一般的に経理職は企業のお金の管理がメインとなりあまりフロントに立つことはありません。そのため、「単なる事務作業」「地味な部署」という印象もあります。しかし、経理なくして企業の経営は成り立ちません。いわば企業の血液である「お金」を管理していることは経営に直結している重要業務なのです。しかし従来どおりの「守りの経理」に終始しているバックオフィスの方々、企業組織がほとんどです。今回は、企業の発展のために「攻めの経理」に転換するためにはどうしたらよいのかを考察します。
どんな企業でも経理の仕事は存在します。国が、世界が通貨を使って経済的やり取りをしている以上、その経済の営利的目的で企業が動いている限り、経理はなくなりません。そのため、不正を防ぐためにも経理に伴う会計業務はルールが設定されています。
そのため、日々の取引の記録、会計帳簿の作成、決算業務…と義務としてやらなければならないことは多数あります。例えば基本的な経理業務をあげると以下のようになります。
どれも記録がメインのものである上、細かいチェックも必要であるため、「経理業務は面倒」とも見られがちです。しかし、ルールもある以上、ないがしろにもできません。そのため、「仕方なしにやる」「できるだけ作業量を減らす」という「守り」に終始しがちです。
前述は比較的「守りの経理」について説明しました。では「攻めの経理」とは何でしょうか。でも本当に経理業務はルールを守るだけなのでしょうか。経理業務を極めて財務状況を可視化していくことができれば、その後の経営判断に結びつくような数値についても経理は重要な役割を果たし始めます。
実質、公認会計士や監査法人等の会計のスペシャリストが、組織の経営における課題解決のために日々バリューを発揮しています。社内の経理業務も、そこまでは至らなくとも、会計の専門家として経営判断に役立つ動きをすることはできるはずです。「経営判断に必要な数値とは何なのか」を明らかにし、現場サイドと掛け合い、例えば日々の日報や月報をあげてもらう仕組みをより効率的で経営にも結び付くような仕組みづくりをすることも可能です。
現場の日報月報や経費精算等の業務が業務に何かしら影響しているのであれば、費用対効果をみながらクラウド経費精算ツール等を取り入れて業務改善をしたり、経理側での会計内容が経営層に見せられるような内容にしづらい等、ハードルがあるのであれば、より視覚化しやすいような仕組みづくりをしてみる等、実は経理が企業の経営で役に立てる場面と可能性は多く潜んでいるのです。その可能性をしっかりと実現し、ただ会計ルールに則った経理業務を行うだけではなく、「黒字を伸ばしていくための経理業務」が行える、それが「攻めの経理」です。
では「攻めの経理」に変革するためにはどうしたらいいのか?ルールを守ることを求められてきた経理部署・経理業務がこれまでと正反対の「攻め」に変わるのは容易ではありません。そもそも何をしたらいいのか、が明確でないとアクションを開始することもできません。ここでは、意識改革は置いておいて、「攻めの経理」に変革するために必要なアクション例を紹介していきます。
上記はあくまで例ですが、まずは①から実施し、③の示唆出しまで行えるだけでも経理部門が経営に対して攻めのバリューを発揮し始める、大きな一歩になります。
④については、経営層のトップだけでなく、現場にも効果的な仕組みづくりを実施する等できれば、経理が単なる会計を守るだけの部署ではなく、企業経営になくてはなたない、業務改善にかなり重要なポジションになります。そのくらい、会計から波及していく業務改善の流れは影響が大きいのです。
お金は企業の血液と同じです。そのお金の流れ、会計を司る経理部門・経理業務をアクションをもって変革していくこと、それが戦略的経理へ生まれ変わるために重要なことといえます。
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