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社労士の合格はすごい?他資格との難易度ランキングなど解説!

Hupro Magazine編集部 剱持
社労士の合格はすごい?他資格との難易度ランキングなど解説!

「社労士試験に合格したら本当に“すごい”の?」受験を考えている方や、すでに勉強を始めている方なら一度は気になる疑問ではないでしょうか。

社労士は人事労務・社会保険の専門家として企業や社会で必要とされる国家資格であり、その合格は決して簡単なものではありません。

この記事では、

・社労士試験の世間的な評価や本当の価値
・難易度を他資格と比較したランキング
・社労士資格を取得するとできる「すごいこと」

について解説していきます。これから受験を考える方にとって、合格がどれほど価値あるものかを理解し、学習のモチベーションにつなげていただければ幸いです。

社労士の合格はすごい?世間の評価と本当の価値

社会保険労務士(以下、社労士)試験の合格は「すごい」と考えられます。ここでは、社労士資格の「すごさ」を示す以下の2点について解説します。

・社労士は「難関国家資格」に分類される
・合格した人はどのくらい評価されるのか?(転職・年収・キャリア面)

社労士は「難関国家資格」に分類される

社労士試験は国家資格の中でも難関に位置づけられています。合格率は例年5〜7%前後と低く、受験資格に一定の学歴が必要な点も難しさの一因です。

つまり「誰でも簡単に受けられる資格試験」ではなく、挑戦のハードル自体が高いため、合格できること自体が社会的に評価されるのです。

合格した人はどのくらい評価されるのか?(転職・年収・キャリア面)

社労士に合格した人は「知識と努力を証明した人材」として評価されます。特に、管理部門(人事・総務・労務)や社会保険労務士事務所ではキャリアの幅が広がり、年収アップにつながるケースも多く見られます。

「周囲に“すごい”と驚かれた」「社内での立場が向上した」といった声も少なくありません。資格があることで転職市場での優位性が増すのは間違いないでしょう。

社労士試験の難易度ランキング!他資格との比較で分かる社労士のすごさ

ここでは「難易度」という観点から、以下の切り口で社労士試験のすごさを明らかにします。

・合格率ランキング
・勉強時間ランキング

合格率ランキング

ランキング 資格名 一般的な合格率
1位 司法書士試験 4%前後
2位 社労士試験 6~7%
3位 土地家屋調査士試験 8~10%
4位 行政書士試験 10%前後
5位 宅建試験 15~17%
6位 司法試験 30%前後

社労士試験の合格率は例年5〜7%と低水準です。これは宅建(15〜17%)、行政書士(10〜15%)と比較しても難易度が高い水準であるといえます。

「合格率が低い=合格がすごい」と言えるのは、この数字を見れば納得できるでしょう。

勉強時間ランキング

順位 資格 勉強時間
1位 司法試験 6000時間
2位 司法書士試験 3000時間
3位 土地家屋調査士試験 1000~1500時間
4位 社労士試験 800~1000時間
5位 行政書士試験 600時間
6位 宅建試験 300~400時間

社労士試験に必要な勉強時間はおよそ1,000時間以上とされています。行政書士(600〜800時間)、宅建(300時間程度)と比較すると、圧倒的に必要な勉強時間が多いのが社労士試験の特徴です。

「フルタイムで働きながら合格できるのか」と悩む方も多いでしょう。確かに楽な道ではありませんが、学習時間をしっかり確保して合格できた場合、「ここまで努力した自分」を誇れること間違いなしです。

社労士になるとできるすごいこと解説!

社労士になると、以下のような専門性の高い業務ができるようになります。

  • ・1号・2号業務(社労士の独占業務)
  • ・3号業務(コンサルティング業務)
  • ・社会保険・年金相談
  • ・資格試験予備校の講師
  • ・社労士関連の記事執筆

以下でそれぞれ詳しく見ていきます。

1号・2号業務(社労士の独占業務)

社労士になるとできるすごいこととして、1号・2号業務があります。

社労士の1号・2号とは一般的に社会保険労務士法第2条1項1号・2号のことを指します。これらの業務は社労士の独占業務です

社労士の第1号業務とは、社会保険労務士法第2条1項1号に定められている、労働保険の書類の作成・提出代行や、健康保険・雇用保険などへの加入・脱退手続き、給付手続きや助成金の申請などを指します。また、これらの書類作成にあたっての相談に応じることも含まれます。
これら1号業務は社労士及び弁護士の独占業務であり、法律上弁護士・社労士のみが実施可能とされています。

