
2025年(令和7年)に実施される賃貸不動産経営管理士試験について、合格発表日や発表方法などをまとめました。あわせて、合格後・不合格後にすべきことも解説していますので、参考になれば幸いです。
2025年度の合格発表日は 2025年12月25日(木) です。
ここでは、以下4つのポイントに沿って解説していきます。
2025年度の合格発表日は 2025年12月25日(木) です。
発表時間について、公式には明記されていませんが、例年午前10時ごろにウェブ上で受験番号が公開されます。
合格発表時の確認方法は、以下の2種類です。
賃貸不動産経営管理士試験の合格発表は、ネットで確認することができます。
公式サイトで受験番号が公開されます。
発表日午前に賃貸不動産経営管理士協議会の公式サイト上で合格者の受験番号一覧が掲載されます。
自宅などから簡単に合否を確認できるため、手軽にチェック可能です。
賃貸不動産経営管理士試験の合格者には「合格通知書」および今後の登録手続きに関する書類などが郵送されます。
2024年度では、合格通知等の発送は翌年1月7日(火)から順次開始されました。
申し込んだ科目を全て欠席した場合は通知は届きません。
試験では、合格発表日に合格点や合格率も公表されます。
公式統計は、賃貸不動産経営管理士協議会の試験結果ページから確認可能です。
賃貸不動産経営管理士試験では、不合格の場合には通知表のようなものは送付されません。
公式サイトに受験番号が掲載されなければ、残念ながら不合格ということで判断されます。受験番号が掲載されなかった場合でも、次年度に向け学習計画を見直しすることが大切です。
現時点では、まだ実施前のため過去分のデータをもとに、以下について詳しく見ていきます。
2024年度賃貸不動産経営管理士試験の受験者数30,194名、そのうち合格者数7,282名でした。合格点は、50問中35点(管理士講習修了者は45問中30点)でした。
合格率は24.1%で、過去もっとも低い合格率となりました。
| 受験者数 | 30,194名 |
| 合格者数 | 7,282名 |
| 合格点 | 50問中35点(管理士講習修了者は45問中30点) |
| 合格率 | 24.1% |
賃貸不動産経営管理士試験における合格率などの過去5年の推移は以下のとおりです。
| 実施年度 | 受験者数 | 合格者数 | 合格点 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 2024年度 (令和6年度) |
30,194名 | 7,282名 | 35 | 24.1% |
| 2023年度 (令和5年度) |
28,299名 | 7,972名 | 36 | 28.2% |
| 2022年度 (令和4年度) |
31,687名 | 8,774名 | 34 | 27.7% |
| 2021年度 (令和3年度) |
32,459名 | 10,240名 | 40 | 31.5% |
| 2020年度 (令和2年度)* |
27,338名 | 8,146名 | 34 | 29.8% |
*民間資格時(国家資格化する前)の結果
(※上記の表は社団法人賃貸不動産経営管理士協議会より毎年公表される賃貸不動産経営管理士試験結果をもとに作成。)
こうして過去5年の推移を整理すると、合格率や合格点に毎年一定の変動があることがわかります。
国家資格化がそのまま難易度の上昇を意味するわけではありませんが、受験者数の増減や出題領域の調整など、複数の要因が合格率に影響していると考えられます。
賃貸不動産経営管理士は国家資格化により、「不動産4大資格」の一つとして注目を集めています。
従来、不動産関連の国家資格は宅建士、マンション管理士、管理業務主任者が「3大資格」とされていました。しかし、2021年の国家資格化以降、賃貸不動産経営管理士がこれらに加わり、「4大資格」と呼ばれるようになっています。
宅建士・マンション管理士・管理業務主任者と比較すると、お互いに学習内容が重なる分野もあり、複数取得を目指す受験者も増えています。
