経理派遣の仕事は一般事務と違って特別なスキルが求められます。その為、事前に人材派遣会社でスキルチェックを行って、能力にあった案件を紹介されることになります。本記事では、スキルチェックの内容や注意点についてご紹介します。
希望の職種やスキルのレベルに関係なく、派遣会社に登録を希望するほぼ全員が4種類のスキルチェックを受けます。
全員が受けるスキルチェックは、下記の4種類になります。
ただし、これらのスキルを必要としない職種の場合などは、スキルチェック自体がないこともあります。
タイピングとテンキーは、PCを使って、入力速度・正誤率を測定します。
1つの課題でタイピングとテンキーのどちらも入力することはほぼありません。まず、タイピングのチェックを受けて、その後テンキーのチェックを受けるという流れが多いです。
1分間に90文字入力できれば、日本商工会議所のビジネスキーボード検定試験でもトップクラスに入るスピードで、「かなりスキルが高い」と評価されます。苦手な方は、まずは1分間に40~50文字の入力を目指しましょう。
テストのような形式で、設問がほとんど選択式です。マナーや漢字・敬語などに関する知識を問われます。レベルはそこまで難しくなく、ごく一般的な内容が出題されます。
データの投入や表計算など初心者レベルからマクロなど上級向けまで多岐に渡ります。
Excel(エクセル)は初級・中級・上級の3レベルに分けられていることが多く、データの入力や四則演算といったレベルからマクロまで、多岐にわたります。
スキルチェックでは、どれくらいスキルがあるかを確認するために、初級から上級までのレベルを出題されます。その場合、上級レベルの問題が解けないこともありますが、それでも問題ありません。
Excel(エクセル)スキルをアピールしたい方は、使用するExcelのバージョンが違う場合があるため注意です。普段使っているExcelと異なるバージョンの場合、慣れていないバージョンで操作に時間がかかり問題が解けなかったという体験談は少なくなりません。
Word(ワード)もExcel(エクセル)同様、初級から上級までの問題が出題されます。
こちらも、自分のもっているスキルをきちんと伝えられれば、全問正解できなくても問題ありません。Excelと同じく、バージョンには注意しておきましょう。
経理事務の仕事を希望する場合、希望する事務のレベルによってスキルチェックが違ってきます。経理事務といっても、簡単な経理事務から大企業の経理部や財務部で決算に関わる経理事務までレベルに幅があります。
簡単な経理事務を希望とする方へのスキルチェックでは、20個ほどの仕訳と試算表の作成などが求められ、難易度も日商簿記3級のいわば初級レベルです。
大企業の決算に関わるような経理事務を希望する場合には、決算仕訳やB/S(貸借対照表)・P/L(損益計算書)の作成まで行うようなスキルチェックがあることもあります。
難易度は高くありませんが、短い時間で解かなければいけないというプレッシャーはあります。不安な人は簿記3級のテキストを繰り返し復習して対策を取っておくと安心かもしれません。
スキルチェックでいい点数を取ると、その後に紹介される案件も変わってくるという話もあります。高得点者の方が優先して大きな仕事を紹介してもらえる仕組みがある以上、頑張って高い点数を取りたいですね。
一部の関係者が言う話では、
100点満点中70点以上を取れば経理派遣の仕事を制限無く紹介してもらえるそうです。 仮に仕訳のテストだとすれば10問中7問正解するイメージです。内容そのものもそれほど難解ではないので、緊張さえしなければ問題はないかと思います。
登録できないということはありません。スキルチェックはあくまでもレベルを知るためです。正解率が低い=登録できないことはありません。
スキルチェックは、派遣会社が登録者のスキルを把握し、派遣先での仕事と派遣する人のスキルがマッチするかを確認するために行われています。ですから、スキルチェックの結果がダメだから登録すらできないということはありません。
スキルチェックで失敗しても後日再テストを設けてくれる人材派遣会社もあります。
経理のスキルをアピールしたい方には、スキルチェックの結果は重要です。
緊張や不慣れな機器でのチェックで、いつもの力が発揮できなかったら、再度チェックを申し出てみましょう。