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【経理のキャリアパス完全ガイド】市場価値を高める方法と転職成功事例

Hupro Magazine編集部 石田
【経理のキャリアパス完全ガイド】市場価値を高める方法と転職成功事例

経理として働く中で、「このままでいいのか」「もっと年収を上げたい」と感じる方は少なくないのではないでしょうか。本記事では、経理の転職市場やキャリアパス、評価されるスキル、成功事例までをわかりやすく解説します。今後のキャリアに迷っている方は、ぜひ参考にしてみてください。

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経理の転職市場は今どうなっている?

経理の転職市場について、主に以下の点からキャリアアップを狙いやすい状況にあります。
それぞれについて解説していきます。

  • ・採用ニーズは「作業型」から「価値創出型」へ
  • ・年末〜決算期は転職のチャンス

採用ニーズは「作業型」から「価値創出型」へ

現在の経理転職市場では、単なる仕訳や決算処理ができるだけでなく、「価値創出型の経理人材」が求められています。
ここでいう価値創出型とは、単に業務をこなすだけでなく、業務改善や仕組みづくりを通じて、組織に新しい価値を生み出せる人材のことを指します。

「今の仕事はルーティンばかりで将来が不安」と感じている方も多いのではないでしょうか。
実際、AIやクラウド会計の普及によって、単純作業はAIなどん代替されつつあります。

しかし裏を返せば、主体的に動ける経理の価値はむしろ上がっているということです。
現場の課題を見つけ、改善し、経営にインパクトを与えられる人材は、企業にとって欠かせない存在になってきているのです。

年末〜決算期は転職のチャンス

経理は3月決算企業が多く、12月〜3月にかけて採用が活発になります。この時期は求人が増えるだけでなく、採用要件がやや緩和される傾向もあります。
企業側も人員強化を急ぐため、ポテンシャルを重視した採用が増えるからです。

まずは、まずはどんな求人があるのか転職市場を知ることが、自分の可能性を広げる第一歩になります。

経理転職のタイミングなど、詳しくは以下の動画でも解説しています。
▼ 動画はこちら

動画はこちら

経理の市場価値を高めるポイント

市場価値を高めるためのポイントについて、以下の観点から解説します。

  • ・AI活用スキル
  • ・付加価値型の経理業務
  • ・システム導入や業務改善の経験

AI活用スキル

経理はAIや自動化の影響を受けやすい職種です。
これからより評価されるのは、AIに仕事を奪われる人ではなく、AIを使って業務を効率化できる人と言われています。
例えば、会計ソフトの自動仕訳機能を活用し、空いた時間で分析や改善に取り組める人材は、確実に市場価値が上がります。

付加価値型の経理業務

市場価値を高めるには、単に業務をこなすだけでなく「何を改善したか」が重要です。

例えば、

  • ・決算の早期化
  • ・業務フローの見直し
  • ・経費精算の効率化

こうした取り組みは、「価値創出」の一つと言えます。
小さな改善でも、それを積み重ねることで評価に繋がっていきます。

システム導入や業務改善の経験

ERP導入や業務改善プロジェクトの経験は、転職市場で非常に高く評価されます。

  • ・ERPや会計システムの導入・改善
  • ・月次決算の早期化
  • ・内部統制や監査対応の整備
  • ・経営レポート体制の構築

こうした経験は、「仕組みを作れる人材」である証明になりえます。

もし現職でその機会が少ない場合は、環境を変えるのも一つの選択肢です。
特にベンチャー企業やIPO準備企業では、若いうちからこうした経験を積める可能性が高く、おすすめの転職先です。