社労士の第2号業務とは、社会保険労務士法第2条1項2号に定められている、労働社会保険諸法令に従う帳簿書類の作成、労働者名簿や賃金台帳の作成請負、就業規則や各種労使協定の作成などを指します。また企業が常時10名以上の従業員を使用する場合は、就業規則の作成が義務付けられています。
これらの業務も社労士の独占業務です。

3号業務(コンサルティング業務)

社労士になるとできるすごいこととして、3号業務(コンサルティング業務)があります。

3号業務とは、事業における労務管理、その他の労働に関する事項及び、労働社会保険諸法令に基づく社会保険に関する事項について相談に応じ、または指導することを指します。

これらは1号・2号業務と異なり社労士の独占業務ではありません。そのため、これらに習熟した実務経験者や中小企業診断士などが担うこともあります。

しかし、その一方で社労士が担うことも多く、まさに社労士になるとできる業務の一つであるといえます。

社会保険・年金相談

社労士になるとできるすごいこととして、社会保険や年金の相談に応じることがあります。

これらは社労士の独占業務ではないため、FP資格保持者や銀行員なども行うことがあります。

しかしその一方、社会保険や年金制度に関して広く学んでいる社労士にも活躍の余地があるといえます。

資格試験予備校の講師

社労士になるとできるすごいこととして、資格試験予備校の講師として社労士講座を担当することがあります。

一般的に資格試験の予備校講師は、その資格の合格者が担当します。その資格に合格していない人から教わるというのは受講者からすると不安になりますよね。

そして社労士試験は合格率が例年10%以下であるなど非常に難易度の高い試験であることが知られています。

多くの資格試験の中でも、難易度が高く合格者数が限られる社労士試験は講師としての需要も豊富であると言えるでしょう。

社労士関連の記事執筆

社労士になるとできるすごいこととして、社労士関連の記事執筆が挙げられます。特に昨今はインターネット上の記事が多く存在します。

これらの記事のうち、社労士の試験や制度に関する内容に関しては、一般的に社労士有資格者による執筆が好まれます。

例えば社労士試験合格のための勉強方法について知りたいときに、試験に受かっていない人による勉強方法解説を見ても不安ですよね。
社労士に合格したいなら実際に合格した人の勉強方法を知りたいと思うのが通常です。そこで、社労士合格者による執筆の需要があるのです。

昨今ではクラウドソーシングサイトなどで、ネット完結で副業としてライティング業務に携わることも可能です。

まとめ|社労士として活躍するならまずは転職を!

社労士試験に合格するのは間違いなく「すごいこと」であると言えるでしょう。合格率の低さ、必要な勉強時間の多さ、そして合格後に得られるキャリアの広がりを考えれば、その価値は非常に大きいです。

ただし、資格を取得しただけでは活かしきれないのも事実です。実務経験を積み、知識を現場で使うことでこそ、社労士資格の価値は最大限に発揮されます。

そのためには、管理部門(人事・労務・総務)や社労士事務所への転職がもっとも現実的で効果的な選択肢となります。

特に、社労士試験合格者のキャリア支援に強みを持つ 管理部門・士業特化型エージェントヒュープロを活用すれば、自分の資格を武器にできる環境を効率的に見つけることができます。
まずは無料の相談からでもいかがでしょうか!

この記事を書いたライター

株式会社ヒュープロにてオウンドメディア「Hupro Magazine」のライティングなどを担当。大学法学部法律学科卒業後、銀行にてエネルギーや金属など"コモディティ"の取引、司法試験を中心とした資格試験予備校にてWEBマーケターとしての記事ディレクションなどを経て現職。法令や金融、資格試験の知識も活かしつつ、分かりやすくもためになる記事の作成に注力しています!士業や管理部門、FASなどの業界に就職・転職をご検討されている方は、ぜひ業界特化の転職エージェント「ヒュープロ」をご活用ください!
カテゴリ:資格試験

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