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静かな退職とは?やってもいいのか・転職に不利かをキャリア視点で解説

Hupro Magazine編集部 石田
静かな退職とは?やってもいいのか・転職に不利かをキャリア視点で解説

静かな退職とは、必要最低限の仕事のみを行う働き方として近年注目されています。一方で「やってもいいのか…」「転職に不利になるのでは?」と不安に感じる方も多いでしょう。本記事では、静かな退職の意味や背景から、キャリアへの影響、向いている人の特徴までを転職エージェントの視点で解説します。

静かな退職とは?

静かな退職について、以下の観点から整理していきます。

  • ・静かな退職(Quiet Quitting)の意味
  • ・静かな退職が広がった背景
  • ・サイレント退職との違い

静かな退職(Quiet Quitting)の意味

静かな退職とは、求められている最低限の業務のみを行い、それ以上は踏み込まない働き方を指します。

ここで押さえておきたいのは、実際に会社を辞めるわけではないという点です。
あくまで在職しながら、業務範囲を限定するスタンスといえます。

「頑張りすぎない働き方」と似ていますが、静かな退職はより意図的です。
役割以上の業務を引き受けない、評価のための過剰な努力をしないなど、明確な線引きがあるのが特徴です。

「やる気がない」と見られるのでは…と不安に感じる方もいるかもしれません。
ただ、これは単なる怠慢ではなく、働き方の選択の一つとして語られるようになってきているのもまた事実です。

静かな退職が広がった背景

静かな退職が広がった背景には、働き方や価値観の変化があります。
もともとは2022年ごろ、アメリカのTikTokで話題になったことから広がり、ここ数年で日本でも認知が進みました。

特に大きいのは、ワークライフバランスを重視する流れです。
仕事だけでなく、私生活や自己実現を重視する人が増えています。

また、職場のコミュニケーション減少やエンゲージメント低下も影響していると言われています。
「頑張っても評価されない」「相談しても変わらない」と感じる環境では、最低限の働き方を選ぶ人が増えるのは自然な流れともいえるでしょう。

サイレント退職との違い

静かな退職と混同されやすいのが「サイレント退職」です。
結論から言えば、この2つはまったく別の概念です。
静かな退職は、在職しながら最低限の業務をこなす状態。
一方でサイレント退職は、予兆なく突然会社を辞める行動を指す言葉です。
「静かな退職=働き方」か「サイレント退職=離職行動」かという点で明確に区別しておきましょう。

静かな退職は何が悪い?メリット・デメリット

静かな退職については、賛否が分かれるテーマです。
ここではメリットとデメリットを整理していきましょう。

  • ・静かな退職のメリット
  • ・静かな退職のデメリット
  • ・「当たり前」と言われる理由

静かな退職のメリット

静かな退職のメリットは、まず精神的な負担の軽減です。
業務を必要以上に抱え込まないことで、ストレスを抑えられます。

また、ワークライフバランスを保ちやすくなる点も大きいでしょう。
副業や資格勉強など、将来につながる活動に時間を使えるのも魅力です。

「今の働き方がしんどい」と感じている方にとっては、一時的なリセットとして機能するケースもあります。

静かな退職のデメリット

一方で、静かな退職のデメリットも明確です。
まず評価や昇進に影響が出やすい点です。
企業は基本的に成果や貢献度で評価するため、積極的に動かない姿勢はマイナスに見られがちです。
また、周囲への負担が増え、職場内での評価が下がる可能性もあります。

さらに見逃せないのが、成長機会の減少です。
新しい業務を避け続けると、スキルが伸びにくくなります。

「楽になったけど、このままでいいのか」と感じる方も少なくありません。 この違和感は、キャリア形成の観点ではとても重要です。

「静かな退職は当たり前」と言われる理由

静かな退職が「当たり前」と言われる背景には、過剰労働への反動があります。

長時間労働や曖昧な業務範囲に疲れた人ほど、線引きを求める傾向があります。

頑張りが評価に直結しない環境では、「最低限でいい」と考えるのも無理はありません。

静かな退職を選ぶ背景を考えると同時に、その選択が長期的に見て良いキャリアかどうかは別の話になります。

静かな退職は転職市場で不利になるのか

静かな退職を選ぶうえで、多くの方が気にするのが転職市場での評価だと思います。
転職市場で不利になるのか、以下の観点で詳しく解説していきます。

  • ・結論:やり方次第で評価は大きく分かれる
  • ・不利になりやすいケース
  • ・むしろプラスに働くケース
  • ・静かな退職から抜け出すべきタイミング

結論:やり方次第で評価は大きく分かれる

結論として、静かな退職は必ずしもやってはいけないものではありません。
ただし、何もしていない期間になると、長期的な市場価値の低下につながってしまうかもしれません。

もし、転職を見据えている場合、採用側が見るのは「その期間に何をしていたか」です。
業務外でもスキルアップや実績があれば評価される一方、説明できない空白はリスクになります。

不利になりやすいケース

静かな退職が不利になりやすいのは、スキルや実績が積み上がっていないケースです。
特に20代など若手や未経験層は注意が必要です。
このフェーズでは、業務経験そのものが市場価値になります。

静かな退職によって成長機会を逃すと、そのまま評価に直結してしまいます。
また、「何をしてきたか」成果が曖昧で言語化できないと、転職の際に不利に働いてしまうことになります。

むしろプラスに働くケース

一方で、静かな退職がプラスに働くケースもあります。

例えば、副業で実績を積んでいる、資格取得に取り組んでいるなどです。
重要なのは、キャリア戦略が明確であることです。
「この期間で何を得たのか」が説明できれば、むしろ主体性として評価されることもあります。

「ただ働かない」のと「目的を持って抑えている」のでは、意味が異なってくるわけです。

静かな退職から抜け出すべきタイミング

静かな退職から抜け出すべきタイミングは明確です。
評価が下がり始めたとき、モチベーションが完全に落ちたとき、将来に不安を感じたとき。
「このままでいいのか」と思った時点で、何かしらのアクションは必要です。
放置したままでは、状況はほぼ改善しません。
小さな違和感を無視しないこと。それが自身のキャリアを守るポイントです。

自分のキャリアを守るために

静かな退職は、働き方の選択肢の一つとして広がっている一方で、キャリアに与える影響は小さくありません。

重要なのは、「なぜその選択をするのか」と「どのくらいの期間続けるのか」を明確にすることです。

もし今の働き方や将来に不安がある場合は、一人で判断せず客観的な視点を取り入れることも有効です。

ヒュープロでは、士業・管理部門に特化した転職支援を行っており、転職前提に限らず長期的なキャリア設計の相談も可能です。
今後の働き方に悩んでいる方は、ぜひ一度キャリア相談をご活用ください。

この記事を書いたライター

株式会社ヒュープロにて、オウンドメディア「Hupro Magazine」のライティングを担当。専門性の高いテーマでもわかりやすく、実務に役立つ記事づくりを心がけています! 業界動向や転職市場のリアルを踏まえた情報発信を通じて、キャリア形成に役立つコンテンツをお届けします。士業・管理部門での転職をご検討の方は、業界特化型の転職エージェント「ヒュープロ」をぜひご活用ください。
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