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企業に選ばれる経理のスキル

企業が評価するスキルについて、以下3点から解説します。

  • ・決算経験
  • ・英語力
  • ・コミュニケーション能力

決算経験

経理としての市場価値を決める大きな要素が、月次・年次決算の経験です。ここを任せられるかどうかで、転職の選択肢は大きく変わります。

「まだ経験がない」と感じている方は、不安に思う必要はありません。
ただ、キャリアアップを目指すなら、どこかのタイミングで必ず経験しておきたい領域です。

現職でチャンスがあるなら積極的に手を挙げる、難しければ経験を積める環境に移ることをおすすめします。

英語力

上場企業では英文開示の流れが進んでおり、英語ができる経理人材の需要は高まっています。

特に若手の方にとっては、今からの習得でも十分に武器になります。英語×経理のスキルは希少性が高く、年収アップにも直結しやすい領域です。

「自分にはハードルが高そう」と感じる方も多いですが、少しずつでも取り組むことで将来の選択肢が大きく広がります。

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コミュニケーション能力

経理は他部署や外部との連携が多い職種です。

  • ・他部署との調整
  • ・監査法人や銀行との折衝
  • ・社内への改善提案

こうした場面では、単なる作業力ではなく、調整力や提案力が求められます。

「数字の仕事だから人と関わらない」と思っていた方ほど、このスキルで差がつきます。むしろ、人を動かせる経理こそが、評価にキャリアアップに繋がっていきます。

経理のキャリアパス志向【4選】

経理のキャリアパスについて、以下の4つに分類することができます。

  • ① ジェネラリスト志向
  • ② マネジメント志向
  • ③ スペシャリスト志向
  • ④ バランス志向

それぞれ求められるスキルやキャリアの積み方が異なるため、自分の現在地と照らし合わせながら考えていきましょう。

① ジェネラリスト志向

ジェネラリスト志向は、幅広く経理業務を経験し、将来的に経営に関わるポジションを目指すキャリアです。
決算・税務・管理会計といった複数領域の理解が、経営判断に直結するためです。

「まずは幅広く経験を積みたい」「将来の選択肢を広く持っておきたい」と考えている方に向いています。
もし、業務が限定的な環境にいる場合は、経験の幅が広がりにくい点には注意が必要です。

② マネジメント志向

ネジメント志向は、組織をリードし、将来的にCFOや管理職を目指すキャリアです。
経理は企業の意思決定に近いポジションであり、数値と組織の両方を動かせる人材が求められます。

「人をまとめる仕事がしたい」「経営に近い立場で意思決定に関わりたい」と考えている方に向いています。
もし、現職でマネジメント経験を積む機会がない場合は、ポジションを得られる環境へ移ることも検討すると良いでしょう。

③ スペシャリスト志向

スペシャリスト志向は、連結決算や税務、開示業務など、特定領域の専門性を高めていくキャリアです。
専門性の高いスキルは代替されにくく、市場価値や年収の向上に直結しやすくなります。

「特定分野を極めたい」「専門職として評価されたい」と考えている方に向いています。
ただし、業務の幅が限定されるため、キャリアの選択肢を広げたい場合はバランスも意識する必要があります。

④ バランス志向

バランス志向は、ワークライフバランスを重視しながら、安定して長く働くことを目指すキャリアです。
経理は企業にとって不可欠な職種であり、安定した需要があるため、無理なく継続しやすいでしょう。

「プライベートも大切にしたい」「無理なく長く働きたい」と考えている方に向いています。
ただし、環境によってはスキルの伸びが緩やかになるため、定期的に市場価値を確認する視点も大切です。

経理のキャリア軸の整理法

キャリア設計について、以下のステップで解説します。

  • ・スキル・経験の棚卸しを行う
  • ・成果を具体的に言語化する

スキル・経験の棚卸しを行う

キャリア軸を考えるうえで、まずは自分のスキル・経験の棚卸しから始めるのがおすすめです。

  • ・どんな業務をしてきたか
  • ・得意なことは何か
  • ・市場で評価される経験はどれか

「自分の強みがわからない」と感じる方も多いですが、整理することで意外な価値に気づくこともあります。
ここを丁寧に行うことで、キャリアの方向性が見えてきます。
上記の項目から書き出してみてましょう。

成果を具体的に言語化する

キャリア軸を考えるにあたり、次に成果を具体的に言語化しましょう。
言語化の際は、定数的な「数字」と定性的な「工夫」の両面で整理してみましょう。

  • 成果の例
  • ・月次決算の締めを2日短縮
  • ・業務効率化で作業時間を20%削減
  • ・ミスを30%削減

こうした実績に加えて、「どのように改善したか」を言語化することが重要です。
自分では当たり前と思っていることが、転職市場では高く評価されるケースも少なくありません。

