クライアントニーズの多様化に応じた採用を行った結果、バックグラウンドやライフステージもさまざまなメンバーが活躍しているという、KPMG税理士法人。個々の事情や想いにフィットする形で自分らしく働く倉知由佳さん(マネージャー/入社13年目/子育て中・在宅勤務)、渡邉健也さん(エクスペリエンスドスタッフ/入社3年目/未経験入社)、角田徳子さん(シニア/入社13年目/子育て中・時短勤務)、工藤香菜子さん(シニア/入社4年目/中小事務所からの転職)に、ヒュープロ編集部がお話を伺いました。
ーまずは倉知由佳さんにお話を伺わせてください。倉知さんはマネージャークラスで、在宅勤務をしながら子育てをしているそうですね。仕事と子育てとの両立は順調でしょうか?
倉知由佳さん(以下、倉知):もちろん大変なこともあるのですが、私の所属する部署には子どもを持つ人が多く、漠然とした不安のようなものはあまり感じていません。子育ての先輩もたくさんいますので、ここで働き続ける未来をイメージしやすい環境です。また、子育てに限らず、個々それぞれの事情に寄り添って理解を示してくれる職場だと感じています。
ー倉知さんは時短勤務ではなくフルタイムでの勤務でしょうか?
倉知:はい、フルタイムです。実は、1人目の子どもを出産した際は時短勤務で復帰したのですが、2人目の際はフルタイムを選びました。というのも、コロナ禍を経て在宅勤務の制度が整ったことから、私の場合はフルタイムでも両立が可能だからです。現在も、ほぼ完全在宅で仕事をしています。
ー倉知さんがKPMG税理士法人へ入社したきっかけを教えてください。
倉知:大学院時代のゼミの先輩がKPMG税理士法人にいて、「オープンで居心地がいい」という話を聞いていました。私の実家が事業を営んでいたことから経営者のサポートをすることに興味があったことや、資格を取得して長く働き続けたいと考えていたこともあり、税理士を目指していたという背景もあります。
ー実際に入社してみて印象は変わりましたか?
倉知:オープンで居心地のよい環境は聞いていた通りでした。新卒で入社して13年目になりますが、入社して以来、人間関係で悩んだことがありません。同僚はみな自分の意思をしっかり持っていてコミュニケーションはとてもフランク。仕事面でも優秀な人ばかりなので、とてもよい刺激を受けられています。
ー現在はどのような業務に携わっているのでしょうか?
倉知:不動産投資ファンドが設立したSPC(特定目的会社)などの記帳や申告作業に関するコンプライアンス業務に携わっています。KPMG税理士法人をすすめてくれた先輩が「仕事は悩むこともあるけどやりがいがある」と話していた通り、高い専門知識が求められるなかで、周囲から学ぶことも多く、自身の成長を感じています。また、その業務とは別で、記帳作業を自動化するための業務効率化プロジェクトにも携わっています。ユーザーから「感動するくらい便利になった」という声をもらったり、チームが一丸となって目的を達成する喜びを感じたりと、コンプライアンス業務とはまた違ったやりがいがあります。
ーKPMG税理士法人をどのような方へすすめたいですか?
倉知:各人のライフスタイルや仕事とプライベートのバランスなどの希望を尊重してもらえる環境があるので、将来を見据えて柔軟な働き方が叶えられる場所を探している方や、キャリアに悩んでいる方には積極的におすすめしたいですね。知識やスキルは入社してからでも身に付くものなので、臆することなく安心してチャレンジしてください。前向きな姿勢で業務に取り組める人はきっと活躍できるはずです。
ー次に、渡邉健也さんにお話を伺います。渡邉さんが未経験からこの業界に転職された経緯をお聞かせください。
渡邉健也さん(以下、渡邉):以前は地方の専門商社で車載電装部品の営業の仕事をしていました。結婚を機に東京に引っ越すことになり、転職先を探すなかで、現在の業務内容である移転価格税制のアドバイザリーの仕事に辿り着きました。前職でも海外と取引することがあり、その関係で米国公認会計士の資格勉強をしていたので、その経験を活かせると思いました。
ーKPMG税理士法人を選んだ決め手は何だったのでしょうか?