2024年度、宅建士・マンション管理士・管理業務主任者における合格点などを比較してみましょう。詳細は以下の通りです。
| 資格名 | 受験者数 | 合格者数 | 合格点 | 合格率 |
|---|---|---|---|---|
| 賃貸不動産経営管理士 | 30,194名 | 7,282名 | 35点(50問中) | 24.1% |
| 宅建士 | 241,054名 | 44,992名 | 37点(50問中) | 18.6% |
| マンション管理士 | 10,955名 | 1,389名 | 37点(50問中) | 12.7% |
| 管理業務主任者 | 14,850名 | 3,159名 | 38点(50問中) | 21.3% |
合格率だけで見ると、最も厳しいのはマンション管理士(12.7%)です。
一方、賃貸不動産経営管理士は24.1%で、不動産系資格の中では比較的合格しやすい部類といえます。
4つの資格の中で、賃貸不動産経営管理士は、合格率が極端に低くないうえ、不動産実務・投資・管理業務に直結するため、キャリアの幅を広げたい人に適した資格です。
賃貸不動産経営管理士試験に合格したら、次の2つを優先的に進めましょう。
賃貸不動産経営管理士として活動するには、合格後に登録手続きが必要です。登録には、以下の要件を満たす必要があります。
実務講習では、賃貸管理に関する基礎知識や関連法令、トラブル対応などを体系的に学びます。
※実務講習の申込みはこちら
登録講習は、試験合格から1年以上が経過している場合に受講が必要です。
※登録講習の申込みはこちら
資格取得後は、不動産管理会社や賃貸管理会社などで活躍できるフィールドが広がります。まずは、履歴書・職務経歴書の準備から進めましょう。
書類には「賃貸不動産経営管理士」を明確に記載し、面接では「どのように勉強し、どんな意図で資格取得に取り組んだか」を説明できると効果的です。資格取得のプロセスを語れることは、意欲や専門性のアピールにつながります。
また、実務においては
など、専門性の高い業務に携わることで、資格を実務に活かしながらキャリアの軸を築けます。
効率的に求人を探すなら、士業・管理部門特化の転職エージェント「ヒュープロ」の利用がおすすめです。
業界に強いアドバイザーがいるため、希望に合う求人を見つけやすくなります。
万が一、賃貸不動産経営管理士試験に不合格となった場合でも、次回合格を目指すためにできることはあります。以下の3つを実践しましょう。
もし独学だった方は、予備校や通信講座を活用することで、講師による解説や過去問演習、模試を通じて弱点を重点的に強化できます。理解が不十分な箇所も、効率的に学習を進めるために有力な方法です。
まず自己採点を行い、自分の得意分野と苦手分野を明確にしましょう。得意分野は軽く復習し、苦手分野は重点的に学習するスケジュールを立てましょう。
自分にとってどの分野をより優先して勉強するかの見極めが、次回の合格につながっていくでしょう。
資格取得に向けた学習だけでなく、実務経験を積むことも重要です。
未経験可の不動産管理会社や賃貸管理会社で働きながら、契約手続きやオーナー対応、管理業務の実務経験を得ることで、次回の試験にも役立ちます。また、実務経験は資格取得後のキャリア形成にもつながります。
賃貸不動産経営管理士試験の合格発表は例年12月下旬、午前10時ごろに公式サイトで受験番号が公開されます。
合格後は通知書の受け取りと登録手続きが必要で、資格として活動を開始するには実務経験または実務講習の修了が条件です。
合格率は約24%前後と決して高くないため、しっかりと準備することが重要です。
万が一不合格になっても、出題傾向の分析、過去問・模試・予備校の活用、実務経験の取得を組み合わせれば、次回の合格は十分可能です。
資格取得後は、士業・管理部門特化の転職エージェント「ヒュープロ」を活用することで、資格を重視する企業の求人にアクセスでき、資格手当のあるポジションも狙いやすくなります。まずは求人の情報収集だけでも、以下のバナーからヒュープロにご登録ください!