キャリア軸の整理や、採用市場で評価される経験・スキルについては以下の動画からも詳しくご覧いただけます。
▼ 動画こちら

動画はこちら

経理の転職成功事例

ここでは、経理の転職成功事例について2つ紹介します。

  • ・事例① 20代で年収アップを実現!(20代後半・男性)
  • ・事例② 決算未経験ながら、IPO準備企業へ!(30代前半・女性)

それぞれの事例については、このあと本文でポイントを解説していきますが、
実際の背景や意思決定のプロセスについては、動画でも詳しくお話ししています。

「どういう考え方で企業を選んだのか」まで知りたい方は、あわせてご覧ください。
▼ 動画を見る

動画はこちら

事例① 20代で年収アップを実現!

1つ目の転職成功事例が、プライム上場企業へ転職したHさんです。
税理士法人出身の方が、プライム上場企業へ転職し年収アップを実現しました。応募22件→内定3件という結果につながった背景には、長期的なキャリア視点で企業選びをしたことがあります。

この方は、税理士法人で約30社の申告書作成や月次業務など幅広く経験していた一方で、年次決算は未経験・年収400万円台という課題を抱えていました。また、職場の雰囲気にも不安を感じており、「年収アップ」と「働きやすさ」の両立を希望していました。

そこで転職活動では、目先の条件だけでなく「事業会社で決算経験を積めるか」「社風や評価制度が合うか」といった観点で企業を選定。その結果、年収アップだけでなく、落ち着いた環境で長期的にキャリアを伸ばせる企業への転職を実現しています。

このように、「どんな経験が積めるか」まで踏み込んで企業選びを行うことが、結果的に年収と働きやすさの両立につながります。

事例② 未経験分野に挑戦しキャリアアップ!

2つ目の転職成功事例が、IPO準備中の企業に転職したIさん(30代前半・女性)です。
決算未経験ながら、IPO準備企業へ転職しスキルアップを実現しました。
応募36件→内定2件という結果につながった背景には、希望条件の整理と市場感を踏まえた応募戦略があります。

この方は、一般社団法人で資金送金や経費精算などを担当していたものの、決算未経験かつ契約社員という点に不安を感じていました。
その中で「正社員として働きたい」「決算経験を積みたい」という軸を明確にし、応募先を選定しています。

さらに、IPO準備中の企業を選んだことで、決算や業務構築に関われる環境に入り、短期間でスキルの幅を広げることに成功しました。

このように、経験があまり十分でない場合でも、環境選び次第でキャリアは大きく伸ばせます。「どの環境なら成長できるか」という視点を持つことが、キャリアアップの分かれ道になります。

経理の転職を成功させるコツ

経理の転職を成功させるコツはキャリア軸で企業を選ぶことです。なぜなら、短期的な条件だけで判断すると、再び同じ悩みを抱える可能性が高いからです。

また、転職エージェントを活用することで、

  • ・非公開求人に出会える
  • ・企業の内部情報を知れる
  • ・キャリアの方向性を整理できる

といったメリットがあります。

ヒュープロでは、経理特化のキャリアアドバイザーがあなたの経験や志向に合わせてキャリアプランを一緒に整理します。

「今のままでいいのか」と感じたその瞬間が、動き出すベストなタイミングと言えます。
まずは、自分のキャリア軸ってだんだろうといった、小さな相談からでも構いません。
ヒュープロへの無料相談は以下の画像から予約いただけます。

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この記事を書いたライター

株式会社ヒュープロにて、オウンドメディア「Hupro Magazine」のライティングを担当。専門性の高いテーマでもわかりやすく、実務に役立つ記事づくりを心がけています! 業界動向や転職市場のリアルを踏まえた情報発信を通じて、キャリア形成に役立つコンテンツをお届けします。士業・管理部門での転職をご検討の方は、業界特化型の転職エージェント「ヒュープロ」をぜひご活用ください。
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