資格の勉強をしたいけど、仕事が忙しい。果たして勉強しながら働くことは可能なのだろうか?このような思いをした経験はありませか?昇進や転職してキャリアアップするために、勉強しながら働こうと考えている人は少なくありません。実際に働きながら勉強を続け、念願の資格を取得してきた人もたくさんいます。結論から言えば、勉強しながら働くのは可能です。今回は勉強しながら働く人向けに、いくつかの事例を紹介しながらポイントを解説していきます。
会計士や弁護士など合格率が低いとされる難関資格になると、会社を辞めて勉強に専念したほうがいいかもしれないと思う人が増えてきます。
確かに、会計士など勉強に専念しないとなかなか合格できない資格もありますが、そうでなければ、できるだけ勉強と仕事を両立させた方が良いと言えるでしょう。
理由として、合格できない時のリスクが大きいからです。
会社の採用面接を受ける際に、離職期間が長ければ長いほど、応募企業から必ずといっていいほど、「離職期間に何をしていたか?」を問われます。資格の勉強が理由であっても、離職期間が長すぎると転職活動では不利になってしまいます。
例えば、税理士試験は科目合格制を導入しているため、働きながら資格を取得する方も多かったり、また職場環境についても資格勉強に柔軟に対応する方針のところも多くありますので、仕事を辞めて資格勉強に専念すると決めるより、まずは両立ができる環境がないかと、色々と探してみる方が賢明であると言えます。
ここでは、勉強しながら働く実例をご紹介したいと思います。
Aさんの勝因は、3つあります。
1つは、無理のないスパンで勉強に取り組む計画を立てたこと。次に、日々の実務が試験範囲だった点。最後は、毎日の生活のなかで無理なく勉強する習慣を取り入れた点です。
忙しい毎日のなか、仕事をしながら勉強をしている人は、常に工夫することを心がけています。ここでは、すぐに実践できる勉強しながら働くための5つの工夫をご紹介しましょう。
資格試験の勉強は時間との戦いです。通勤電車の移動や、ランチの待ち時間など数分であっても、暗記物に目を通すなどスキマ時間を有効利用しましょう。特にスキマ時間の中でも、自分の集中力が高いタイミングを見つけることです。毎日1分でも2分でもいいので、可能な限りそのスキマ時間で勉強することを心がければ、勉強が習慣になり記憶の定着もよくなるでしょう。
モチベーションが下がりそうなときは、合格した人の体験記を読むようにしましょう。「合格した人でもこんなに苦労があったんだ」と勇気をもらえることがあります。
たとえば、貿易事務をしている人が、社労士を目指したとします。今の業務では関係がなくても、ランチで年金制度の会話をしたり、勤務先との労働契約書や人事制度などをチェックすることで、効率的に学びに変えることができます。
会社帰りのカフェなど、学習に集中できる環境をいくつか持っておくと、勉強の質が高まります。飲食も可能な会員制の自習室も増えてきましたので、同じように目標に向かう学習者からも刺激を受けつつ、静かなスペースで存分に勉強ができます。
パートナーや上司・職場の同僚など資格取得に向けて学んでいることを応援してくれる人を最低でも1人は作っておきましょう。資格の勉強ともなれば、長期間に及ぶケースも少なくありません。弱音を吐いたとしても、背中を押してくれる存在は大きいものです。
いかがでしたでしょうか?
一見すると、タイトなスケジュールに身を置くことに思えます。しかし、勉強しながら働くことは、お金をもらいながら自己研鑽できるということでもあります。自分自身への投資に着実につながっていくでしょう。
もし、望んだ結果が手に入らなかったとしても、自分への投資はビジネスパーソンとしての知的資産となって必ず積み重なっていきますので、ぜひ勉強しながら働けるビジネスマンを目指してはいかがでしょうか。
HUPRO MAGAZINEでは、税理士試験に関するコラムを多数掲載しています。
いくつかピックアップしてみましたので、よろしければご覧ください。