日本企業の資本金ランキング！上位20社を紹介します

事業を始めるためには、お金が必要です。株式会社の場合には、株式を発行し、投資家に引き受けてもらい、払込をしてもらうことによってお金を調達します。これが資本金です。つまり、資本金の額が大きければ大きいほど、多くの株式を発行しており、投資家からお金の払込を受けている会社ということになります。結果として、資本金額の大きい会社は、株主がたくさんおり、その分、配当しなければなりません。
では、日本の企業のなかで、資本金の多い会社というのはどのような会社なのでしょうか？この記事では、日本国内の資本金が多い会社をランキング形式で20位まで紹介していきます。

• まずは資本金を理解しよう！
• 自己資本と他人資本
• 日本企業の資本金ランキング
• おわりに

まずは資本金を理解しよう！

会社は、まずはじめに、定款という書面をつくり、設立登記をすることによってはじめて成立するものです。この手続によって、会社自体が権利・義務の主体となって経済活動を行なうことができると法律的に認められます。

定款とは会社設立と運営に関して、出資した者同士が合意した事項を記載した契約書です。定款を法務局又は公証人役場へ持参し、その記載内容について公証人の認証を受けると同時に、銀行などの金融機関に所定の口座を設け、出資者からの払込を受けると株式会社として認められます。

株式会社の設立に際して出資が行われる場合、それと見返りに出資者に対して株式が発効されます。株式会社の定款には、会社が発行できる株式の総数が記載されており、設立時には発行可能株式数の4分の1以上を発行することになっています。

会社が発行する株式に対して、株主が会社に払いこんだ金額は、その全部を資本金とするのが原則となっています。しかし、発行価額の2分の1までは資本金としなくても良いと会社法で規定されています。資本金に組み入れた部分については、会社法上の法定資本となるので、安易に変更したりすることはできません。資本金に組み入れなかった部分については資本準備金とすることが定められています。

資本金の額は登記事項であるので、会社法の規制を受ける会社であれば、資本金の額は比較的簡単に調べることができます。資本金の額は、法律（会社法）の規定に基づいて算出されるため、現実の会社財産と連動して増減することはありません。資本金の額は、原則として会社設立や募集株式の発行などの際に、株主となる者が会社に払込または給付した財産の額を意味しているので、準備金や剰余金を資本金に繰り入れることによって増減します。

自己資本と他人資本

企業はその設立時に出資者から払い込まれた資金を用いて営業活動を行ないますが、それだけでは十分でない場合には、銀行などから借入を行なうことがあります。株主からの払込を受けたお金については資本金とし、銀行などからの借入については負債としなければなりません。これは株主のお金なのか、債権者からのお金なのかを区別するためです。

株主から調達されたお金については、返済の必要がなく、企業の盛衰と運命をともにすることになるので、これは会社のお金という意味で自己資本と呼ばれることもあります。これに対して、株主以外の債権者から調達された資金については所定の期限までに返済されて企業から出ていくことになるので、他人のお金という意味で他人資本と呼ばれることもあります。

日本企業の資本金ランキング

それでは、そんな資本金が多い企業はどこなのか、日本企業の資本金ランキングを以下で示していきます。最も資本金が多い会社は日本郵政で、３兆５千億円の資本金があることがわかりました。２位には、かつて同じ企業であったゆうちょ銀行がきます。以下は、メガバンクが続き、日本でも有名な大企業が並んでいることが確認できます。

おわりに

日本企業のなかで資本金が多い企業をランキング形式で紹介してきました。日本企業のなかでも、資本金が１兆円を超えている企業は2019年9月の時点でわずか７社しかありません。資本金が多いということは、発行した株式の数が非常に多いということなので、その分、株主も多くなります。また、資本金が多いと、借金をして経営するよりも、安定した経営がしやすくなり、長期的に安定した会社運営が可能となります。