のテキスト代、本代、参考書代、試験の費用等しかかかりません。

また、スクールの講義に縛られることがないので、自分の好きなタイミングで集中的に勉強を進めることができます。自分で勉強のペースや進捗状況、試験までのスケジュールを管理したいという方には独学がおすすめです。

独学のデメリット

独学のデメリットは、自分で簿記の仕組みを理解しなければいけないという点です。分からない点を講師に聞くことができないので、理解に時間がかかります。重要なポイントのメリハリの判断も簡単ではないでしょうから、勉強の効率化が難しくなります。

例えば、さらに、仕訳の演習、電卓の選び方から操作方法など、講師に聞けばすぐに分かるようなことでも、自分では調べるのが大変なこともたくさんあります。何度も問題を解くことが求められる試験だからこそ、すぐに誰かに聞けないというのは致命的なデメリットになりかねません。

また、自分で勉強ペースを管理する以上、どうしても甘えが生じがちです。簿記2級の試験までモチベーションを維持する方法に苦労するでしょう。

さらに、簿記の試験内容には、法律改定の影響を受けて、どのタイミングで試験内容や税制度が変わるかわかりません。スクールにお金を払って通っていると、このような情報も常に入ってきますが、独学で勉強する以上、どうしても税制改定ねどの情報は自分で仕入れなければいけません。

簿記2級の参考書

特に、独学するうえでは、教材選びが重要です。以下では、簿記2級の試験演習に役立つ教材をいくつか紹介します。シリーズ化している本を選べば、日商簿記2級以外の資格取得の勉強時にも役立てることができるのでオススメです。また、何度も解いて演習を繰り返すことができるので、ぜひお役立てください!

この6冊は、どれも受験生から人気の参考書です。実際に書店などで本を手に取った上で、相性を確かめてみましょう。また、最近では電子書籍で気軽に読めるテキストも増えています。いろいろなコンテンツを視野に入れて、ぜひ自分に合った参考書を見つけてみてください。サイトなどでもレビューが見れるので、どんどんチェックしてくださいね!

そして、自分に合う参考書を選んだら、他の参考書などには手を出さず、その1冊に注力して取り組むようにしましょう。一つの参考書を繰り返す方が、知識の定着が進むからです。そして、問題を解くときには、常に試験本番を意識した集中力を維持するようにしてください。簿記2級の試験は時間との闘いです。本番さながらの演習をどれだけ繰り返せたかが、試験合格への鍵になります。

参考書の選び方についてはこちらのコラムでも詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。

《参考記事》

簿記2級の勉強時間をうまく確保するコツとは?

簿記2級合格のために注意しなければいけないのは、毎日コツコツ勉強することです。1日でも勉強しない日があると、専門性の高い簿記の知識は簡単に頭から抜けてしまいます。したがって、できるだけ上手に勉強時間を見つけることが重要となります。

工業簿記は隙間時間で

簿記2級で出題される工業簿記は、基本的な事項が問われがちです。したがって、家で本格的に机に向かって勉強するのもありですが、通勤時間などの隙間時間を上手に活用して知識を定着する方が効率が良くなります。

1日に長時間ではなく毎日少しずつ

「1週間のうち1日だけ7時間勉強して残りの6日間は勉強しない」「1週間毎日1時間ずつ勉強する」という二つの方法を比べたとき、簿記2級の勉強においては後者の方が効果的です。特に、働きながら資格取得を目指している社会人の方は、平日は時間を作りにくいので土日などの休日に勉強時間をまとめて確保しがちなので、注意が必要です。

知識は日々の積み重ねで深みを増すものです。通勤・通学のスキマ時間や会社の休み時間に、持ち運びしやすい参考書を上手に活用して勉強時間を確保し、少しずつでも良いので毎日着実に勉強を進めるようにしてください。

特に、最初は簿記2級の試験レベルについていけなくて、なかなか勉強を始めるのが難しいかもしれません。しかし、解けるようになるまで毎日何度も問題に挑み続けることが大事です。必ずどこかで解けるようになりますし、そうなると勉強のリズムもスケジュールものってくるので、必ず結果はついてくるはずです!

勉強計画をノートに記録

毎日少しずつ勉強するだけでも良いので、その記録や計画を視覚的に捉えられるようにしましょう。これによって、今自分の勉強が全体の中でどれだけ進んでいるかを把握しやすくなります。後から見直したとき、これだけの勉強を重ねたのだから大丈夫というように、自分の自信にもつながるのでオススメです。

この勉強記録ノートは、特に試験直前期に役立ちます。自分の苦手な分野、間違えがちな範囲、ケアレスミスをしやすい仕訳などを意識するのに役立ちますし、徹底的に全体を洗い出すのにオススメの方法です。時間配分など、試験本番の戦略を組み立てるのにも有効なので、毎日日記をつけるような感覚で丁寧に記録していきましょう!

独学でのスケジュールの立て方についてはこちらのコラムで詳しく紹介していますので、参考にしてみてください。

《参考記事》

まとめ

簿記2級は、決して簡単な簿記検定ではではありません。簿記3級取得者ならまだしも、経理や会計の初心者にとってはなかなかハードルが高いと感じるのも仕方のないことです。

しかし、基本的な知識を押さえてしっかり日々の勉強に励めばきっと合格できます。勉強期間中は大変なことも多いかもしれませんが、勉強時間を確保し、地道に知識を身につけて合格できれば、確実なキャリアアップが約束されます。

簿記2級は、転職やキャリアアップに必ず役立つものです。勉強した経験も無駄にはなりません。ぜひ積極的にチャレンジしてください!

簿記2級取得後のキャリアについては下記の記事を参考にしてみてください。

《参考記事》

この記事を書いたライター

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