渡邉:Big4のなかでも、KPMG税理士法人のクライアントに日系企業が多かったからです。国際税務の世界では税務ガバナンスやポリシーを本社が決めるので、日系企業をサポートすることで、そういった重要な意思決定に関わるチャンスが多いと考えました。
ー移転価格税制のアドバイザリーとは、具体的にどのようなことをしているのですか?
渡邉:移転価格とはグループ企業内での国際取引の際の価格のことですが、法令で求められる移転価格の文書・資料作成や、国内と海外との二重課税状態を排除するための当局間協議の支援などです。また、そもそも二重課税という困った状態が起きないようにするために、ガバナンスポリシーの作成支援をすることもあります。
ー未経験の業務に戸惑いを感じることなどはありましたか…?
渡邉:税務の専門家としてお客様の意思決定に直接関わる立場となり、求められるレベルの高さや責任の大きさに戸惑う気持ちは正直、ありました。一方で、以前営業職をしていた頃はクライアントの役に立つのはあくまで「製品」や「技術サービス」などであり、「自分自身がお客様の役に立ちたい」という思いがあっても、営業担当者の立場ではそのような存在になりきれない歯がゆさを感じていました。しかし、今は、自分が主体となってお客様へ価値を提供している実感があります。自己研鑽を重ねながら、あるべきアドバイザーの姿に向けて、日々少しずつ歩んでいます。
ー必要な知識やスキルなどはどのように身に付けていったのでしょうか?
渡邉:自己研鑽という意味では、移転価格税制の本や、顧客のビジネスを理解するために業界専門誌を読んだり、動画を見たりして勉強しました。また、社内に膨大な経験値やノウハウが蓄えられており、実務を通じて得られる知見や高められる力量が大きいのは言うまでもありません。先輩や上司は相談すれば丁寧に知見をシェアしてくれますし、「誰に相談すればいいのかすらわからない」という状況でも、「○○さんならわかるかも」「○○さんに相談してみたらどう?」と親切に教えてくれる同僚ばかりです。
ー異業種からの転職ということで、カルチャーショックを受けたことなどはありますか?
渡邉:いい意味でカルチャーショックだったのは、KPMG税理士法人の福利厚生がとても充実していることです。在宅勤務や時差通勤の制度などはもちろん、特に驚いたのは男性の育休取得者が多いことです。私の部署にも育休を1年取っている男性社員もおり、子育てと仕事をうまく両立している姿がたくさん見られます。家庭生活の妨げにならない柔軟性ある働き方ができるので、長期的なキャリア形成をイメージしやすいのはありがたいですね。
ーKPMG税理士法人への応募を検討している方へメッセージをお願いします。
渡邉:「未経験だからといって尻込みする必要はありません」とお伝えしたいです。以前、営業職をしていた頃は、自分が業務で移転価格税制の観点でお客様の意思決定に携わることができるなんて想像もしていませんでした。「成長したい」という思いに応えてくれる環境がここにはあります。
ー次に、角田徳子さんにお話を伺います。角田さんがKPMG税理士法人への入社を決めた理由は何でしょうか?
角田徳子さん(以下、角田):大学院を卒業し、税理士試験に合格してから入社したのですが、知り合いがKPMG税理士法人に務めており、その人から話を聞いていたことが大きいです。13年前の話ではありますが、「若い人が多くて学校みたいな雰囲気」と聞いて興味を惹かれました。また、入社1年目から有名企業の申告書作成業務を担当しているという話も聞いて、「厳しい環境かもしれないけど成長できそう」と思って入社を決めました。
ー現在はどのような業務に携わっているのか教えてください。
角田:支払代行や記帳、決算書類や税務申告書の作成といった、アウトソーシングサービスを提供する部署にいます。外資系のクライアントがほとんどなので、メールが主ではありますが、ほぼ毎日英語を使っています。海外と日本では企業文化もかなり違いますので、そのあたりを考慮して良好なコミュニケーションをとったり、毎年の税制改革や国際税務の情報を常にキャッチアップしたりと、税務の専門家としての経験値が年々上がっているように感じています。
ー角田さんは英語がもともとお得意だったのですか?
角田:いえ、そんなことはありません。KPMG税理士法人に入社してから社内の研修制度を利用して、イギリスでホームステイをしながら、現地の語学学校に通ったり、日本でも3ヵ月間、週1で語学学校に通ったりしました。あとは日々のオンザジョブですね。本人にやる気があれば社内で学びの機会を提供してもらえるので、苦手意識さえなければ、現時点で英語ができないとしてもまったく問題ありません。
ー現在は子育て中で時短勤務をされているということですが、個人のライフスタイルへの配慮の面で、KPMG税理士法人をどう評価していらっしゃいますか?
