経理といえば、女性の多いイメージがありますが、実際には男性が経理をしているケースも多くあります。女性のほうが多いため、男性ではキャリアアップに支障があると不安になっている人もいると思いますが、決してそんなことはありません。今回は男性が経理で活躍するためのポイントについて解説していきます。
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経理の仕事は女性が多いイメージがあるのですが、キャリアアップにおいて男女で差があるわけではありません。実際に経理の管理職についている人は男性のほうが多いのが実情です。したがって、これから男性として経理を目指す際に、キャリアアップで不利になると考える必要はないでしょう。男性であることがハンデとはならず、仕事で認められれば管理職を目指すことも可能です。
経理職で活躍するためには、性別よりも重要なこととして、実務経験や資格があります。経理としてさまざまな仕事を経験することでしっかりと知識やスキルを身につけていけば、出世していくことが可能です。転職するときにも、実務経験があることは最優先されるでしょう。
会社によっては、特殊な経理知識やスキルが求められることもあります。たとえば、建設業の場合は一般的な会社にはない特殊な項目が存在します。海外との取引が多い企業の場合は、特殊な経理処理が発生するでしょう。それぞれの会社における特殊な仕事にも対応できるように専門性を高めておくと、キャリアアップで有利になります。
また、経理に関連した資格はたくさんあって、資格を取得することもキャリアアップのために有効な方法です。経理に関係する資格として基本といえるものは簿記検定です。まずは経理として活躍するためには日商簿記2級を目指して勉強を始めることをおすすめします。
日商簿記以外の資格としては下記のようなものがあります。
・BATIC(国際会計検定)
・経理・財務スキル検定(FASS)
・簿記能力検定(全経)
基本的には日商簿記検定を取得すれば問題ありませんが、プラスアルファでスキルや知識をアピールしたいならば、上記の資格取得を目指してみましょう。たとえば、海外との取引の多い企業にいるならば、BATICを持っていると有利です。
各資格の詳細についてはこちらのコラムを参考にしてみてください。
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基本的には同じ企業に長く勤めて、仕事で成果を上げていけば、徐々に出世していきます。そして、最終的には経理の管理職につける可能性が出てくるでしょう。ただし、単に実務能力や知識に長けているだけでは、管理職としては不十分です。リーダーシップを発揮することが求められるため、チームをまとめ上げて円滑に業務が進むようにサポートするといった役割を意識しましょう。スキルや知識だけではなく、人物面も磨いていかないと管理職になることは難しいです。自分の所属する部署を引っ張っていくような働き方を意識すれば、リーダーとしてのスキルを身につけていくことができ、評価されます。リーダーとスタッフレベルでは、求められている能力に違いがあることを理解しましょう。
経理職の男性として、キャリアアップを目指す場合、経理課長、経理部長、そしてゆくゆくは管理部門トップのCFOという役職が見えてきます。CFOまで行くと、経営層として、資金管理や銀行折衝、監査対応など幅広い業務が求められます。
CFOに必須な資格は無いですが、経理財務の幅広い知識があり、公認会計士の資格を持っているCFOは多いです。社内で実績を積み昇進していく場合と、転職してCFOのポジションに就く場合どちらもありますが、気をつけなければならないのは、同じCFOという役職でも会社によって実質の業務やポジションが異なるという点です。ベンチャー企業ですと、CFOと言っても経理部長のようなポジションで、決算業務などは自ら手を動かして行うケースも多いです。
経理の現場には女性のスタッフがたくさんいるため、上手く女性社員と付き合っていくことも求められます。女性社員から嫌われてしまうと、仕事をしていて気まずくなるだけではなく、場合によってはマネジメントスキルを疑われ、昇進にも大きな影響を与えてしまうこともあります。もちろん、セクハラを疑われることをするのは論外であり、発言の内容や接し方には十分注意しましょう。
また、女性社員によって態度を変えることも避けるべきです。一部のスタッフをえこひいきしていると思われるのを避けましょう。どんなスタッフにも優しく穏やかな態度で平等に接することを心がけるのが大切です。
経理業務は黙って黙々と作業をこなすイメージも強いかもしれませんが、意外とコミュニケーションが必要なことも多いですので、周りとの協調性や信頼されることも経理男性に求められていることです。
上手く女性スタッフとコミュニケーションを取ることができ、良好な関係を築けているならば、それは管理職を目指す上で大きな武器となります。女性の多い職場のため、女性の扱いに長けている男性は、管理職として望ましい存在だからです。現場の女性からの信頼を集めている社員は、高い評価を受けやすく、出世競争においてとても有利になります。
今の会社にいても望んだキャリアを実現できないというケースがあります。競争が激しくて出世が難しい、自分の頑張りが評価されないなど不安や不満を抱えている人は多いでしょう。こういう人は、キャリアアップのために転職を検討してみることをおすすめします。会社が変わることによって、想像以上に高い評価を受けて、スムーズに出世できたというケースもあります。
企業によっては、管理職クラスでの転職求人を出しているところも少なくありません。転職したことによって、いきなり役職につくことができたというケースも十分にありえることです。これまで十分な実務経験を積んできて、資格も取得していて、アピールポイントをたくさん持っているという人は、転職を検討してみましょう。転職市場において、経理の実務経験のある人は価値が高く、引く手あまたな存在となっています。