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【2024年版】FASへの転職難易度が高い理由を業界特化エージェントが解説します!

エグゼクティブキャリアアドバイザー 後藤 大輔|Daisuke Goto
【2024年版】FASへの転職難易度が高い理由を業界特化エージェントが解説します!

FASはファイナンシャル・アドバイザリー・サービスの略称であり、M&A業務や財務業務などを行っています。そんなFAS業界へのキャリアチェンジは非常に難易度が高いと言われています。今回は、そんなFASへの転職難易度はどのくらいなのかから、有利になる経験や資格、人物像について解説します。

そもそもFASとは

FASとはファイナンシャル・アドバイザリー・サービスの略称で、クライアントの企業の経営、法務、労務、税務、財務、監査などに対してのサポートを行うコンサルティングファームのことを指します。代表的な業務としてM&Aに係る業務のサポートやアドバイスがあります。詳しくは下記の記事をご確認ください。

FASへの転職難易度が高い理由

ではここからは、FASへの転職難易度が高い理由について見ていきましょう。様々な要素があるのですが、そのうち3つをご紹介します。

FAS業界の人気が高まっている

FASは高年収であること、スキルアップができることなどから、人気の高い求人となっています。人気が集まると応募者が増えるので、選考倍率も上がってしまいます。結果的に転職する難易度が高くなる一因となっているのが現状です。

未経験の採用枠が限られている

どの業界でもいえることですが、採用するにあたって即戦力に入社してもらえばもらうほど、企業の成長につながるのは間違いありません。ですので業務経験がある方は応募できる求人も多く、そこまで転職活動に困ることはないのです。
元々は経験者採用がほとんどだったFAS業界ですが、現在は市場拡大による人手不足の影響もあり、未経験の採用も行っています。とはいえ、業務の専門性や煩雑さもあり、その枠数は少なくなっています

求められるスキルレベルが高い

上記の二点を総合すると、人気がありながらも採用の枠数は少ないという未経験者の転職市場は、かなり倍率が高いということになります。つまり買い手市場なので、企業側は未経験の中でも、よりFAS業界で活躍が見込める経験や資格がある求職者を採用したいと考えます。その結果、求められるスキルのレベルが、他業界の未経験者の転職市場と比べてかなり高くなっているのです。
未経験者の中で、具体的にどんな人がFAS業界に求められるのか、次のトピックで解説していきます。

未経験からFASの転職で求められる人とは?

FASへの転職難易度が高いことはお分かりいただいたかと思うのですが、未経験からの転職が全く不可能というわけではありません。ここではFASへの転職で業務未経験者が有利な経験や資格、人物像について解説します。

求められる異業種での経験

FASにおいて重要視されるのは、M&A業務ができそうかどうかです。
M&Aに直接かかわっていなくてもファイナンス関連の仕事をしていた経験がある人は転職活動で有利です。具体的には銀行や証券会社などの金融機関、会計事務所、企業の財務職などが当てはまります。特に金融機関での法人営業をしたことがある人については市場価値が高くなります。これはM&A業務でも行うことになる企業の経営陣との折衝財務諸表の分析を既に経験しており、早期からの活躍が見込めると判断されやすいからです。
また、ファイナンス領域ではなくてもメーカーや商社、保険やコンサルティングといった業種での営業経験がある方も採用されることがあります。
もし今挙げたような経験がなければ、先にそれらの職種に転職してからM&A業界を目指すのも一つの手段といえます。

求められる資格

FASは全体的に専門性が高い業務が多いので、資格が必要だと思われがちですが、必須の資格はありません。ただしM&A業務では多様な法律や税金が関わってくるので、税理士や公認会計士、弁護士などの有資格者はFAS業界市場での市場価値は高まります。他にも民間資格も含め活かせる資格はありますので、詳しくはこちらの記事をご覧ください。

求められる人物像

成長意欲が高い人

FAS業界は固定給に加えてインセンティブを導入している企業が多く、所属年数や年齢にかかわらず、成果を上げた人が稼げる成果主義 であることが一般的です。年収アップをモチベーションに成果をどんどん上げていきたいという人は、業界にマッチしている判断されやすいです。

大きな規模の仕事をして達成感を味わいたい人

特にM&Aでは、短期的な成約はほどんどなく、初回訪問から成約まで平均して約8か月程度かかる長期的なビジネスになります。
また、1案件当たりに動く金額は数億円~数十億円とかなり大きな金額になるため、若手のうちから一人の裁量権が大きく、億単位の案件に携わることができます。それだけに達成感も非常に大きい仕事です。このような仕事をやってみたいと考えている方もマッチしていると言えるでしょう。

難易度の高いFASへの転職を成功させるポイント

選考倍率の高いFASへの転職に成功するには押さえておくべきポイントがいくつかあります。

業界への志望動機を明確にする

まずはなぜFAS業界で働きたいと考えているのかを明確にしておきましょう。人それぞれのきっかけや志があって応募するので、志望動機に正解はありません。しかし履歴書への記載はもちろん面接時にも聞かれることが多いポイントなので、なんとなくで作成するのではなく、「なぜそう思ったか?」を自問し続けることで明確な志望動機を見つけましょう。また、それを面接時にもアウトプットできるよう準備しておきましょう。

応募先への志望動機を明確にする

次になぜその企業をえらんだのかも落とし込みましょう。沢山あるFAS業界の企業の中でなぜそこを選んだのかは、書類選考でも面接でもほぼ必ず選考基準に入っています。志望動機の完成度が低かったり他の企業でも通用するような内容だと、志望度が低いもしくはもし入社してもすぐ辞めてしまうかもしれないという懸念に繋がってしまいますので注意が必要です。企業情報や求人を仔細に確認し、相手に熱意が伝わるような内容を作りましょう。

評価される経験やスキルなどがある場合はアピールする

先述した評価されうる経験やスキル、資格がある場合はアピールするようにしましょう。ここを持っている人は間違いなく、一番のアピールであり、採用側もどう自分の会社でその経験を活かせるのかを考えるポイントになります。
「こういった業務を経験しました!」だけでなく、「この経験を貴社のこういった業務に活かせる」というところまで伝えることができれば、通過率は高くなっていきます。

人材エージェントを活用する

就職・転職活動にあたって、自分で応募する求人を探したり面接の日程調整をするのは骨が折れるものです。そこで活用すべきなのが人材エージェントです。希望の条件やご自身の経歴などを伝えることで効率的に求人を提供され、日程調整もエージェントが実施してくれます。内定を複数社もらった際に断りをいれてくれるなど、心理的負担のある対応もする必要がありません。そういったサービスを無料で受けられるエージェントが多いのも特徴です。

まとめ

FASへの転職は特に未経験だとかなり難易度が高いものの、全く目指せない業界ではありません。活かせる経験や資格があれば尚更です。有利に転職活動をするためのポイントを押さえつつ、まずはチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

この記事を書いたライター

東証プライム上場の人材会社にて、大手企業の採用支援を行う。ヒュープロに参画後、会計業界キャリア事業部にて税理士・会計士の転職支援を行う。また、転職支援のみならず、支店の立ち上げ、エンタープライズ事業部の立ち上げなど複数の事業部の立ち上げを通して、大手会計ファームから事業会社の組織課題を総合的に解決する。そして、長年の会計業界のキャリア支援の中で、多くの税理士、会計士、異業種の方々のM&A業界へのキャリアチェンジの相談を受けたことで、「M&Aキャリア事業部」を設立。求職者に寄り添ったサポートで事業部No.1の転職成功率を誇る。転職支援実績は900名以上。
カテゴリ:転職・業界動向

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