角田:これまでに何度もキャリアの危機を迎えてきたものの、社内の理解と制度のサポートを受けて乗り越えてこられました。2回の出産の際の産休・育休の取得はもちろんですが、夫がオランダへ赴任することになった際、私は2年間の休職という形を取らせてもらうことで、現地で家族が一緒に暮らすことができました。今は9~15時までの時短勤務で、年に2〜3回出社する以外は在宅で仕事をしています。ライフスタイルの変化に応じて働き方を変えることができる会社だから、13年間も勤務することができたと感じています。
ー個人の事情に合わせた柔軟な働き方ができるのですね。周囲の反応や雰囲気はいかがでしょうか?
角田:現在の部署には子育て中の人がたくさんいますし、上司も男女ともに子育ての経験者が多く、気まずい思いをするようなことはないですね。子どものことで仕事の調整が必要な際も理解を示してもらいやすく、安心して相談できています。産休・育休だけでなく、時短・時差勤務や在宅勤務などの制度がとても利用しやすい形で整えられているので、育児や介護などで働く時間が制限されてしまう方には最適だと思います。子育てでキャリアにブランクがあって躊躇しているような方にもおすすめしたいです。
ー次に、工藤香菜子さんにお話を伺います。工藤さんは同業界から転職されてきたそうですが、KPMG税理士法人の魅力をどのような点だと感じていらっしゃいますか?
工藤香菜子(以下、工藤):たとえば、国際税務に関する新しいルールである「グローバルミニマム課税」のような、業界でも最先端の税務にいち早くかかわれるのはBig4ならではだと感じます。大企業や外資系企業向けの高度な税務に関する業務は、ほぼ一から調べてアウトプットするところまでいかねばならないので大変さを感じることもありますが、自分の成長を感じられて、とても楽しいです。
ー転職活動の際、KPMG税理士法人への入社の決め手になったのはどのようなことでしたか?
工藤:Big4のなかでも「税理士のための税理士法人」を目指しているのがKPMG税理士法人だというお話を面接時に伺い、高度な税務の専門知識を身に付けられると考えて入社を決意しました。以前勤めていた2つの事務所はどちらも中小の規模で、クライアントも中小企業や個人事業主が多く、労働法や会社法といった税務とは関係ないことを聞かれることがよくありました。もちろんそれも悪くはないのですが、より税務に特化した仕事をしたいと思ったのが転職の理由だったからです。
ー入社後、当初の希望は実現できていますか?
工藤:はい、以前と比べてかなり幅の広い業務に携われており、しかもそれが高度な専門分野であることは先にお伝えした通りです。今後は、英語スキルをもっと高めていきたいと考えています。今は海外のクライアントとのミーティングの際に通訳スタッフに入ってもらっているのですが、ゆくゆくは自分一人で直接やりとりできるようになりたいです。会社負担でTOEICを受験できる制度もあるので、毎月受験して自分の英語力を測定しています。
ー入社後に驚いたりギャップを感じたりしたことがあれば、教えてください。
工藤:想像以上にさまざまなバックグラウンドを持った人がKPMG税理士法人で働いていることに驚きました。未経験で入社した人もいれば、私のように中小事務所から移ってきた人や、ALT(外国語指導助手)をしていて転職してきたバイリンガルの外国の人などもいて、思っていた以上の多様性がありましたね。そのようにいろいろなバックグラウンドを持った人たちと一緒に働くことで自分の価値観も広がったように思いますし、以前の職場とはまったく違う環境だと感じます。
ーKPMG税理士法人への転職を考えている方へ、アドバイスをお願いします。
工藤:勉強が好きな人はKPMG税理士法人に向いていると思います。私は30歳を過ぎてからの転職だったので、Big4での仕事に馴染めるか不安でしたが、当法人には本当にいろいろなバックグラウンドの人がおり、問題ありませんでした。今の時点で大企業や外資系企業向けの税務知識がなくても、これから本気で頑張ろうという気持ちがあれば大丈夫です。ぜひ、思い切って飛び込んできてください。
ー倉知さん、渡邉さん、角田さん、工藤さん、本日はお話を聞かせていただき、誠にありがとうございました。
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