
2025年(令和7年)の公認会計士試験・短答式試験を受験された皆様、本当にお疲れ様でした。
この記事では、TAC・資格の大原・CPA会計学院など主要予備校が発表する「ボーダーライン予想(合格ライン予想)」の情報をまとめてご紹介します。
また、過去の合格ラインの推移や、試験合格後のキャリアについても解説します。
令和7年(2025年)公認会計士試験短答式試験の、各予備校によるボーダー予想をまとめました。
短答式試験は相対評価であり、その年の難易度や受験者のレベルによって合格ライン(ボーダー)が変動します。
各予備校は、自校の受講生のデータや講師の分析に基づき、独自の予想を発表しています。
※現時点では各社12月実施試験のボーダーを出していないため、参考情報として5月分を載せています。
TACは、多くの受験生が参加する「データリサーチ」に基づいた精度の高い分析に定評があります。
TACのボーダー予想は、例年、本試験終了後に実施されるデータリサーチの集計結果をもとに、YouTubeや公式サイトで公開されます。
TACの予想は「確実ライン」と「ボーダーライン」の2段階で示されることが多く、受験生にとって非常に重要な指標となります。
今年の難易度や科目ごとの得点分布を踏まえ、慎重な予想が出される傾向にあります。
https://www.tac-school.co.jp/kouza_kaikei/sokuhou_5gatsu_tantou.html
資格の大原も、多くの受験生を抱える大手予備校の一つです。大原では「解答速報」とともに、講師陣による詳細な講評動画が配信されます。
大原のボーダー予想は、科目ごとの難易度変化(易化・難化)を細かく分析し、論理的な根拠に基づいて算出されます。
特に、計算科目(管理会計論・財務会計論)の出来がボーダーにどう影響するかについての分析は必見です。
https://www.o-hara.jp/course/kaikeishi/kai_answer_flash_01
近年、合格者占有率を伸ばしているCPA会計学院の予想も注目されています。
CPA会計学院は、受講生数の多さを活かしたビッグデータ分析と、講師陣のリアルタイムな感覚を組み合わせた予想を展開します。
Webサーベイ(採点サービス)の参加者数も多く、上位層の動向を把握しやすいため、実態に即したシビアなボーダー予想が出されることが特徴です。
なお、Youtubeにて動画形式で予想を提供していることも注目点です。
今回の予想と比較するために、過去の短答式試験における実際の合格ライン(ボーダー)の推移を確認しておきましょう。
短答式試験の合格ラインは、総点数の70%(350点/500点満点)が目安とされていますが、難易度により60%代前半から70%代後半まで大きく変動します。
主な過去のボーダー推移は以下の通りです。(※カッコ内は得点比率)
近年は70%を超える高いボーダーラインでの争いが続いていましたが、問題の難易度によっては60%代に落ち着くこともあります。
ご自身の自己採点結果と照らし合わせ、論文式試験に向けた準備を進めるかどうかの判断材料にしてください。
短答式試験を突破し、その後の論文式試験に合格したとしても、すぐに「公認会計士」と名乗れるわけではありません。
公認会計士として登録するためには、試験合格に加えて以下の要件を満たす必要があります。
特に重要なのが「実務経験」です。 一般的には監査法人に就職して監査業務の補助を行いますが、実は事業会社の経理・財務部門などで積んだ経験も、要件を満たせば実務経験として認められるケースがあります。
試験の手応えを感じている方、あるいは論文式試験を見据えている方も、早めに「合格後のキャリア」をイメージしておくことが大切です。
監査法人だけでなく、コンサルティングファームやベンチャー企業のCFO候補など、公認会計士(試験合格者)の活躍の場は広がっています。
士業・管理部門に特化した転職エージェント「ヒュープロ」では、公認会計士試験合格者向けの求人や、実務経験が積める事業会社の求人を多数取り扱っています。
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