
2025年(令和7年度)に実施されるキャリアコンサルタント試験(通称:キャリコン)第30回に向けて、本記事では解答速報、難易度、合格ラインなど役立つ情報をまとめています。2025年11月試験後の自己採点や振り返りにぜひご活用ください。
第30回キャリアコンサルタントの試験日程は以下のとおりです。
| 学科・論述試験 | 2025年11月2日(日) |
| 面接試験 | 以下のいずれか1日(受験票にて指定) 2025年11月8日(土)、9日(日)、15日(土)、16日(日) |
| 合格発表予定日 | 2025年12月17日(水) |
現時点では第30回は実施前のため、参考として前回試験(第29回)の解答速報情報をご紹介します。
第29回キャリコン試験の日程は下記のとおり実施されました。
| 学科・論述試験 | 2025年7月6日(日) |
| 面接試験 |
以下のいずれか1日(受験票にて指定) 2025年7月11日(金)、12日(土)、13日(日)、19日(土) 、20日(日) 、21日(月・祝) |
| 合格発表予定日 | 2025年8月20日(水) |
以下では、前回試験の(第29回)
それぞれの速報情報を紹介します。
なお、キャリコン試験の解答速報について調べた範囲では、宅建や社労士のように大手予備校や通信講座が公式に速報を出すケースが少なく、個人運営ブログが主要な情報源となっています。
そのため、情報の正確性・最新版であるかは必ずご自身でも確認するようにしましょう。
みんなで合格☆キャリアコンサルタント試験では、試験当日の2025年7月6日18時過ぎに速報が公開されました。
PDF形式の解答と受験者アンケート結果が掲載されています。
自己採点や出題傾向の把握に役立つ内容です。
| 公開日時 | 2025年7月6日18時45分公開 |
| 速報内容 | 学科試験の解答速報PDF、受験者アンケート結果を掲載 |
| 解答速報URL | https://www.career-consultant.info/2025/07/06/sokuhou029 |
キャリコン.シーオー(Caricon.co)では、 試験日から約1か月後の2025年8月13日に論述試験の回答例が公開されました。
模範的な展開や表現の参考として、論述対策に活用できます。
| 公開日時 | 2025年8月13日 |
| 内容 | 論述試験の回答例を掲載 |
| URL | https://caricon.co/blog/12238 |
キャリコン試験の合格基準は、試験要項にて次のように定められています。
| 学科試験 | 100点満点中70点以上 |
| 実技試験 (論述+面接) |
150点満点中90点以上 |
さらに実技試験では、
という条件をすべて満たす必要があります。
つまり、どれか1つでも基準を下回ると不合格となるため、偏りのない対策が重要です。
出典:特定非営利活動法人 日本キャリア開発協会「 試験要項 」
キャリアコンサルタント試験の合格率は、近年、学科・実技ともに50〜60%前後で推移しています。
数字だけを見ると「国家資格の中では比較的やさしい難易度」と思われがちですが、実際には論述・面接試験で問われる支援者としての姿勢や倫理観が大きな壁になります。
ここでは、2025年7月実施の第29回試験の結果をもとに、
から、難易度を詳しく見ていきましょう。
第29回試験の合格率は以下の通りです。
| 区分 | 受験者数 | 合格者数 | 合格率 |
|---|---|---|---|
| 学科試験 | 3,780人 | 2,427人 | 64.2% |
| 実技試験 | 3,778人 | 2,736人 | 72.4% |
| 学科・実技両方受験者 | 2,864人 | 1,572人 | 54.9% |
学科・実技ともに一見高い合格率に見えますが、両方に合格できるのは約半数(54.9%)にとどまります。
特に初受験者からは「理論は覚えられたが、ロールプレイで思うように表現できなかった」という声が多く聞かれます。
面接試験では、評価者(試験官)が相談者役を務めるため、独特の形式に慣れていないと緊張して実力を出し切れないことも難しさの一因と考えられます。
公式な合否結果は、キャリアコンサルティング協議会「試験結果」をご確認ください。
出典:特定非営利活動法人 キャリアコンサルティング協議会「試験結果」
各試験の平均点は以下の通りです。
| 試験区分 | 平均点 | 満点 | 合格ライン |
|---|---|---|---|
| 学科試験 | 74.5点 | 100点 | 70点以上 |
| 論述試験 | 32.5点 | 50点 | 満点の40%以上 (20点以上) |
| 面接試験 | 60.2点 | 100点 | 満点の40%以上 (各評価項目) |
| 実技総合平均* | 91.8点 | 150点 | 90点以上 |
*なお、論述または面接試験のどちらか一方のみを受験した人も含まれているため、論述試験と面接試験の平均点を合計しても、実技試験全体の平均点とは一致しません。
平均点はいずれも合格基準を上回っており、全体としては「適切な難易度で合格者が選抜されている」ことがわかります。
一方で、学科試験・実技試験ともに平均点が合格ライン付近に集中していることから、「あと数点」で不合格となるケースも少なくありません。
特に実技試験では、論述・面接それぞれで40%未満の評価があると不合格になるため、得意・不得意の差が大きい受験者ほどリスクが高いといえます。
つまり、「全体で合格点を取る」よりも、「各評価項目で最低基準を確実に超える」ことが合格のカギになります。
最後に、試験後の流れと、解答速報の活用方法を紹介します。
| 試験当日夜〜翌日朝 | 速報サイトで学科試験の自己採点を行い、出題傾向を振り返りましょう。 |
| 試験翌週以降 | 公開される論述試験の模範回答を確認し、自分の答案との違いを分析。 表現力や構成の改善点を整理して、面接や次回の試験に役立てましょう。 |
キャリコン試験では、特に実技に向けたロールプレイ練習を重ねることが合格の決め手になります。
とりわけ面接では、YouTubeでロールプレイ動画を参考にしたり、自分の受け答えを録音して客観的に振り返ると上達しやすくなります。
キャリコン試験は「誰でも取れる資格」ではありませんが、地道に準備すれば十分に合格可能なレベルです。キャリア支援の専門家として一歩ずつ前進していきましょう。