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【未経験からの経理転職】企業が本当に求めている人材とは/アドバイザーインタビュー前編

Hupro Magazine編集部 石田
【未経験からの経理転職】企業が本当に求めている人材とは/アドバイザーインタビュー前編

「経理経験がなくても採用される?」「簿記はどのくらい重視される?」
そんな疑問について、管理部門特化型転職エージェント「ヒュープロ」で企業担当を務めるリクリーティングアドバイザーに話を聞きました。前編では、未経験から経理を目指す方に向けて、市場のリアルや企業が見ているポイントを紐解きます。

【プロフィール】
伊左治 颯介 / Isaji Sosuke
株式会社ヒュープロ 管理部門アドバイザー
管理部門・士業に特化した転職エージェント「Hupro(ヒュープロ)」にて、企業側の採用支援を行うリクリーティングアドバイザー(RA)として従事。
企業の採用ニーズを熟知した視点から、特に実務未経験の方の経理・管理部門への転職支援において多数の実績を持つ。

未経験から経理転職は難しい?

ーまずは、未経験から経理職への転職市場についてどのような状況でしょうか?

まず、経理の転職市場全体としては、とても「売り手市場」です。
専門職としての経理人材は全体的に不足していて、企業側としては本来、一定の経験を持った方を採用したいというニーズがあります。
ただ、そうした人材は限られているため、採用のハードルを柔軟に見直す動きも広がっています。

だからこそ、未経験でも「やる気がある人」や「簿記2級を持っている人」を採用していこうという動きが活発になっていますし、今後もさらに増えていくと思います。

未経験から経理を目指す人のリアルな志望理由

ー未経験で経理を志望される方には、どんな動機や背景が多いのでしょうか?

ここは正直な話になりますが、営業職の方などで「外回りが大変」「残業が多くてつらい」「落ち着いた仕事がしたい」といった理由で、管理部門を志望されるケースはかなり多いです。
そのお気持ち自体はすごくよく分かりますし、きっかけとしては自然ですよね。

ただ、そのまま面接で伝えてしまうと、少しもったいない印象になってしまうこともあります。

ー志望理由として「もったいない」と?

はい。というのも、今の経理って「事務で淡々と作業する仕事」というより、実はかなり他部署とのコミュニケーションが多いポジションなんです。
部長や課長クラスと数字の話をしたり、各部署と連携したり。
全社を横断して動くことも多いんですよね。

ーなるほど、他にはどんな志望理由が多いですか?

あともう一つよくあるのが、「簿記を取ったから経理に行きたい」というケースです。
これもすごく多いです。

もちろん前向きな理由ではあるのですが、「なぜ経理なのか」まで一歩踏み込めていないと、志望度としては少し浅く見えてしまうこともあります。
なので、そこは一人で悩むというより、我々アドバイザーと一緒に整理しながら、納得感のある志望理由に深めていくのが大事ですね。

異業種経験はどう評価されるのか

ー前職における「異業種での経験」は、経理としてどう評価されますか?

例えば営業経験のある方だと、「売上をこれだけ上げました」という実績を伝えたくなりますよね。もちろんそれも大事です。

ただ、経理の選考では、もう一歩踏み込んでほしいんです。

ーでは、評価されやすい伝え方としては、例えば何がありますか?

例えば、「お客様がどんなことに困っていたのか」「それに対してどう工夫したのか」
あるいは「チームの中でどんな課題があって、自分はどう動いたのか」といった部分ですね。

というのも、管理部門では自分で課題に気づけるかがかなり重要なんです。
言われたことをこなすだけでなく、「あれ、ここ非効率だな」とか「もっと良くできるな」と感じて、改善に動けるか。
いわゆるPDCAを回せるか、という視点です。

ーPDCA回せる人、経理に限らずどの職種でも共通して言えそうですね。仕事におけるスタンスで、特に見られている点はありますか?

まさしくその通りで、「営業=外向き、経理=内向き」と思われがちですが、仕事におけるスタンスや考え方の本質は同じで、商材・サービスを売ったり、組織で働く以上は「誰かの役に立つ」という点に集約されると思うんですよね。

なので、これまでの経験の中で、<誰かのために動いたこと><自分なりに改善したこと>このあたりを具体的に話せる方は、信頼感や期待感がぐっと高まります。

経理実務は未経験だとしても、前職の経験で培った仕事のスタンスに企業側も共鳴して、「あ、この人なら任せられそうだな」と思ってもらえます。

経理未経験にとって、知識以上に大事なもの

ー経理のトレンドとして、インボイス制度やDXなどがあるかと思いますが、どこまで知識を身につけておくべきでしょうか?

未経験の方の場合、正直なところ「知っているかどうか」以上に、入社後にどれだけ吸収していけるかが見られています。

最初はどうしても教わる前提になるので、「素直に学べるか」「フィードバックを受け止められるか」がかなり大事です。

実際、入社後に伸びる方の特徴としても、「分からないので教えてください、しっかり覚えます」といったように言える方のほうが、圧倒的に伸びます。

ー資格については、未経験の方にとってどれほど重視されるのでしょうか。

資格についても同じで、評価されるのは単なる知識量ではありません。
本質は「これだけの勉強をやり切った」「継続して努力できる」という点と、そこから見えるキャッチアップの速さが大事です。

簿記2級を一つのベースとした上で、簿記1級や財務諸表論(税理士試験科目)などハイレベルな資格を持っている未経験の方は、「この人はこれだけの難易度をやり抜く力がある」という評価に繋がり、結果として採用の可能性も高まります。

ーここまで、経理未経験の方に吹いている追い風と、企業が重視するマインドや人物像についてお聞きしました。 続く後編では、いよいよ具体的な「選考突破の秘訣」に迫りたいと思います。

▼ 後編のインタビュー記事はこちら

経理業界の市場観をお伝えしながら、お一人おひとりに合わせた面接対策や、その先のキャリア設計まで伴走させていただきます。
経理は、知識や経験を積み重ねるほどに面白さが増していく仕事です。
「自分にできるか不安」という段階でもまったく問題ありません。
これまでのご経験をどう活かしていくか、一緒に整理しながら考えていきましょう。

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Hupro

この記事を書いたライター

株式会社ヒュープロにて、オウンドメディア「Hupro Magazine」のライティングを担当。専門性の高いテーマでもわかりやすく、実務に役立つ記事づくりを心がけています! 業界動向や転職市場のリアルを踏まえた情報発信を通じて、キャリア形成に役立つコンテンツをお届けします。士業・管理部門での転職をご検討の方は、業界特化型の転職エージェント「ヒュープロ」をぜひご活用ください。
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