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日本公認会計士協会の準会員とは?また会費はどのぐらい?

HUPRO 編集部
日本公認会計士協会の準会員とは?また会費はどのぐらい?

公認会計士の試験に合格したら、すぐ公認会計士となれるかというと、そうではありません。試験に合格しただけでは、公認会計士のたまごと呼ばれ、経験を積み、補修所で勉強をする必要性があります。まず合格したら、日本公認会計士協会の準会員に登録後、研修や実務経験を経た後、公認会計士として登録可能となります。そうした、公認会計士となるまでの日本公認会計士協会の準会員制度について、詳しく見ていきたいと思います。

日本公認会計士協会とは

まず、日本公認会計士協会とは何かですが、JICPAと言われ、公認会計士法に基づいて組織される特別民間法人です。協会本部は、東京都千代田区九段南の公認会計士会館にあります。

公認会計士に合格するとまず、日本公認会計士協会の準会員として登録されます。
協会では、準会員への活動について「公認会計士となるのに必要な技能を修得するための研修を行うこと」、「準会員制度の改善に資するための研究を行うこと」、「準会員の教養と品位の保持向上に努めること」、「準会員が行う公認会計士又は監査法人の業務の補助業務等の改善進歩を図ること」、「準会員相互の連絡調整を図ること」と謳っています。

そうした研修や実務を経験することで、公認会計士のたまごから実際に公認会計士となる仕組みです。3年の実務補修と2年実務経験を行った後に、協会の終了考査に合格して、やっと公認会計士となります。

準会員はどのぐらいいる?またその活動は?

現在の日本公認会計士協会の準会員は、2018年で、5,796名です。ちなみに、正会員は、公認会計士、外国公認会計士及び監査法人で、31,447名います。準会員と正規の会員を合わせた総会員数は2018年37,243名で、全体の約15%が準会員の公認会計士のたまごです。

日本公認会計士協会全体で、準会員である公認会計士のたまごをしっかりとした会員に育てる活動を行っています。

日本公認会計士協会は、日本全国に、地区ごとに北海道会、東北会、埼玉会、千葉会、東京会、神奈川会、東海会、北陸会、京滋会、近畿会、兵庫会、中国会、四国会、九州北部会、南九州会、沖縄会の16の地域会に分かれて活動。

準会員の活動は、準会員の有志が幹事となって展開しています。それぞれの地区ごとに講演会や勉強会、交流会などを行う他、公認会計士の広報活動を実施。研修だけでなく、公認会計士のたまご同士が相互に交流が図れる貴重な場となっています。

日本公認会計士協会準会員の会費

その日本公認会計士協会の準会員になるには、会費が必要です。入会金10,000円に年会費として21,000円~27,000円を払う必要があります。
試験に合格してもすぐに公認会計士として働けるわけではなく、約3年半準会員として会費を払いながら、補修所の講義を受けて終了考査に合格することが大切です。

この会費については、監査法人に入った場合には、会社側が負担してくれます。
監査法人以外に就職する際は、準会員の会費を所属する会社が負担してくれるかも確認しておくといいでしょう。

日本公認会計士協会の準会員のメリット

準会員に登録することによるメリットは、どんな点にあるのでしょうか。実際に準会員になっている人たちに聞くと、特に幹事をやっている人は、そのメリットを強く感じているようです。
幹事自ら、個人ではなかなか呼べない著名人を招いて、税務の勉強会を開いたりしている人もいます。また、日本で働く外国人会計士との国際交流を図り、国際的視野を持って、グローバルに学んでいるケースもあります。

会計士同士の横のネットワーク、地域でのネットワークを作るために活動している人も多いと聞きます。一般企業の法人などで働く人は、法人の中だけでなく、外への広がりにメリットを感じる人も多くいます。また、公認会計士という資格や仕事自体を広めたいと広報活動をすることにメリットを感じている人もいます。

柔軟性がある日本公認会計士協会準会員の活動

こうして見てきますと、日本公認会計士協会の準会員の活動は、比較的自由で様々な研修や交流などのイベント活動を行うことが可能です。幹事になれば、それを企画運営していくことができます。

お互いに公認会計士のたまご同士、研修の場を設け、切磋琢磨し合い、ネットワークを作っていく場として、日本公認会計士協会の準会員の活動が魅力となっています。地域会に分かれていますが、年に3回は全国の地域会が結集し、全国的なネットワークを活かした活動も行っています。

準会員期間の経験を経て公認会計士に

公認会計士試験に合格した後の準会員期間についてご紹介しました。合格したからといって、すぐに公認会計士になれるわけではなく、研修や実務が必要であることを知っておきましょう。準会員の終了考査に合格することで正規の会員の公認会計士として登録が可能です。そして、この準会員期間の様々な研修や活動経験が、公認会計士になった後も貴重な経験やネットワークとして活かされるものになります。

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